
「積み重ねた日々は、必ず形になる」第2話(後編)
ゲームの世界の子②
「それには、理由がありますよ」
先生のその言葉は、
私の心の中に、
静かに残り続けていました。
理由がある。
その言葉は、
どこか安心するような、
でも少し怖いような、
思議な感覚でした。
もし本当に
理由があるのだとしたら、
今まで
わからなかったことにも、
意味があるのかもしれない。
そう思う一方で、
「もし理由があったとしても、
それで何かが変わるのだろうか」
そんな思いも、
心の中にありました。
そのあと先生は、
いくつかのことを
ゆっくりと教えてくれました。
それは、
これまでの私が
知らなかった視点でした。
「できない」のではなく、
「まだやり方が
見つかっていないだけかもしれない」
「苦手」には、
必ず理由があること。
そして、
その理由がわかれば、
少しずつ
進む道も見えてくること。
先生の言葉は、
すぐにすべて理解できたわけでは
ありませんでした。
でも、
胸の奥にあった
重たい何かが、
ほんの少し
軽くなったような気がしました。
「理由がある」
その言葉は、
それまで
ただ不安だった日々に、
小さな光を
灯してくれたように思います。
この日が、
私にとって、
最初の一歩だったのだと、
今は
そう思っています。
次回より毎週水曜日20時頃にアップします。