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文系営業の番外編#4〜『これ、不便じゃない?』が、実は一番面白かった話〜

シレンの油断話を書いてから、ふと「そもそも初代はどうだったんだろう」と気になって、この前配信されたばかりの『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン ちょっとステキなリマスター』をスマホ(Google Play版)で始めてみました。

やってみてすぐに気づいたことがあります。合成が、ない。

シレンをやり込んでいると、「アイテムを合成して武器や盾を強くする」のはもはや当たり前の感覚になっています。ところが調べてみると、この合成システムが導入されたのは初代トルネコの続編にあたる「風来のシレン」からで、初代にはそもそも存在しない仕組みなんですね。知らずに始めていたら、しばらく「あれ、合成のコマンドどこ?」と探し回っていたと思います。

最初は普通に不便でした。装備を育てるという概念自体が薄いので、「この武器を伸ばしていく」という戦略が取りづらい。ただ、しばらく遊んでいるうちに、これはこれで悪くないなと思うようになりました。選択肢が少ない分、一つひとつの判断がシンプルで潔いんです。

ダンジョンの終盤、ドラゴンと戦うことになったとき、手元にあった武器の選択で迷いました。特殊な効果を持つ「強力な武器」を使うか、それとも単純に攻撃力の数値が一番高い武器を使うか。合成でどうにでもできるシレンなら、両方育てて後で選ぶという手もあったと思います。でも今回はそれができません。

結局、最強武器である「ドラゴンキラー 正義のそろばん」を選んで、そのまま強化していく方向にしました。ちなみにこの「正義のそろばん」、実はドラゴンクエストシリーズ本編でもトルネコが使いこなす専用武器として知られているものらしく、武器商人であるトルネコが「そろばん」で戦うという、なんとも洒落た設定になっています。

結果、そのままダンジョンをクリアできました。

振り返ってみると、「不便」だと最初に感じたものの正体は、「後から出たシリーズが便利にしすぎていた」ことの裏返しだったんだなと思います。合成がない分、装備選びの一回一回に重みが出て、迷った末に選んだ武器でクリアできたときの達成感も、シレンとはまた違う種類のものでした。

不便は不便のままでいい、というのも一つの面白さなんだなと、令和にリマスターされた昭和のゲームから教えてもらった気がします。

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