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リハビリはゲーム感覚で!12:不在《脳梗塞(脳卒中)の“前向き”闘病記 小説風》

    第一話はこちらからご覧ください

    はじめに

    ある朝、突然倒れた和泉大輝(45歳・会社員)。
    診断は、脳幹部の梗塞。
    体は動かず、声も出ず、世界は一変した。

    不安と絶望のなか、支えてくれたのは、最愛の妻・花菜と3人の娘たちだった。
    「家族のために、絶対に立ち上がる」
    そう誓った男が始めたのは、“ゲーム感覚”のリハビリ生活だった。



    本作は、実際の経験をもとにしています。
    ※本編には、病気、身体の麻痺、生命への不安などセンシティブな描写が含まれます。
    心身に負担を感じる可能性のある方は、無理のない範囲でお読みください。
    🧠この話には、別記事で医学的見地からの解説があります。物語とあわせて読むことで、脳梗塞の理解がより深まります。ぜひご確認ください。


    それでは、本編をどうぞ。



    第二部 声か鼓動か ― 言葉を超えて、届いたぬくもり

    第十二話 不在

    2025年3月5日

    今日は、長女・夏菜(かな)の高校卒業式だった。

    もちろん、会場には行けなかったけれど、
    花菜が写真と動画を送ってくれた。

    制服姿で笑っている夏菜が、 式の看板の前に立っている。
    その笑顔を見て、成長したなぁと感じた。

    と同時に、そんな瞬間を一緒に祝えないことが、どうしようもなく悲しかった。


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    これまで、娘たちの行事には欠かさず参加してきた。

    授業参観、小学校の運動会、中学校の合唱コンクール、
    そして、高校の文化祭・・・。


    文化祭には、花菜と次女の流菜(るな)、三女の心菜(みな)を連れて行った。

    教室でやっていた脱出ゲームに参加して、 心菜がやたらとはしゃいでいたのを思い出す。


    また、出し物の完成度の高さに驚いて、
    「今の高校生ってこんなにすごいんやな」と、花菜と感心したのを覚えている。



    夏菜は色々な場所で友達と写真を撮っていて、
    その姿を遠くから見守るだけだったけれど、

    そこにいられることが幸せで、何より大事だった。



    それが、
    最後の大きな行事になってしまった。

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    LINEを開き、なんとか『オメでとう』とだけ打って送る。


    伝えたい言葉は、本当はたくさんあった。


    夏菜の笑顔に背中を押されて、
    (よっしゃ、パパもリハビリ頑張るで)と
    心の中で気合いを入れた。

    と、その矢先・・・
    午後の検温で、38.7度の高熱が出た。

    リハビリはもちろん、自主トレも控えるように・・・
    そう指示をされることになった。
    言っていることは分かる。

    でも納得はできなかった。



    動けない体と、何もできない現実が重なって、
    情けなさと悔しさが溢れ出てきた。

    こんな日に、何もしないまま終わるなんて・・・


    「なんで今日なんや」
    そう嘆く声さえ熱にかき消され、
    体も気持ちも、ただ、空回りしていた。


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    【ステータス:2025年3月5日】
    • 首:LV1(左右には動く/上下はまだ)
    • 右手:LV2(指のグーパーが可能。肘から先は少し反応あり)
    • 左手:LV0(反応なし)
    • 右足:LV1(足先がかすかに動く)
    • 左足:LV0(反応なし)
    【スキル】
    • 見る:LV1(片目のみ焦点が合う)
    • 聞く:LV10(正常)
    • 話す:LV2(五十音の発声が改善し、短い会話が成立)
    • メール:LV1(スマホ固定時、短文入力に10分以上)
    【その他状態】
    • ヨダレ:あり
    • 発熱:高熱


    その頃の花菜

    「我が女房に一遍の悔いなし」
    気に入って着てくれてたTシャツ


    自由なわたしのことを
    そう思ってくれてる大輝に恥じないようにしようと

    大輝が入院してからこころに誓った

    そのままのわたしを受け入れてくれて
    ありがとう



    📖 次回は本編を少し離れて、休憩話

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    脳梗塞リハビリ中の発熱…『回復が遅れるのでは?』そんな疑問にお答えします。


     
     
     
    45歳で脳幹梗塞になり、重度の両麻痺を負うという超激レア症例。現在はリハビリにゲーム感覚で挑戦し、悪戦苦闘中 闘病の中で試される、自身の覚悟、夫婦の愛、そして家族の絆・・ 実際にリハビリをしながら描く、ほぼ実話、涙あり笑いありの小説風闘病記をご覧下さい

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