詩(音のつぶつぶ)
きらきらと輝く音の粒々が部屋の中を舞っていた。
ピアノを「操作」してその粒々を発生させている。
ピアノの鍵盤に指が触れるときのタッ、タンという音、
それとピアノの音が混じりあって、音の粒々はできる。
それは水が氷になるときのメカニズムと似ている。
完全に純粋な水は零度になっても凍らない。
零度の水の上に塵が1つでも落ちると、
そこを中心にして水はたちまち氷になる。
音の粒々をつくるときにも、
人間の肉体、という不純物が必要になる。嗚呼、
必要とされているがゆえに、我々は不純なのだ。