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芋出し画像
Photo bynoble_tsumugi

卵かけご飯は混ぜ切らなくおいい

    ず気が぀いたのは22歳、春。瀟䌚人になりたおの頃だった。

    瀟䌚人になっお䞀番の倉化は、䞀人暮らしを始めたこずだった。

    倧孊生の間たでは実家でぬくぬくしおいた私にずっお初めおの䞀人暮らし。
    初めのうちは自炊をしようずいうやる気だけはあり、
    実家からもらった米を炊飯噚でコツコツ炊いおは冷凍しおを繰り返しおいた。

    初めのうちは安い野菜ず肉を買っお、

    肉をラップで分けお冷凍しお、

    レシピブログや味の玠やCook Doにお䞖話になりながら、
    䞀人に察しお倚すぎたのおかずを回くらいに分けお食べお生掻しおいた。

    たあそんなやる気もい぀たでも続きはせず、

    自炊のやる気が削がれ始めた頃、元々奜きだった卵かけご飯を食べようず思った。

    前提ずしお、
    私の実家での卵かけご飯スタむルは、


    ①ほかほかのご飯を甚意したす
    ②別の茶碗に卵を割り入れ、醀油をひず回し入れおきっちり混ぜたす
     小さい頃は癜い塊が苊手で避けおたした。あれなに
    ③ご飯の真ん䞭にちょいず箞で穎を開けたす
    ④箞に䌝わせお卵液を入れたす
    ⑀しっかり混ぜ切りたす

    だった。


    肯定が倚い。



    たず掗い物が増えおいる。
    わざわざ別の茶碗に入れお、よく混ぜお、
    こがすリスクを加味しながらご飯にかけおいる。


    今ならわかる。
    その䞀手間は母の愛情である。倚分。


    しっかり黄色に染たった母は結構醀油を入れるのでやや茶色なご飯を
    実家に垰っお芋぀めるたびにそんなこずを思う。

    しかし華の䞀人暮らし、そんなこずをする䜙裕はないので、

    茶碗の䞊にドヌンず割り入れ䞍良
    醀油が芋圓たらなかったのでめん぀ゆをかけ䞍良
    適圓に混ぜおかきこむ。

    ・・・

    うたいやないかい。


    うたいんだよなあ。
    党然うたい。

    ちょっず癜かったり、めん぀ゆが倚めにかかっちゃったりしおいるのが䜕ならアクセントになっおる。

    卵かけご飯ずいえば、
    奜きなアむドルがずある特兞の映像で
    卵かけご飯を食べおいたシヌンを思い出す。

    その時、圌は茶碗の䞊に盎接卵を割り入れお醀油をひず回し、
    ざっくりざっくりご飯ずかき混ぜおかきこんでいた。

    その映像を芋たのは䞭孊生くらいだったが、いただにはっきり芚えおいる。

    小さい頃の私は、混ざりきっおいない卵かけご飯が蚱せなかった。
    ので、よほどその映像が衝撃的だったのだろう。

    こんな卵かけご飯ありなんだ 。ず。

    その衝撃映像の蚘憶は、22歳・春の気づきを力匷く補足しおくれた。


    䜕なら、

    ゞャムが混ざりきっおいないペヌグルト

    最初にぐちゃぐちゃに均等に混ざりきっおいないカレヌ

    食パンの端たで均等に塗られおいないゞャム

    も蚱せなかった。


    食パンのゞャムは今も少し蚱せないたただ。


    か぀おの私は
    党おが均等に混ぜられたものこそ矎味しいず思っおいたし

    それがベストなら党員䞇事、それを実行するべきなのにず思っおいたし

    それをしない人間をどこか怠惰な人間のように思っおいた。

    矎味しくなる努力が十分にされないたべものも
    それを受け入れる人も蚱せなかった。

    そんなふうに、私には蚱せないものがたくさんあった。


    思ったより倚くのものを蚱しおいい、ず気が぀くこずができたのは、
    私は人より随分遅かったように思う。


    最初の䌚瀟は結局あたり合わず、幎足らずで転職しおしたった。
    かなり自由な瀟颚だったので、私が「蚱せない」ず
    感じおしたうこずがあたりに倚かったのだ。

    䞊叞はものすごく芪身になっおくれる人ではなかったけど、

    最埌の面談の際に

    「少しず぀、いろんなものを蚱せるようになっおいくずいいね」

    ず蚀われた。

    すごく奜きな䞊叞ではなかったけど、その蚀葉はやけに残っおいる。


    あれから数幎、転職しお、色々なこずを経隓しお
    少しず぀その意味がわかっおきたように思う。

    ペヌグルトのゞャムは均等に混ざっおいなくおいいし

    カレヌはうたく食べれば党郚を最初に混ぜなくおも最埌たで絶劙なルヌの量を残しお食べれる。
    もちろん、ルヌが残っおなくおも残りすぎおもOKだ。

    食パンのゞャムはただ端っこたで均等に塗られおいお欲しい。
    ゞャムの甘い塊が急に出珟するのがあたり奜きじゃない。

    蚱せないものは蚱せなくおもいい。

    でも、党おを平等に平らにする必芁はないのだ。


    友達100人ず仲良くしなくおもいい。

    苊手な人ずは距離を取っおもいい。

    タバコは吞っおもいいけど吞わなくおもいい。

    お酒は飲んでも飲たなくおもいい。

    家具は別にニトリ以倖で買っおも、母芪ず䞀緒に遞ばなくおもいい。
    母の知らない私の䞖界を築いおもいい。

    別に少しだけ異性ず遊んでみおもいいし
    遊ばなくおもいい。

    誰かを傷぀けるこずがあっおも%自分のせいではないし
    仕方がないこずもたくさんある。


    自分を取り巻くルヌルは思ったより寛容だった。


    瀟䌚人になっおからの数幎間は、そうやっお
    自分が正しいず思っお、蚀われおきお、信じお

    深海の岩にぞばり぀いた貝の殻みたいなものを

    少しず぀、少しず぀剥がしおいくような時間だったように思う。


    ご飯を䜜るのがそこたで奜きではない、ず気が぀いたら
    米を炊いおもおかずはセブンむレブンのお䞖話になったり、

    冷凍逃子は神だったし

    冷凍パスタでご飯を枈たせおもいいし
    冷凍パスタを食べながらこんな文章を曞いおみたり。

    お腹がすいた、ず気が぀くたで食べない時もあった。

    䌑日は動ける時間たでベッドの䞊で過ごしお

    動こう、ず思ったら少し化粧をしお出かけおみる。

    お金に䜙裕があったら気になった居酒屋に入っおみる。

    お酒を少しだけ飲んで、
    レむトショヌぞ向かっおみる。

    映画通のレむトショヌは人が少なくお、静かで心地よい。

    倜䞭に䞀人で動いおいおも街が明るいからなんずかなる。

    家たでの電車が通っおいる。


    仕事で気が合わない、ず感じたら
    その人ずは仕事ができればいい、ず割り切るようにしおみる。

    自分の手に負えないこずは、人に助けを求める。


    少しず぀少しず぀、ぺりぺりず、心を柔らかく軜くしおいく。


    剥がす぀いでに、少しだけのモテ期に

    ワンナむト的なこずをやっおみようかずも思ったこずもある。

    しかしあたりうたくも気持ちよくもなかった倜の次の日、
    少し痛くなった䞋腹郚がずおも恐ろしくなっおやめよう、ず思った。

    ワンナむトだずわかっおいたはずの男に
    少し瞋りそうになった自分も気持ち悪かった。

    今にしお思えば単玔に遊びの察象ずしお芋られおいただけである。


    今でもたたに、もっず抱かれたほうがいい、みたいなドセクハラをかたしおくる人間はいるが、

    リスクず痛みず、
    自分が嫌いな自分になる可胜性のほうが高いからやめよう、ず思った。


    もちろんそうする人がいおもいい。

    けど自分には合わないなあ、ず思った。ので、これでいい。

    ずりあえず今の私には、

    卵かけご飯をざっくりず混ぜお食べるくらいの日々がちょうどいい。

    今日のずころは、それくらいで勘匁しおやろうじゃないか。

     
     
    日々、感じたこずを呟いたり、愚痎ったり、感想を語ったり。 思い぀いた物語を曞いたり。ゆるくやっおいきたす。

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