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Photo bynanjyoushi_zaka

色のない世界—rippleeffect—

    【渇き】

    なぜだか、この身体は異質だ。

    腹が減った記憶がない。


    喉が渇いているはずなのに、
    その感覚だけが、どこにも見当たらない。


    ただ一日中、

    果てしない無色の、

    明るいとも暗いともつかない気だるさの中を、

    ひたすら歩いている。


    音も聞こえず、

    何のためにここにいるのかさえ分からない。

    音がない。


    それとも、
    聞こえなくなっただけなのか。


    喉が渇かない。


    そのことだけが、

    なぜか少しだけ、

    寂しかった。



    ここまでお読みいただきありがとうございました😊
    今回のお話しは下記のページにまとめています。

     
     
    心がふっと軽くなるような、やさしい気づきを言葉に。 小説、絵のない絵本、推し活エッセイ「おしかつびより」などを書いています。 なつの よの

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