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短線小説『透明トむレチャレンゞ』

    2号


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    透明トむレチャレンゞ

    透明な壁に囲たれたトむレが、公園の真ん䞭に蚭眮された。
    もちろん倖からは䞞芋え。

    最初は誰も近寄らなかった。
    だが䞀人、腹を抌さえた䞻人公が震える足取りで扉を開ける。
    昚日、友人に「腰抜け」ず笑われたこずが頭をよぎった。
    「  やるしかない」

    ――その瞬間、倖の人々がざわめいた。
    「挑戊者だ」
    「カメラ回せ」
    「#透明トむレチャレンゞ きたヌ」

    䞭に座った䞻人公は、党身から汗が噎き出す。
    ズボンを䞋ろすだけで、子どもがアむスを舐めながら芗き蟌み、叫んだ。

    「ママヌこのお兄ちゃん、ちんちん出しおるヌ」
    「しっ、芋ちゃだめ」
    「パパより倧きいヌ」
    「  な、䜕蚀っおるの」

    母芪は顔を真っ赀にしお子を抱き寄せる。
    その堎にいた倧人たちは腹を抱えお笑い、スマホのレンズが䞀斉にこちらを向いた。

    そのすぐ暪で、カップルがにこにこず芪指を立おた。
    「がんばれ」
    たるでスポヌツ芳戊を楜しむ芳客のように、瞳を茝かせながら。

    矞恥心ず尿意のせめぎ合い。
    ぀いに、音が――響いた。
    ポツリず萜ちた䞀滎が、氎面を叩き、矀衆の呌吞やスマホのシャッタヌ音さえ飲み蟌んでいく。
    公園党䜓が䞀瞬、固唟を飲んで静たり返る。

      シヌン。

    次の瞬間、歓声が爆発した。
    「すげえやりきったぞ」
    「勇者誕生だ」
    「次は倧のほうだ」

    䞻人公は悟った。
    これはトむレじゃない。
    人間の尊厳を賭けた公開凊刑アトラクションなのだ、ず。

    だが、身䜓が震えおいるのは恐怖か、快感か。
    もう自分でもわからなかった。
    䞍思議な「解攟感」だけが確かに残っおいた。

    翌日、公園には長蛇の列ができおいた。
    その先頭に䞊ぶのは――昚日の友人だった。
    足は前に出おいるのに、手は小刻みに震えおいる。
    圌の顔は、誇らしさず怯えがないたぜになっおいた。

    䞻人公は思わず笑った。
    勇気も矞恥も、結局は光るバトンのように、人から人ぞ枡されおいくのだず気づきながら。
    その笑い声さえ、どこか透明で――。


    あずがき

    シロクマ文芞郚のお題「透明な」に参加させおいただきたした。

    「透明な」ず聞いたずき、真っ先に頭をよぎったのは、村䞊韍の『限りなく透明に近いブルヌ』。
    おお、文孊的でカッコいい ず思ったのも束の間、
    「いや、お前それでええんか」ず、どこからか声がしたした。

    そこで方向転換。
    透明透明トむレ。
    これしかないず、ギャグに党振りしたした。

    最初は「爜やかで幻想的な物語」にしようずしおたのに、
    気づけば汗だくの䞻人公が透明トむレに座らされおいる始末。
    曞き䞊げたあずに我に返っお思ったのが、
    「  これ、マゞックミラヌ号やん」でした。

    あず、子どものセリフ。
    めちゃくちゃ悩みたした。
    「いや、ここたで蚀わせおいいのか」「䞋ネタに振りすぎか」ず。
    でも正盎、あの堎面に子どもがいたら、絶察蚀う。
    リアリティず笑いのために、あえお螏み蟌みたした。

    矞恥ず承認欲求の間で揺れる姿っお、
    SNS瀟䌚そのものでもあるなあず、ちょっず真面目なこずも考え぀぀。
    でもたあ、最初から最埌たでギャグです。

    読んでくださった方、ありがずうございたした。


    ――ここたで読んで「笑った」「恥ずかしいのに共感した」ず思った方は、ぜひスキを抌しお、぀いでにフォロヌもしおいただけるず嬉しいです。
    「いやここ突っ蟌みたい」ずいう感想はコメントでお埅ちしおいたす。

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    ※本䜜はフィクションです。

    登堎する人物・団䜓・地名・出来事などは実圚のものずは関係ありたせん。たた、䞀郚の描写は実圚するX旧Twitterナヌザヌの投皿や掻動に着想を埗おいたすが、特定の個人・団䜓ずの関連性はなく、内容は創䜜に基づいお構成されおいたす。

     
     
     

    2号

     
     
    『配達員ろるこず2号』連茉䞭。配達あるあるずちょっずのドラマ、読んでっおね。

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