
「押してはいけない」は押すもの
1泊の旅行へする出発直前の出来事。
時間に余裕がありいつもより
今日はスムーズだと思っていた私。
だが、甘かった。
彼は時間に余裕があると
何かしたくなってしまうらしい。
飼育係(夫)がいつもいじらないものを
ゴソゴソといじくって
いるのが横目に入った。
まさかとは思っていたがその
まさかだ。
ふと、
セキュリティ設定に
興味を持ったらしい。
暗証番号が不明なまま
操作を開始している。
押してはいけないものは
彼の中では押さずには
いられないのだ。
「これ食べていい?」
と聞いてるそばから
袋を開けて食べるのと同じ習性だ。
案の定、設定の迷宮で立ち往生。
とりあえず外出したいため、
彼は玄関を開けた。
お察しの通り
「侵入者」
と誤認され、
防犯アラームが鳴り響いた。
状況は悪化し、
警備会社が緊急出動する事態へ。
彼は今まで見たことの
ない表情をしていた。
焦りまくっている。
これは完全にネタとしか思えない。
私は面白くなり彼に拍車をかけた。
「何やってんの!?」
と言ってやった。
よりアタフタし始めた。(笑)
(私は結構嫌なやつだ、
日頃のお返しとばかりに
言ってやった😁)
駆けつけた警備会社に
間違えた事を伝え
アラームを沈静化して出発。
【凸凹コンビの現在地】
今回の件は、
「好奇心というアクセルを
全力で踏み込む飼育係」
(ADHD+アスペ傾向)と、
「安全というブレーキを
両手で強く握りしめる私」が、
(自閉症傾向)
一つ屋根の下で暮らすことの
難しさを象徴する出来事。
彼にとっての「未知のボタン」は、
未知の扉を開く期待に満ちたボタンだ。
しかし、私にとっては、
日常を破壊しかねない地雷になる。
彼がアクセルを踏めば踏むほど、
私の握るブレーキも強まる。
噛み合わないまま進む日々の先には、
常に予測不能なスリルが待ち受ける。
「やってはいけない」の境界線が、
私と彼とではあまりにも違う。
彼が何気なく取った行動が、
警備会社を召喚するほどの
「大事件」へと変貌を遂げる。
我が家には平穏とは対極に、
痺れるような緊張感が漂う。
この凸凹コンビが平穏を維持するには、
彼という暴走する好奇心をどう手懐け、
私のブレーキをどう緩めるか——
バランスを模索し続ける、
終わりのない冒険が続いていく。