【マンガ】大好きな『あだち充』先生作品全部①。
ほぼ全てを所有する、大好きなあだち充先生の作品を紹介します。
H2
全34巻と長期連載作品です。
親友でありライバルでもある比呂と英雄、そしてその間にいるひかりと春華。
4人の関係性が絡み合いながら、それぞれが自分にとっての大切なものを見つめていく姿がとても印象的でした。
甲子園を目指すという王道のストーリーでありながら、その過程で描かれる感情の距離感。
最初に読んだときと、年齢を重ねてから読み返したときでは、印象がまったく違いました。
学生時代にはまぶしい青春として楽しめたけれど、大人になって読むと、その中にある選ばれなかった感情や、ほんの少しのタイミングの違いがもたらす切なさが、心に染みます。
結末もまた、わかりやすい答えではなく、読者に余韻を残すものでした。
野球マンガとしても、青春マンガとしても、そして人間ドラマとしても一級品。
読む年齢によって感じ方が変わる、成長とともに味わいが深まる作品です。
いつも美空
全5巻と短めながらも印象に残る、ちょっと異色の作品です。
あだち作品といえば青春・野球のイメージが強いですが、本作には珍しくSFの要素が含まれております。
主人公・美空は、運動神経抜群な仲間たち6人とともに「レンタルクラブ」という、人材貸出型の部活動で活躍中。
そして、4年前のある事故をきっかけに、13歳の誕生日に神様からそれぞれちょっとした超能力を授かります。
ひとりひとりの力は小さくても、それをどう活かすかが描かれていて、終盤に向けて物語が大きく動きます。
超能力がテーマでありながら、作品全体にはあだち充先生らしい空気感がしっかり流れていて、セリフの間やキャラの表情から感じる雰囲気はもちろん健在です。
巻数は少ないですが、物語としてはしっかり完結していて、それでもっとこの先が見てみたいと思わせてくれる、少し不思議な青春物語でした。
じんべえ
全1巻。少年サンデーではなくビックコミックオリジナルで連載されていました。
あだち充先生が描く、ちょっと変わった親子のかたち。
それが『じんべえ』です。
主人公・高梨陣平と、高校生の美久は血のつながらない父娘。
水族館職員のじんべえと、美久が織りなす日常は、どこかほのぼのしていて、それでいてドキッとさせられる瞬間もあります。
じんべえと美久の間に流れる微妙な距離感と、お互いを思いやる二人の感情の揺れ動きが、丁寧に描かれています。
そのバランスが絶妙です。
短いながらも濃密な時間を描いた本作は、切なく、軽やかなのにどこか重みがある。
そんな不思議な読後感を残してくれる作品でした。
田村正和さん主演でドラマ化さもされているようです。

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