
色のない世界—rippleeffect—
【渇き】
なぜだか、この身体は異質だ。
腹が減った記憶がない。
喉が渇いているはずなのに、
その感覚だけが、どこにも見当たらない。
ただ一日中、
果てしない無色の、
明るいとも暗いともつかない気だるさの中を、
ひたすら歩いている。
音も聞こえず、
何のためにここにいるのかさえ分からない。
音がない。
それとも、
聞こえなくなっただけなのか。
喉が渇かない。
そのことだけが、
なぜか少しだけ、
寂しかった。
ここまでお読みいただきありがとうございました😊
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