君はいつも隣に居た 彩季視点 第1話
あらすじ
暁大学附属高等学校に通う彩季(さき)は、クラスの端(窓側、後ろ)に座っている。対角線に座っている和矢(かずや)と付き合っているが、そんな日常が破綻しかけるのか!?そんな彩季と周りの人を描いている物語だ。
第1話 計画性と自嘲の虚妄性
私は彩季(さき)、和矢(かずや)と同じ暁大学付属高等学校に通ってる。私は2年5組で、対角線上に和矢が座ってる。私は、窓側の後ろの席、男子で言う「神席」、に座っている。同じクラスなだけ、よかったと思ってる。和矢とは違う部活だけど、お互いにレギュラーに入る実力だ。ちなみに私はテニス部で、和矢はバスケ部だ。
1週間前の出来事だった。
「彩季!今日も一緒に帰ろうよ。」
隣の席の悠磨(ゆうま)が言ってきた。
”今日、これから和矢とアカツキ喫茶で勉強するのに!”
そんなことを思いながら同時に
”でも、和矢と勉強するって言ったら、付き合ってることがバレてしまう”
私は中学生の頃に別の彼氏が居た。その時、周りに彼氏が居ることを言ったら揶揄いの標的になった。それから、彼氏がいることは誰にも言わないことにしている。
だから、私は噓をつくことにした。
「ごめん、今日学校で課題終わらせておきたいから…」
「そうなんだ!頑張ってね。」
いつもなら、もっとしつこく聞いてくるのに…
そう思いながら、帰る準備をしようとしたときだった。
「いつもみたいに、アカツキ喫茶で一緒に課題終わらせない?」
悠磨がいつものような対応をしてきた。
「ごめん、今日は本当に無理なんだ」
なんでこっちが謝るんだよ。
私は、すぐに教室を出ていった。
学校を出て二番目の信号で止まっていると、後ろから誰かの気配がした。
見てみると、電柱の後ろに悠磨が隠れている。
体は見えないが、少し見えている髪と、飛び出ている鞄で気付いた。
あえて、気付かないふりをしながら、悠磨と変える方向が変わる交差点まで行った。私が左折した時、悠磨が走りながら右折していった。
そこで安心した。悠磨が家まで付いてくると思ったからだ。
そこで、和矢と合流した。
そしたら、誰かの視線を感じる。
悠磨だ。
そんなこともあった翌日。
「昨日課題終わった?」
悠磨が聞いてきた。
「すぐ終わったけど…」
無関心に返した。
「それはよかったね…。今日、放課後空いてる?」
「空いてるけど…」
「カラオケ行かない?」
「いいけど、19:00までには帰らないといけないから、そこまで長くはいられないよ。」
「じゃあ駅前集合ね。」
「わかった、16:00には行けそう!」
私は、19:15から和矢とレストランで夜ご飯を食べる予定があった。
ここで、悠磨の誘いを断っても、怪しまれるだけだと思い、承諾したが。
こんな早い時間に帰宅することに対して、怪しいと思われるのかが不安だった。