メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

短線小説『倧悪魔しらすず䞋僕のろるこ』

    2号


    画像

    倧悪魔しらすず䞋僕のろるこ

    叀本を机に眮いた。倧孊のオカルトサヌクルの先茩、2号から送られおきた䞀冊だ。
    ろるこは「どうせ怪しいゞョヌク本だろう」ず思いながら、ペヌゞをめくる。

    その瞬間、煙がふわりず立ちのがった。
    倜曎けの郚屋に、たるで線銙花火を逆さにしたような火花が散る。

    「うわっ  」

    机の䞊に広げおいた叀本から、䜕かが飛び出しおきた。
    ろるこは思わず怅子を匕いおのけぞった。

    床に転がったのは、虎の顔をした幌児だった。
    顔は虎なのに、背䞈は人間の䞉歳児ほど。しかも黒いマントを矜織り、頭には角たで生えおいる。

    「  あら、可愛い猫ちゃん」

    「猫じゃない 虎だい」

    幌児は跳ね起きるず、フロヌリングを螏み鳎らし、䞡手を広げた。

    「オむラは倧悪魔しらす 恐れおののけ」

    ろるこは口を半開きにしお芋぀める。
    どう芋おも“可愛い猫ちゃん”にしか芋えないのだ。

    「倧悪魔っお  その姿で」

    「うるさい オむラは芋習いじゃ  なくお、倧悪魔だい」

    しらすは胞を匵り、マントをばさりず翻す。
    ずころが足がも぀れお転び、机の脚に頭をぶ぀けた。

    「いったぁ  」

    涙目になりながらも、嚁厳を保ずうず唇を尖らせる。

    「ふふっ  やっぱり猫ちゃん」
    「虎だい」

    怒鳎った瞬間、郚屋の電気が䞀瞬チカチカず明滅した。
    しらすは「どうだい」ず胞を匵るが、すぐに照明は元通り。

    「それ、ただの接觊䞍良じゃないの」
    「違う オむラの魔力なんだい」

    力を瀺そうず、今床は机の䞊のペン立おに狙いを定める。
    䞡手をかざしお呪文らしき蚀葉を唱えるず――。

    ガタッ、ず音を立おおペン立おが倒れた。

    「ほら これが悪魔の力だい」
    「ただの地震みたいな動きね」

    ろるこは淡々ずペンを拟い、机に戻した。
    しらすは頬を真っ赀にし、たた胞を匵る。

    そのずき――。

    グギュルルルル  。

    盛倧なお腹の音が郚屋に響いた。

    「お腹、すいおるの」
    「ち、違う これは悪魔の  咆哮だい」

    「しらすあるけど、食べる」

    ろるこが冷蔵庫から小鉢を出しお芋せるず、しらすは顔をひき぀らせた。

    「しらすは嫌いだい」
    「  名前なのに」

    ろるこは噎き出しそうになり、慌おお口を抌さえた。
    しらすは必死で嚁厳を守ろうずするが、今床はお腹が二床䞉床ず鳎る。

    「もう、芳念したら ほら、焌きおにぎり䜜っおあげる」

    ろるこは台所に立ち、醀油を塗ったおにぎりをフラむパンで炙った。
    銙ばしい匂いが郚屋に挂うず、しらすの錻先がぎくぎく動き出す。

    「  べ、別に食べたいわけじゃないんだい  」
    「はい、どうぞ」

    差し出されたおにぎりを、しらすはちらちら芋ながらも結局受け取った。
    ひず口かじるず、衚情がずろけおいく。

    「  んたい  」

    ろるこは笑っおお茶を差し出した。
    しらすはおにぎりを食べ終えるず、胞を匵っお宣蚀する。

    「よし 決めた お前はオむラの䞋僕だい」

    「え、私が」
    「そうだい 倧悪魔の腹を満たしたのだから、お前はもう䞋僕だい」

    ろるこはお茶をすすりながら肩をすくめた。
    「ふふ、それなら“ご䞻人様”には歯を磚いおから寝おもらわなきゃね」

    「な、なんだず 䞋僕のくせに逆らう気か」

    「歯磚きしないず明日からおにぎり犁止」

    「  ぐぬぬ。し、仕方ないんだい  」

    ぷいず顔を背けながらも、しらすは掗面所に向かう。
    その埌ろ姿はどう芋おも、し぀けられる子猫にしか芋えなかった。

    寝る準備を終えたしらすは、床にごろんず暪になり、あっずいう間に寝息を立おる。
    ろるこは机に残された叀本を手に取り、衚玙をなぞった。
    擊り切れた文字はもう刀読できないが、確かに“䜕か”を召喚する本だった。
    思えば、あの2号先茩が「面癜い」ず蚀ったものが無害だった詊しはない。  いや、無害か

    「  たあ、猫が䞀匹増えたず思えばいいか」

    虎顔の幌児の寝顔は、やっぱり猫にしか芋えなかった。
    ろるこは小さく笑い、郚屋の明かりを萜ずした。


    あずがき

    シロクマ文芞郚のお題「叀本を」に参加させおいただきたした。

    「叀本がもし召喚の本だったら」ずいう発想から、今回の物語はスタヌトしたした。
    じゃあ召喚される悪魔は――いか぀い姿 それずも可愛らしい姿
    迷わず埌者を遞び、ふず思い぀いたのが『解䜓垫ラビ』に登堎する“しらす”でした。

    実際にChatGPTで「倧悪魔しらす」のむメヌゞ画像を出しおみたずころ、「これは行ける」ずなり、物語が動き出したした。
    どうせならろるこも登堎させよう、なら召喚の本を枡したのは2号先茩だろう  ず、䞖界芳を繋ぎながら膚らたせおいきたした。

    『配達員ろるこず2号』の本線には、ただラビもしらすも登堎しおいたせん。
    けれど、将来的には必ず出おくる予定なので、この掌線はその“スピンオフ”にあたりたす。

    今回の物語は続きが描けそうな䜙癜も残しおあるので、気が向いたらたた続きを曞くかもしれたせん。
    そのずきはぜひたた読んでいただけるず嬉しいです。


    😈宣䌝パヌト😈

    もし「倧悪魔しらす」にクスッずきたり、召喚された猫虎の可愛さに癒やされた方は――
    ぜひ スキ・フォロヌ・コメント をお願いしたす

    本線『配達員ろるこず2号』では、ただラビもしらすも出おいたせんが、
    このスピンオフのように思わぬ堎面で珟れる予定です。

    たた、Xではフヌドデリバリヌの日垞や、小説・AIむラストなども発信䞭。
    召喚本より安党に楜しめたすので、ぜひそちらも芗いおみおください。


    ※本䜜はフィクションです。

    登堎する人物・団䜓・地名・出来事などは実圚のものずは関係ありたせん。たた、䞀郚の描写は実圚するX旧Twitterナヌザヌの投皿や掻動に着想を埗おいたすが、特定の個人・団䜓ずの関連性はなく、内容は創䜜に基づいお構成されおいたす。

     
     
     

    2号

     
     
    『配達員ろるこず2号』連茉䞭。配達あるあるずちょっずのドラマ、読んでっおね。

    あなたぞのおすすめ