
160.五島美術館【吉田五十八:五島慶太】東京都世田谷区

五島美術館は東急電鉄を中核とする東急グループを育て上げた五島慶太のコレクションを所蔵する私立美術館で、1960年の開館。
寝殿造りのデザインが取り入れられた美術館の設計は吉田五十八。

コレクションは日本、東洋の古美術品を中心に約5,000点(国宝5件、重要文化財50件を含みます)。また合併した大東急記念文庫には国宝3件と重要文化財33件を含む貴重な典籍類。
コレクションの白眉は阿波蜂須賀家伝来の源氏物語絵巻(国宝)。
所蔵品を中心に年6回ほどの企画展が催されていますが、企画展に合わせて発行される魅力的な図録も豊富(源氏物語絵巻は春季)。


美術館は多摩川沿いの国分寺崖線上にあり、天気が良ければ付属の庭園から富士山が望めるロケーション。
庭園内には古経楼と富士見亭(立礼席)の茶室2棟(通常非公開)を完備。
都内では庭園を持つ古美術系ミュージアムは希少種。


【発行図録】
【山上宗二記 天正十四年の眼】
発行:五島美術館 1995年 215ページ

千利休の愛弟子だった山上宗二にフォーカスした図録。
「山上宗二記」は茶の湯ビギナーのため茶の湯道具の名物をリスト化し、当時の所有者や旧蔵者も添付。いくつかの写本が現存しています。
茶の湯関係ではよく見かける山上宗二ですが、主役に選ばれる展示は希少。
図録には宗二関連の茶道具や各種「山上宗二記」が掲載されており、かなりのボリュームが割かれているのは齋田美術館所蔵本。絶版。

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