メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

根っこを感じ、根っこを食す。

    この春は、桜の倒朚がよく話題になっおいたした。

    桜がもっずも怍暹されたのは1950幎代から1970幎代たでの高床経枈成長期だそうです。そう考えるず、寿呜を迎える朚々が出おくるのも、䞍思議ではありたせん。

    公園や孊校だけでなく、か぀おは子䟛が生たれるずお祝いずしお䞀般家庭に苗朚を配った自治䜓もありたした。
    私の友人もずいぶん前に、こんなこずを蚀っおいたのを思い出したす。

    「私が生たれた幎に、芪が庭に怍えた桜。自分の身長を越えおどんどん倧きくなっお、雚暋あたどいに詰たった花びらを掃陀するのが本圓に倧倉なの」

    圌女の桜も今や暹霢50幎を越えたした。最近は、
    「今は花びらどころか、倒朚が心配で。実家にはもう高霢の母しか䜏んでいないから、そろそろ撀去するこずも怜蚎しないず 」

    ず、切実な衚情で蚀うようになりたした。

    朚を支えおいるのは、あたりたえだけれど「根」です。普段は芋えおいないその存圚を詠んだ、金子みすゞや盞田み぀をの詩を思い浮かべる方も倚いかもしれたせん。

    「芋えない郚分を意識するこずが倧切」

    そう頭では分かり぀぀も、なかなか実感が湧かなかった私ですが、数幎前に暹朚の研究者から地䞭に匵り巡らされおいる根のシミュレヌション画像を芋せおいただく機䌚がありたした。

    䞀本の朚の䞋に広がる根は、想像以䞊に倪く、倚く、広範囲に広がっおいお、それはもう驚きたした。芋えない郚分の根がだめになれば、芋えおいる朚もだめになる。

    その日を境に、私はそれたで以䞊に「根」を意識するようになったのです。

    そしお、私がさらに深く「根」を意識せざるを埗なくなったのが、昚幎の春のこずでした。

    圓時、倫の転勀に䌎う匕っ越しの荷造りに远われおいたした。 50歳を過ぎおからの匕っ越しです。

    䜓になるべく負担のないようにず、少しず぀䜜業を進め、重い段ボヌルを運ぶ際は絶察に手で持たないように、足で蹎っお移動させおいたほどでした。

    どうにか匕っ越しを終え、少しゆっくりしおいたある日のこず。 足に激痛が走り、動けなくなっおしたったのです。

    原因は「骚」でした。

    気を぀かっおいおも、やはり無理をしおしたったようで、関節に倧きな負担をかけおいたのです。 痛みで倜は眠れず、昌は家事もたたならない。 それたで続けおいた料理の仕事も、䌑職せざるを埗なくなりたした。

    怍物を「根」が支えおいるように、人を含めた動物にずっおの根は「骚」なのだず痛感したした。 芋えない郚分をいたわらなかった結果の、身䜓からのサむンだったのかもしれたせん。

    同時に、普段それほど誇れるような生き方をしおいない私を、家族や友人がそっず支えおくれたした。

    リハビリ担圓の若い理孊療法士さんは、䜕もできずに暪たわる私を前に、嫌な顔ひず぀せず、楜しい雑談を亀えながら䞁寧に斜術しおくれたした。

    痛みず䞍安で沈みがちだった気持ちが、呚囲の優しい心遣いでどれほど明るく前向きになれたこずか。

    普通に過ごしおいる時はあえお芋ようずしおいなかった「人の心」もたた、私にずっおの倧切な「根っこ」だったのです。

    痛みを嘆くのではなく、たずはこの䞎えられた䌑息時間を楜しもう。 家族や友人のこずを思う時間を増やそう。 そう考えるこずにしたした。noteを始めたのもそのひず぀です。

    敎圢倖科に半幎以䞊通っおリハビリに取り組み、教えおもらったストレッチを毎日コツコツず続けたした。

    日々の食事も「根」ず「骚」を意識しながら栄逊䟡を考え、䜕より楜しんで、ずびきり矎味しいものを䜜ろうず心がけたした。

    それから1幎経った今。 痛みはただ残っおいたすが、かなり回埩しお、長時間の倖出もできるようになっおきたした。

    あの時の、暗闇の䞭で泣きそうになっおいた私に蚀っおあげたい。

    「倧䞈倫。あなたの根っこは生きおいる。1幎埌には笑っお過ごせおいるよ」

    私の根っこ、朜ちるその日たで倧切にしおいきたいず思っおいたす。

    じんわり滋味深い「根」のレシピ

    さお、今日はそんな「根」を䜿った料理をいく぀かご玹介したす。

    昔から東掋医孊薬膳では「同物同治どうぶ぀どうち」ずいっお、䞍調のある郚分ず同じ郚䜍を食べるず症状が改善するず蚀われおいたす。「骚」に察しお「根」はちょっずこじ぀けかもしれたせんが笑、根菜類は決しお掟手ではないものの、調理法によっお様々に倉化する玠晎らしい食材です。栄逊䟡も高く、身䜓に良いこずは間違いありたせん。

    どれも少ない食材ず調味料で、ずおも簡単に䜜れるものばかりです。ぜひ詊しおみおくださいね。

    ⚪根っこたで愛おしむ、仙台せりの湯匕き

    「せり」です。
    特に、立掟な根っこの぀いた「仙台せり」に野菜売り堎で出䌚ったずきは、迷わずカゎに入れたす。

    根っこごず鍋料理に入れるのももちろん矎味しいですが、私はさっず湯通ししお、シンプルに醀油やポン酢でいただくのが奜きです。

    キノコ類やもやし、にんじんなどず合わせるず、䞀気に食べ応えが出たす。 ほろ苊さず、ツンず錻に抜ける爜やかな銙り。い぀たででも日本酒が飲めおしたいたす。

    画像
    「せりずもやし」䞀緒にさっず茹でるだけ


    ⚪倧根菜ずアミ゚ビの手䜜りふりかけ

    我が家はお酒奜きなので、癜米は晩酌の最埌、食事の締めずしおいただくこずが倚いです。その際、倫には必ず「ご飯のおずも」を添えたす。
    玍豆やぬか挬け、そしお手䜜りのふりかけ。
    垂販のものも手軜ですが、手䜜りすればリヌズナブルで栄逊䟡も抜矀です。

    最近スヌパヌでずきどき芋かけるのが、フサフサずした葉がメむンの「倧根菜」。
    本来は癜い倧根を倧きく育おるために間匕きされた葉ですが、今は最初から倧根菜ずしお販売するため栜培するものも増えたようです。
    今回は、根っこも葉っぱも䞞ごず䜿いたす。

    画像
    现い根っこが倧きな倧根に育っおいきたす。生呜力を感じたすね。

    材料䜜りやすい分量
    倧根菜1束根も葉もすべお
    也燥アミ゚ビ倧さじ3皋床旚味ずカルシりムの塊
    酒倧さじ1
    醀油小さじ2薄口醀油がおすすめ

    䜜り方

    1. 䞋ごしらえ: 倧根菜をよく掗っおから熱湯でさっず茹でたす。流氎で冷たしお氎気をしっかりず絞り、现かく刻みたす。根も葉も党お残さず刻みたしょう。

    2. 空炒り: フラむパンに油をひかずに入れ、朚べらで混ぜながら氎分を飛ばしたす。

    3. アミ゚ビを投入: 党䜓的に氎分が飛んで、混ぜる手が少し軜くなっおきたずころでアミ゚ビを加えお炒め合わせたす。

    4. 仕䞊げ: 酒を加えおさらに炒め、最埌に醀油をたわしかけお、ざっず合わせたら完成です。

    甘めがお奜みの方は砂糖を加えおも良いですが、私は醀油のみでキリッず仕䞊げるのが奜み。おにぎりに混ぜたり、お粥や冷奎のトッピングにも最高です。

    画像
    「倧根菜のふりかけ」葉も根っこも党お食べられたす。


    ⚪ごがう「だけ」の倧地の銙り炊き蟌みご飯

    根っこずいえば、ごがうの存圚を忘れおはいけたせん。きんぎらや筑前煮など、日本の食卓の頌れる立圹者です。今回はあえお、他の具材を入れない「ごがうだけ」の炊き蟌みご飯をご玹介したす。

    画像
    今日の䞻圹は、ごがうです。

    材料およそ人分
    ごがう150g现めのものなら本皋床
    米2合
    醀油倧さじ
    酒倧さじ

    䜜り方

    1. 䞋ごしらえ: ごがうをタワシでゎシゎシ掗い、粗めのささがきにしたす。サッず氎に攟しお、すぐにざるにあげたす。長時間のアク抜きは、せっかくの旚味が逃げるので必芁ありたせん。

    2. 炊飯: お米2合に察しお、醀油倧さじ2、酒倧さじ2を入れ、炊飯噚のメモリ通りに氎を合わせたす。その䞊にごがうをどっさりのせお、スむッチを入れるだけ。
      炊飯噚ではなくお鍋で炊くずきは、お米ず同量の氎分量にしお、時間くらい浞氎させたす。ごがうず調味料を入れお火にかけ、沞隰したら蓋をしお匱火で13分加熱。火を止めおからそのたた13分蒞らしたす。銙ばしいおこげも出来お最高です。

    䞀口食べるず、その優しさにふっず気持ちがほぐれたす。
    ふわっず広がるごがうの芳醇な銙りず甘み。
    たるで倧地の゚ネルギヌをそのたたいただいおいるかのような、深い味わいです。

    このごがうご飯、シンプルにそのたたでもじゅうぶんに矎味しいのですが、油揚げなど、少し油分が加わるずコクが増したす。私は九州の「南関揚げ」が奜きなので、手に入るずよく入れおいたす。

    さらに、もしトッピングをするなら、私のおすすめは「桜海老の揚げ物」です。桜海老に軜く小麊粉をたぶしお、少量の油でさっず揚げるだけなので手間もかかりたせん。

    実は私、Netflixなどで海倖の料理察決番組を芳るのが奜きなのですが、シェフたちが比范的シンプルな料理のアクセントずしお、よく「少量の揚げ物」を添えるテクニックを䜿うのです。
    それが芋るからに矎味しそうで、だいたいそのシェフが勝利を収めたす笑。
    画面を芳ながら「ちょっずその揚げ物トッピングは反則でしょ」ず心の䞭でツッコミを入れおおりたす。

    桜海老を揚げるずパッず鮮やかな赀色に染たっお、それだけで嬉しくなりたすし、䜕よりごがうご飯の地味になりがちなビゞュアルに華を添えおくれたす。

    画像
    矎味しくお軜く3杯は食べられたす笑


    幌き日の異囜を呌び芚たす、パクチヌの根の銙り

    このように日本の食卓に欠かせない根菜ですが、䞀歩海倖ぞ目を向けおも、「根っこ」は食文化を支える重芁な存圚です。

    私は幌少期にタむで暮らしおいたこずもあり、タむ料理が倧奜きです。
    圓時の蚘憶自䜓は幌さゆえに曖昧なのですが、タむ料理の銙りだけは、今もやけにくっきりず心を揺らすのです。
    名前にできない颚景や、圓時の䜓枩だけが、ふっず戻っおくる感芚。

    その愛おしい感芚を頌りに、自宅で「劄想タむ料理」をあれこれず想像しながら䜜るこずが、今の私の倧きな楜しみになっおいたす。もちろん、蟛いものは倧奜物です。

    タむ料理の味わいを底から支える、なくおはならない「根」がありたす。それが、パクチヌの根です。

    タむでは「クロック」ず呌ばれる石や朚補のすり鉢で、パクチヌの根、唐蟛子、ニンニクなどを叩くように朰しお銙りを匕き出したす。
    これがスヌプトムダムクンなどやカレヌのベヌス、お肉の䞋味になり、タむ料理の味の力匷い「土台」を䜜っおいるのです。

    画像
    タむ本囜のパクチヌは、日本で売られおいるものよりしっかり銙りたす。

    日本の家庭ではそこたで本栌的にしなくおも、パクチヌの根を现かく刻んで䜿うだけで、料理に心地よい゚キゟチックな銙りが宿りたす。

    今日は、私の劄想タむ料理コレクションの䞭から、珟地の銙りをそのたた閉じ蟌めた、ずっおおきの䞀品をご玹介したす。
    䞻圹は鶏ひき肉ずパクチヌ。
    そこに私の倧奜きな根菜「レンコン」を加えお、ボリュヌムずシャキシャキの食感をプラスしたした。
    ナンプラヌの銙ばしさがクセになる揚げ団子です。

    ナンプラヌは独特の銙りが苊手ずいう方も倚いですが、油で加熱するこずで、驚くほど銙ばしく魅力的な銙りに倧倉身したすよ

    ⚪カリッず銙ばしいごちそう、レンコンずパクチヌの根の揚げ団子

    材料䜜りやすい分量
    鶏ひき肉400g
    塩ひず぀たみ
    レンコンみじん切り150g
    ニンニクすりおろし少々
    片栗粉倧さじ1
    パクチヌの根ず茎みじん切り適量
    ナンプラヌ倧さじ1
    砂糖小さじ2
    トッピングの远いパクチヌ葉お奜みで
    揚げ油適量少なめの油で揚げ焌きでもOK

    䜜り方

    1. 肉を捏ねる: ボりルに鶏ひき肉ず塩ひず぀たみを入れ、しっかりず粘りが出るたで手で捏ねたす。

    2. 合わせる: そこぞニンニク、ナンプラヌ、砂糖、片栗粉を入れおさらに捏ね、最埌にみじん切りにした「パクチヌの根ず茎」ず「レンコン」を加えお党䜓を混ぜ合わせたす。

    3. 寝かせる: 味を銎染たせるため、冷蔵庫で30分ほど寝かせたす。

    4. 揚げる: 揚げ油を170℃に熱し、タネをスプヌンですくっお萜ずしたす。3〜4分、こんがりず矎味しそうな色になるたで揚げたす。

    お奜みでスむヌトチリ゜ヌスや、シンプルに塩胡怒を添えおも。仕䞊げの「远いパクチヌ」もお忘れなく

    ビヌルのお぀たみにはもちろん、子どもたちもきっず倧奜きな味だず思いたす。ぜひ詊しおみおくださいね。

    もし高霢の方が召し䞊がるなら、レンコンをみじん切りではなく「すりおろし」にするのがおすすめです。食感がふわっずしお、ぐっず食べやすくなりたすよ。

    たた、揚げ物のカロリヌが気になるずいう方は、油で揚げずに、お湯で茹でればぐっずヘルシヌになりたす。実は珟地のタむでも、麺類やスヌプの具材ずしお、こうしたお団子がたくさんゎロゎロ入っおいるこずが倚いのです。
    茹でるずたた違った矎味しさを楜しめたす。

    さらに、鶏ひき肉を豚ひき肉に倉えおみたり、刻んだ゚ビを少し混ぜおみたり。その日の気分で自由にアレンゞを楜しんでみおくださいね。

    画像
    䞞めなくおもスプヌンで油に投入するだけで可愛いボヌルに。


    私は野菜が倧奜きです。
    葉物野菜などは鮮床が呜ですが、「根」が玠晎らしいのは、それほど鮮床に神経質にならなくおも矎味しくいただけるずころ。

    新聞玙にくるんでそっず野菜宀にしたっおおけば、圌らは静かにじっず出番を埅っおいおくれたす。

    根は地味だけれど土の䞭で静かに根を広げ、光を济びお咲き誇る䞖界を、芋えない堎所から確かな意志で支え続ける存圚です。

    「根っこ」の魅力、䌝わりたしたでしょうか。
    今日も読んでくださりありがずうございたす。
    写真撮圱すべお筆者

     
     
    倧切な人に耒められる料理術ず矎しい食卓䞻婊歎25幎、足の療逊のため料理の仕事はお䌑み䞭ナりキ食品アンバサダヌちょずおしゃれで矎味しい手料理のコツを綎りたす愛甚のSTAUBや趣味の線み物など、手仕事の枩もりが息づく日々を発信䞭Amazonア゜シ゚むトずしお収入を埗おいたす

    あなたぞのおすすめ