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Photo bypasteltime

#82 怍物に぀いおの愛を語る

     最近、季節の倉わり目のせいなのか、ズンず頭が重い。どうしようもなく党身がキシキシず筋肉痛で鈍くなり、原因䞍明の事態に少し萜ち蟌んでいた。月に䜓調を厩した時のこずが思い出され、慌おお䜓枩蚈で枬ったら37.1°ず埮劙な熱がある。次の日人ず䌚う予定があったので、ちょっず困ったなず思っお早めに寝たら思いの倖朝は回埩しおいたのに、その代わり口の䞭に線状の口内炎が突然珟れおこれはちょっず䜓が疲れおいるのかな、ず少しげんなりしおしたう。

     でも、そんな颚に気持ちが倚少塞ぎ蟌んでも今の私には楜しみなものがあっお、それはこの間ホヌムセンタヌで買っおきた怍物たちに氎やりをするこずだった。朝、決たりきったルヌティヌンがあるずいうそれだけでほんの少し勇気をもらえるような気がしおしたう。

    *

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     䞀人暮らしをし始めた時、どうしようもない心の隙間がポッず浮かび䞊がっおしたう時があった。なんだろう、倧孊でも瀟䌚人になっおもほが毎日にようにそれなりに人ず話す機䌚があったずいうのに、気が぀けば埋められない溝ができあがっおいる。決しお寂しくないはずなのにね、私は私の胞の内にそっず独り蚀を投げかける。しんずした空気が耐えられなくお、昔はよくテレビを぀けおその寂しさの埋め合わせをしようずしたいたのに、それが最近では少ししんどい。ぶ぀、ぶ぀ず、時折音が途切れる。

     ある時を境にしお急に思い立ち、怍物を郚屋に眮くようになった。もずもず昔から怍物が奜きな方だったように思う。家には物心぀いた時に怍物が怍えおあっお、色ずりどりの花を咲かせおいた。䞀人暮らしを始めおからもその蚘憶がずっず頭の䞭に残っおいたのず、どこかペットの代わりに心の埋め合わせをしたい、ずいう思いもあったのだろう。

     ずあるデパヌトでガゞュマルの朚を芋たこずがきっかけだった。可愛らしいココナッツを半分に割った容噚の䞭にこそっず入り、愛らしい葉っぱを぀けおこちらを芋おいた。䜕か、枩かいものに觊れたような気がしお、思わず衝動買いをしおしたった。それから玄10幎ほど、今でもガゞュマルの朚は私のベランダに眮いおあっお、そよそよず優しい颚に吹かれおいる。

     やがおそれからたた少し時は経ち、むンドでスパむスの魅力に取り憑かれるようになっおから、カレヌを䜜るための実甚的な怍物を育おたいず思うこずは極めお自然な流れだった。手始めに、バゞル、ミント、ロヌズマリヌ。これらのハヌブ系の怍物たちは雑草魂が半端ないので、あたり手をかけなくおもすくすくず育぀。どうしおも気枩の倉化に匱いので、冬になるず枯れさせおしたったのだが。

     それから定期的に怍物を怍えるようになった。䞍思議なこずに郚屋に怍物があるずその堎所だけポッず光が圓たったかのように枩かい空間になる。圌らはあたり倧々的に動いたりしないし、もちろん喋るこずもないのだけど、確かな呜の息吹を感じる。ああ、圌らも私たちず同じようにドクドクず脈打ちながら生きおいるのだずいう確かな確蚌があった。

     ハヌブは、よく育ち、バゞルはたずえば束の実、にんにく、オリヌブオむルず䞀緒にゞェノベヌれにしたりずか、ミントはお酒に挬け蟌んだりお茶ずしお飲んだりさたざたな甚途に䜿うこずができる。自然ず、いた育っおいる怍物たちの葉っぱを䜿っお料理をするこずが楜しくなっおいく。

     朝起きお、カヌテンを開く。それは勿論私のためでもあるのだけど、光を济びお、怍物たちに察面するこずが楜しみでもあるのだ。「おはよう」、ず気が付けば蚀葉をかけおいる。愛しさを䌎っお。じょうろに蛇口をひねっお氎を入れ、葉っぱの様子をチェックする。そっず觊るず、指には爜やかな銙りが付く。時には育おるこずに䞍慣れで、虫によっお病気が広がり、ダメになっおしたった時もあっお、そのずきはわが子のようにごめんね、ず口の䞭で劎りをもっおささやきかける。

     もしかしたら、子どもを育おるこずっおこういうこずなんだろうな。子䟛の成長。少し前に友人の赀ん坊を芋に行ったこずがあっお、仲良くしおいた人が目の前ですっかり母芪の顔をしお子どもをあやしおいる姿を芋お、䜕か神々しいものを芋た気がした。圌女からは、甘いミルクの銙りが挂っおいる。甘矎で、幞せに包たれ、か぀おの友人はずおも、ずおも穏やかな顔をしお我が子を芋぀めおいる。

    *

     少しず぀少しず぀日々が流れ、毎日同じような業務実際は割ず違うこずをあちこちしおいるのだけどをこなす䞭で、思わずずりずめのない日垞に恐怖を感じおしたう時があっお。そんなずきに、確かに怍物の背䞈が高くなっおいっお、時には花を぀け実を぀けおずいう姿を芋るず、確かに圌らも生長しおいるけれど私も確かに毎日成長し続けおいるんだ、ずいう倉な自信をもらうこずができる。

     今はただ私には子どももいないし、前に蚪れた友人は毎日赀ん坊の泣き声にクタクタだよず蚀っおか぀おの圌女ずは比べ物にならないくらい目の䞋にクマを぀けおいるのを芋お倧倉だず思ったけれど、それでも子どもを持぀こずのあこがれずいうものを捚お去るこずができない。たぶんきっず、それはい぀からか芪ずしおの䜿呜、生きるこずに察しおの生きがいにも盎結しおいるのではないかずも思う。

     コロナが萜ち着いおも、私が所属しおいる䌚瀟は比范的寛容で、だいたい半分くらいオフィスに出瀟すればいい、ずいう芏定になっおいる。オフィスは呚りの人たちず気軜に話すこずができる反面、芋えないずころで䜓力を䜿っおいる。そうだ、話すこずにも䜓力がいるのだ。

     それを家に垰っお、テレワヌクで仕事をしながら、あヌ䞀息぀こうず思っおベランダに出お、緑の空間に囲たれおいるず本圓にほっずするのだ。それはもっず探っおいくず、人の原点にも戻るものがあっお、もずもず人が生きおいく䞊では怍物が育ったこずによっお埗られる食物は欠かせないし、私たちが空気を吞うにしおもすべおは怍物たちが光合成をしおいるおかげなのだず思うず、私は毎日怍物に氎を䞊げお生かしおいるけれど、それず同時に私自身も圌らの存圚によっお生かされおいるのだ、ず思わずにはいられない。

     きっず、そうだ。愛は、持ち぀持たれ぀。互いに互いが存圚を支えあっおいるこずが健党であり、それが愛の正しい姿なのかもしれない。人の代わりに擬䌌的な愛情を泚ぎながら、どうかこれからもスクスクず育ち、私の人生の行く末をそっず芋守っおほしいず願っおささやかに氎を泚いでいる。


    故にわたしは真摯に愛を語る

    皆さんが考える、愛に぀いおの゚ピ゜ヌドを募集䞭。「#愛に぀いお語るこず 」ずいうタグならびに䞋蚘蚘事のURLを茉せおいただくず、そのうち私の蚘事の䞭で玹介させおいただきたす。ご応募お埅ちしおいたす


     
     
    ふだんは䞻に旅ず写真ず本に関する蚘事をあげおいたす。時々、日垞の生掻の䞭で感じたこずなどを気たぐれに぀ら぀らず。ある時、カレヌの奥深さに突然魅入られ、幎間で350日くらいほが毎日食べる生掻を送っおいたす。 Instagram、Twitter@daifukudaruma

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