
154.鳥取県立博物館【日建設計:鳥取城跡】鳥取県鳥取市

鳥取県立博物館は、1972年に鳥取城跡内に開館した公立ミュージアム。
前身は1947年に設立された科学研究館ですが、博物館の向かい側にある「仁風閣」(旧鳥取池田邸:重要文化財)にその機能が置かれていた事も。
建物は昭和を感じさせますが、県立博物館としてはスタンダードな構成です。設計は日建設計。


所蔵品は地学生物、歴史民俗、美術工芸品を約20万点。
中でも近世では国持大名だった鳥取藩池田家の関連資料が、博物館の白眉。
展示品には県立博物館でよく見られる複製品を織り交ぜながら、徳川将軍家、加賀前田家、水戸徳川家と大藩から養子を迎えていた鳥取池田家について解説されています。
ちなみに鳥取藩を最後に継いだ池田慶徳は、最後の将軍徳川慶喜の実兄。
また2025年には美術部門が倉吉市で鳥取県立美術館として独立しており、収蔵・展示スペースの改修構想が進行中のようです。



現在の博物館周辺は鳥取城跡では一部復元が、また仁風閣では長期改修と一体的に整備事業が進められています。ただ話題については、現代アートを前面に押し出した県立美術館に持っていかれている印象。
市内には歴史系の鳥取市歴史博物館(やまびこ館)もあります。
市立ミュージアムながら、近世鳥取の歴史にフォーカスした特別展・企画展が充実し(図録も)、県立博物館と併せて訪れるのがベター。

