
「積み重ねた日々は、必ず形になる」第8話
「10時に行ってみようかな」
「ありがとう」
「ごめんなさい」
その言葉が
言えるようになってきたころ、
少しずつ、
関係が変わってきたように
感じていました。
前よりも、
会話ができるようになっていました。
そして、
学校へ行く時間にも、
変化が見え始めました。
それまで、
お昼近くになってから
登校することも多かった子が、
ある日、
ぽつりと
こう言いました。
「今日は10時に行ってみようかな」
その言葉を聞いたとき、
とても嬉しかったのを
覚えています。
少しだけ、
用意が早くなっていました。
誰かに言われたからではなく、
自分で決めて、
動こうとしている。
その姿が、
本当に嬉しかったのです。
大きな変化ではないけれど、
確かな一歩。
それは、
とても小さくて、
でも、
とても大きな出来事でした。
言われるから行くのでもなく、
言われたからやるのでもなく、
自分で決めて努力する
そんなことにも
すごいね!と
驚き、感動するほど
子どもとの間に境界線ができていたのだと
客観視できる自分にも
成長を感じました
もうコントロールしたいとは
思わなくなっていました