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Photo bydr_dragon

四半世紀前のPS2が静かに蘇った──PCSX2が見せてくれた本来の美しさ

    はじめに

    久しぶりに PS2 を起動しようと思った。 特別な理由があったわけではない。ただ、あるソフトのリマスターが決まり、オリジナル版をPS2で所有していたので、 「あのゲーム、どんなゲームだったっけ?」と思っただけだった。

    電源を入れ、ディスクを入れようとした瞬間、 ディスクアクセスの音に違和感を感じた。 回転音が以前と違い、読み込みも遅い。 「これはまずい?」 そんな予感が、胸の奥に静かに落ち、原因を調べてみた。


    エミュレーターは合法──所有している BIOS とディスクを使うなら問題ない

    調べてみると、 PS2 は ディスク周りの故障が多いという事実に行き当たった。 読み込み不良、レンズの劣化、回転不安定── どれも避けられない“寿命”のように見えた。

    「今さら本体を買い直すのも違う気がする」 そんな思いがよぎったとき、 PS2 のゲームを PC で動かす“エミュレーター”という存在を知った。

    さらに読み進めると、 PCSX2 を動かすには PS2 の BIOS が必要になるという。 ここで気になったのは、 「エミュレーターは本当に使っていいのか」という点だった。

    結論として、 エミュレーターそのものは合法だ。 問題になるのは、他人が吸い上げた BIOS やゲームデータを入手した場合であって、 自分が所有している PS2 本体から BIOS を吸い上げ、 自分の PS2 のディスクを PC に取り込んで ISO にする分には、 何も問題はない。

    だからこそ、 FMCB(Free McBoot)入りメモリーカードで自分の PS2 から BIOS を抽出する という手順が必要になる。

    Amazon を見てみると、思っていたよりずっと安価で手に入る。 「これなら試せる」 そう思って注文し、届いたカードを PS2 に差し込んで起動した。


    準備とセットアップ──PS2が再び動き出すまで

    FMCB カードには最初から BIOS 吸い上げツールが入っていて、 指示に従うだけで必要な BIOS が自動的に保存された。 あとはその BIOS を PC にコピーし、PCSX2 のフォルダに置くだけ。

    ゲームディスクも PC に読み込んで ISO にし、 PS4 コントローラを USB でつなぎ、 ゲームを起動してみた。


    蘇ったPS2──アナログテレビとは違う世界

    画面が立ち上がった瞬間、思わず息をのんだ。 当時のアナログテレビとは違う世界がそこにあった。

    滲んでいた輪郭はくっきりと立ち上がり、 テクスチャは驚くほど鮮明で、 影の落ち方まで自然に見える。

    「PS2はこんなに綺麗だったのか」 その感覚が、胸の奥に静かに広がった。※ゲームによって差はありますが、解像度やレンダラーを調整すると、よりきれいな画像でプレイできます。

    PC ならディスクを入れ替える必要もなく、 クリックひとつでゲームを切り替えられる。 古い本体の故障を気にすることもない。


    まとめ:名作が静かに蘇る時代

    所有している名作はもちろん、 昔気になっていたタイトルも中古で千円前後で手に入る。 かつて遊びそびれたゲームが、 ほんの少しの準備だけで、 “記憶より美しい姿”で気軽にプレイできる。

    PC を立ち上げれば、 あの頃のゲームたちがすぐそこにある。

    PS2 は、もう一度静かに動き出した。 そして今、あの時の名作も、気になっていた名作も、 美しく、自由に蘇る時代になっている。

     
     
    PCとゲーム文化を、技術・歴史・経営・生活の視点から気づいたことを静かに書いています。最近は歴史も好きです。

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