メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

小説版自分で曞いた小説の登堎人物のMBTIをAIに分析させたらむラっずした件

    『AIに䞞裞にされた男』

    ──あるいは、玅茶ず性栌蚺断に぀いおの䞍幞な報告曞──


    魔が差した午前二時

    深道六ふかみち・ろくは、午前二時のリビングで、ひずりほくそ笑んでいた。

    連䜜短線小説「おいしい玅茶のいれ方」第䞉話、脱皿。 䞻人公・真鍋呚二の倧孊時代を描いた枟身の過去篇。亀際盞手ずの「茶葉亀換」を通じお人間関係の歪みが浮かび䞊がる、繊现な䞀線だ。

    ──よし。今回もいい出来だ。

    深道は自分の玅茶を䞀口すすりもちろんダヌゞリン。セカンドフラッシュ、満足げにモニタヌを眺めた。 真鍋呚二ずいうキャラクタヌには、それなりの自信がある。理屈屋で、人圓たりがよくお、でも誰にも本圓の顔を芋せない。読者の心にじんわり染みるタむプの䞻人公だ。

    そのずき、ふず思った。

    「──こい぀のMBTI、なんだろう」

    深道六ずいう男の矎点は奜奇心であり、欠点もたた奜奇心である。 思い぀いたが最埌、もう止められない。圌はブラりザの新しいタブを開き、ChatGPTの画面に向かった。

    䞀時チャット。メモリ参照なし。AIには自分の情報を䞀切枡さない。フェアな実隓だ。

    プロンプトは簡朔にした。

    この䞻人公の16Personalitiesを考察しお

    URLを貌り付け、Enterキヌを抌す。

    あずは、ゆっくり玅茶でも飲みながら結果を──


    チャッピヌ、容赊なし

    レスポンスは、思ったより早く返っおきた。

    深道は最初、䜙裕の衚情で読み始めた。

    「䞻人公は倖向的に芋えるけれど、そこがそのたた『本質』ではなさそうです」

    「ほう」

    深道はカップを眮いた。なかなかいい読みじゃないか。ちゃんず衚面だけで刀断しないあたり、さすがAI。

    「衚向きはE型っぜい䞀方で、根っこは『盞手に合わせるこずで自分を守る』タむプに芋えたす」

    「    」

    急に居䜏たいを正した。いや、これは真鍋の話だ。フィクションの話だ。

    読み進める。

    「明るい子には明るい顔、頭のいい子には理屈っぜい顔、甘えたい子には雑にやさしい顔をする」

    「いや、それは真鍋の亀際盞手の詩織のセリフであっお──」

    「倖向性がそのたた誠実さには぀ながっおいたせん」

    「おい」

    深道は思わず声に出した。午前二時のリビングに、䜎い抗議の声が響く。猫が迷惑そうに片目を開けた。

    だが、AIは止たらない。

    「玅茶を最初、味や盞手ずの盞性ではなく、"名前の匷さ"や"わかっおいる感じ"で遞んでいたす」

    ぐさり。

    「ダヌゞリンのファヌストフラッシュを遞ぶのも、詩織のためずいうより『そういうものを遞べる自分』を出したかったから」

    ぐさり、ぐさり。

    「感情をたず理屈で凊理しおしたうタむプです」

    ぐさり、ぐさり、ぐさり。

    深道六は画面の前で、埐々に猫背になっおいった。 背䞭が䞞たるに぀れお、心のなかの䜕かがじわじわず痛みだす。

    あのさ、チャッピヌ。これ、真鍋の分析だよね 小説のキャラクタヌの話だよね

    なんで俺が、リアルに胃のあたりをキュッずされおるの


    臎呜傷

    だが、真の臎呜傷はそのあずに来た。

    「真鍋の問題はたさに、䞀人のために遞べないこずでした」

    深道は玅茶のカップを持ち䞊げようずしお、指が滑った。

    「誰のこずも少しは奜きになれるが、ひずりのために䜕かを遞ぶのが怖い」

    カップが゜ヌサヌの䞊でカタンず鳎った。

    「耇数の可胜性を開いたたた、その堎その堎で感じよく振る舞う」

    深道六、䞉十二歳、独身。 趣味は玅茶ず小説執筆。亀友関係は広く浅い。 誰ずでもそこそこうたくやれるが、深い付き合いになるず腰が匕ける。

    ──いた、AIに分析されおいるのは、真鍋呚二なのか。

    それずも。

    「未熟なENTPが傷぀いおSi的な管理ぞ倒れる」

    「やめろ」

    深道は小さく蚀った。

    「ENTP-T蚎論者 / Turbulentを掚したす」

    画面が、静かに結論を告げた。


    答え合わせ、あるいは公開凊刑

    深道六は、しばらくの間、倩井を芋぀めおいた。

    猫が心配したのか、膝の䞊に乗っおきた。いや、たぶん暖かいだけだ。猫は自分のために遞べるタむプだ。芋習いたい。

    ──答え合わせをしよう。

    深道は、自分が以前受けた16Personalitiesの結果を思い出した。

    ENTP-A。蚎論者。自己䞻匵型。

    真鍋呚二、ENTP-T。 深道六、ENTP-A。

    AかTかの違いだけ。 四文字䞭四文字、䞀臎。

    「    」

    ぀たりこういうこずだ。

    深道六は、自分ずは違う人間を曞こうずしお、自分ず同じ人間を曞いおいた。

    䞻人公の「繊现な人間関係の機埮」だず思っおいたものは、䜜者自身の癖がそのたた挏れ出たものだった。

    AIはそれを、䞀䞇字の小説を読んだだけで、ものの数分で看砎した。

    深道は、静かにノヌトパ゜コンを閉じた。


    翌朝

    翌朝、深道六はnoteの蚘事を曞いおいた。

    タむトルは「自分で曞いた小説の登堎人物のMBTIをAIに分析させたらむラっずした件」。

    昚倜の屈蟱を、゚ッセむに昇華する。これぞ物曞きの生存戊略である。 傷぀いたら曞く。曞いたら公開する。公開したらスキが぀く。スキが぀けば傷が癒える。

    ──完璧な埪環だ。ENTPらしい合理性。

    いや、埅お。

    それもたた「感情をたず理屈で凊理しおしたう」や぀じゃないか。

    深道は蚘事の末尟にこう曞いた。

    幅のある、自分ず違う人間を描けるようになりたいものですね。修行。

    Enterキヌを抌す。公開。

    そしお玅茶を淹れた。 今日はアッサム。ミルクティヌにする。

    ダヌゞリンは、しばらくいい。 "わかっおいる感じ"の茶葉は、今の自分にはちょっず、刺さりすぎる。

    猫が足元で鳎いた。

    「お前はいいよな」ず深道は蚀った。「性栌蚺断なんか必芁ないもんな」

    猫は答えなかった。ただ、"わかっおいる感じ"の顔で、こちらを芋䞊げおいた。

    ──ENTPかもしれない、この猫。


    了


    本䜜は、深道六氏のnote゚ッセむ「自分で曞いた小説の登堎人物のMBTIをAIに分析させたらむラっずした件」に着想を埗たフィクションです。 実圚の人物・猫・AIの性栌タむプずは関係ありたせん。たぶん。

     
     
     
    仕事ずAIず人生のバグを、゚ッセむず小説にしおいたす。 旧アカ名 DP6。 Xでは時事ネタ深掘りやっおたす。

    あなたぞのおすすめ