
《銀色にきらめく商店街のお話》※こんな事が起こってもいいのだろうか
私は食べ歩きを推奨している商店街に行った。
商店街は楽しい。
商店街はいくら長くても
平気で延々と歩けるような気がする。。。
ーーーーーー寄り道ーーーーーー
延々と言えば!
若い人たちって、
『延々』の事
『永遠』って表記する人がいるよね。たまにそう言う文とかに出会うと、『延々』が拗ねてるのがわかる。
そこは『永遠』じゃなくて『延々』でいいんじゃないの?
出番が少なくなってと言うより、若い人の間で『延々』より『永遠』が選ばれてるような気がするのだ。
若い人にお願いします。
たまには『延々』に目を向けてあげてください。『延々』が
少し涙ぐんで私を見上げているのです。
ーーーーーーー終了ーーーーーー
その日私は初めて行った商店街が珍しく、目があちこちに行った。
とても大きい唐揚げとか、とても大きいトンカツとか
目にも鮮やかな美しい布
シンバルと笛を吹くウサギのおもちゃとか
食べ歩きメインなので、有名どころのメンチカツを買った。
メンチカツはちゃんと食べ歩き仕様として手に直接メンチカツ掴まなくても良いように、紙が持ちやすい場所に挟まれている。
私は右手にハイボール(濃いめ)
左手にメンチカツ(熱熱でもない)
を携えて、幸せな時間を堪能していた。
ぐびっと呑んでは
カプッと噛み付く
そう言う音を脳内で奏でながら私は商店街を練り歩いた。
叫びたいくらいの幸せ。
何故か私は祝福されている。
この世は私の為にある。
ハイボールとメンチカツで凄い何かの教祖様になっている。
メンチカツと一杯目のハイボールが終了した。私は再び商店街に目を向けると、
フワッフワッの銀色に輝く可愛い物体が歩いてこちらに来るのが見えた。
それは『サモエド犬』だった。
真っ白が銀色に輝いて見えた程神々しい。
ハイボールとメンチカツを終了した私は教祖ではなくなった。
この『サモエド犬』こそが教祖か!!
ハイボールでちょっと調子に乗っていた、普段はとても大人しく人見知りで素晴らしく奥ゆかしい#美人の私は『銀フワフワ』に近寄った。
磁石に引き寄せられる釘のように。。。
金持ちであろう(※個人の見解です)飼い主様に近寄って聞いた。
「可愛いですね!触ってもいいですか?」
飼い主様は言った。
「あなた。さっき。メンチカツ食べてましたよね?」
私はあまりの正解にぐうの音も出ない。
(見られていたのか!あの姿を!)
心の中で叫んだが、お口はチャックのままうつむいた。
うつむいた感じが、頷いたように見えたと思う。
飼い主様は言った。
「ごめんなさいね。トリミングしたばかりなので。。。」
ガラガラって音がして、私の心の中で何かが崩れた。
頭の横辺りに
【ガーン!!】
って字が現れた。
漫画の一コマのように。
口を手の甲で隠した。
よろめいた。
後ろに一歩下がった。
去って行く
『銀フワフワ』と『金持ち飼い主』
私は勇気を振り絞って叫んだ。
「待って!待ってよ!手を拭いたら。。。拭いたら。。拭いたらいいんでしょっ!!!??」
私は走って2人に追いついた。(もう人間扱い)
おもむろに
『銀フワフワ』のボディの毛に手をくぐらせ、ゴシゴシと、メンチカツで脂ぎった手を拭いたのだ。
『サモエド犬』
で手を拭いた。
『銀フワフワ』
で手を拭いた。
そしてあっと言う間にきびすを返すと、商店街の果てに向かってこれまた全速力で走った。
夕陽が私を追いかけていた。
だったら凄いのに。。。
ちなみに『メンチカツ』指摘は本当です。
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