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Photo bykei02

#16 倜に぀いおの愛を語る

     倜曎けの空、蟺りには誰もいなくおただポツンず灯りが぀いおいる。いったいわたしは今どこを歩いおいるのだろう。足元はぐら぀いおいお、先ほどたでほろ酔い気分だった頭は冎え枡る。冬ず春の狭間の䞭で、少し肌寒い颚を济びながらわたしは気が぀けば錻歌を歌っおいる。

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     深倜0時、頭の䞭にビリビリずした電波のようなものが连っお、コンビニぞず走る。セブンむレブンに入るず、冷凍庫の䞭に「冷たく食べるチョコチップメロンパン」が鎮座しおいた。こんな星屑さえ凍っおしたいそうになる倜なのに。私は思わず手に取った。1杯のカップコヌヒヌず䞀緒に。

     自動扉を通り過ぎお、電灯が埮かに揺れる倜道を歩く。メロンパンのパン屑が、ポロポロず私の手から萜ちおいった。金曜日の倜、私の手には冷たさず枩かさが同居しおいる。胞の䞭に降っお沞いたのは、くるりの「ばらの花」だった。突然、旅がしたくなった。どこか誰も私のこずを知らない堎所ぞ行きたいず思った。

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     最近は䌚瀟に出る回数も増え、カレヌを通じお知り合った人たちず池袋近くにあるスリランカカレヌ屋ぞず赎き、写真を撮り、車を運転し、䌚瀟の埌茩ずご飯を食べに行き、ただひたすら人ず話をする日々が続く。その瞬間瞬間が、ずおも愛しい時間なのに圌らず別れる時はふず胞が空っぜになる。

     特に蚀葉に尜くせないほどの寂しさを䌎うのは宵闇だった。星は倜空に瞬いおいるけれど、明るく足元を照らす月が芋えない。吞い蟌たれるような真っ暗闇の䞭で、䜕かを芋出そうずしお圷埚う。移ろう蚀葉、さすらう蚘憶。滅倚に人の名前なんお間違わないのに、連続しお間違えた。意識すればするほど、ダメらしい。焊っおゞレンマ。ひたすら反省。

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     倜は䞍思議ず誰かず語りたくなる。さも倧人の象城であるかのようなりむスキヌグラスを片手に持っお。ロックアむスがカランず、心地よい音を立おる。぀い1週間前には初倏がもうやっおきたのか、ず思っおいたのに今や冬に逆戻り。この囜は、倏ず冬の二぀の季節しか無くなっおしたったのだろうか。

     最近よく芋るCMで流れおいる曲は、シュワシュワず炭酞の音が聞こえおくるように軜快だった。「あのさ、倜がきお朝を迎えるのっお怖くない」ずその人はポツリずいうのだ。「氞遠にこの時間が続けばいいのに。陜の光を济びるのが時々怖くなる。たた同じこずの繰り返しだよ。絶望しそうになる。でも空気を吞っお、無意識䞋のうちに呌吞をしおしたうわけ」

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     そういえば、䌚瀟の先茩に24時間マラ゜ンずいうむベントぞ誘われたこずがあっお。

     10人くらいで同じトラックをぐるぐる回るのだ。ゎヌルはなくお、時間内にいかにどれだけ走るこずができたのかずいう耐久レヌス。い぀終わるかも、わからない。ただ呌吞が乱れお、ラむトに照らされた䞖界が恚めしかった。自分がこの堎所になぜいるのかが、党く理解できなかった。

     そんな時に、恩田陞さんの『倜のピクニック』をふずした拍子に思い出した。倜を培しお歩き続ける少幎少女たち。圌らはそれぞれ、あたり人が理解しにくいような事情を抱えお、芋えない䞖界にいながら䜕か救いを探しおいた。ポツリポツリず蚀葉を亀わし合う。告癜にも近いそれは、自分を諌めるための音の連なりだった。

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     今でこそわたしが䜏む街は、倜が深たっおもだいぶ灯りに満ちおいお、あたり䞍安に感じるこずはない。

     幌い頃にひっそりず暮らしおいた街では、時間が経぀に぀れお倖灯らしい倖灯の存圚感が少しず぀倱われおいく。倜時々眠れなくなる日があっお、そんな時はこっそり家を飛び出しお空を芋䞊げた。

     真っ暗で䜕も先を芋通せない䞭に、パチパチず星が灯っおいる。時々流れ星が流れ、その床に願い事を3回唱えようずするのだけど、それがたるで泡か䜕かのようにあっずいう間に溶けお消えおしたった。

     今でもその時のこずを思い出す。今刻たれおいる時間の䞭で、もしかしたら自分は本圓にひずりがっちかもしれないず思ったりする。それならそれでいいかな、1人になったら䜕をしようかな。そんなこずを思うけれど、きっず自由ず孀独は衚裏䞀䜓だず思った。

     䞀瞬ならいいかもしれないけれど、その状況がこの先もずっず続くかもしれないず思うずゟッずする。わたしは孀独を愛しおいるけれど、誰よりもひずりでいるこずを嫌う人間だった。

     誰もわたしのこずを理解しなくおも仕方ないず思う䞀方、いややっぱりきちんず理解しおもらいたいな、ず耇雑な感情が行ったり来たりしおいる。

     䞍安定で、どこか決定的な䜕かが欠けおいる存圚。わたしも、そんなアンバランスさを持った人を愛したいず思った。自分ず同じ痛みを抱えた盞手を。

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     そっず玄関の扉を開くず、居間にぜっず灯りが灯っおいた。思わずギョッずするず、そこにいたのは母だった。どうやらわたしが起き出した時の音で目を芚たしたらしい。小さい頃は、忍び足が苊手だった。

    「倖、寒かったでしょ」

     圌女が枡しおくれたのは、シンプルなティヌカップに泚がれた柚子茶だった。䞀口口にするず、胞の蟺りがポカポカずしおくる。

     深い闇は未だに倧きな畏怖の察象ではあるけれど、同時に愛おしさも感じるのだ。あの日、ひたすら走り続けた倜のこずを思い出す。䜕に向かっお走っおいるかわからなかったけれど、唐突に愛を叫びたくなった。

     未だ䌚ったこずのない、貎方に察しお。


    故にわたしは真摯に愛を語る

    皆さんが考える、愛に぀いおの゚ピ゜ヌドを募集䞭。「#愛に぀いお語るこず 」ずいうタグを぀けおいただくず、そのうちわたしの蚘事の䞭で玹介させおいただきたす。ご応募お埅ちしおいたす


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    ふだんは䞻に旅ず写真ず本に関する蚘事をあげおいたす。時々、日垞の生掻の䞭で感じたこずなどを気たぐれに぀ら぀らず。ある時、カレヌの奥深さに突然魅入られ、幎間で350日くらいほが毎日食べる生掻を送っおいたす。 Instagram、Twitter@daifukudaruma

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