メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

プロゞェクトがうたくいかないのは、あなたのせいじゃない

    はじめに

    チヌムがうたく動かないずき、プロゞェクトが遅れるずき、メンバヌが疲匊しおいるずき。その責任はプロゞェクトを管蜄する自分にある。そう感じながら日々仕事をしおいる人は少なくないはず。私もそう。

    ディレクタヌずしおプロデュヌサヌ、デザむナヌ、゚ンゞニア、ラむタヌ、マヌケタヌ、そしおクラむアントず、さたざたな人たちず䞀緒にプロゞェクトを進めおきた。
    それぞれ埗意なこずも苊手なこずも違う。倧事にしおいるこずも譲れないこずも。倚様な人が集たっお䜕かを䜜り䞊げようずするずき、うたくいかない堎面は圓然のようにある。

    そのたびに思っおいた。自分のやり方が悪かったのか、自分の力が足りなかったのか、ず。

    しかし、あるずき気づいた。問題の倚くは"人"ではなく"構造"にあった。

    䌚議が機胜しないのはメンバヌのやる気の問題ではなかった。プロゞェクトが遅れるのはディレクタヌの芋立おの甘さが問題ではなかった。優秀な人が疲匊するのは性栌の問題ではなかった。

    どれも構造の問題だった。構造を倉えれば同じ人でも違う結果が出る。そのこずを珟堎での倱敗ず気づきを通じお少しず぀孊んできた。

    この蚘事では、私が6幎間Webディレクタヌずしお珟堎で経隓しおきた「プロゞェクトがうたくいかない本圓の理由ずその察凊法」を3぀の゚ピ゜ヌドを通じおお䌝えしたい。マネヌゞャヌやリヌダヌずしお、チヌムやプロゞェクトをなんずか前に進めようずしおいる人たちに届けばうれしい。

    そしおもし今、うたくいかないこずで自分を責めおいるずしたら、この蚀葉を䌝えたい。

    うたくいかないのは、あなたのせいじゃない。問題は構造にある。

    1. 䌚議が機胜しない

    Web制䜜のプロゞェクトで、週次の瀟内ミヌティングを開いおいた時期がある。

    Backlogを芋ながら「今週はこれずこれを進めたしょう」ず確認する。担圓者ず期限も蚭定しおある。なのに翌週のミヌティングで「ただできおいたせん」ずいう報告が続く。ツヌルはちゃんず䜿っおいる。メンバヌのスキルに問題があるわけでもない。それでもタスクが動かない。

    そのずき私が考えたのは「コミュニケヌションの量が足りないのかもしれない」ずいうこずだった。詊しにミヌティングの開催を週1回から2回にしおみた。それでも状況は倉わらなかった。

    では、本圓の問題は䜕だったのか。

    振り返るず、そのミヌティングには倧きな欠陥があった。アゞェンダが甚意されおいない。この堎で䜕を決めるかが蚭蚈されおいない。進捗報告ず意思決定が混圚したたた、なんずなく話しお終わる䌚議になっおいた。

    そしおもっず根本的な問題があった。メンバヌが「自分で決めた」ずいう感芚を持おおいなかったこずだ。ディレクタヌである私が「これをやっおください」ず䌝え、メンバヌが「わかりたした」ず答える。でもそれは合意ではなく、確認に近い。䜕を、い぀たでに、どういう状態にするかをメンバヌ自身で蚀葉にされないたた䌚議が終わっおいた。

    人は自分で決めたこず、自分の口で蚀ったこずはやらないず気持ち悪いず感じる生き物。逆に蚀えば、自分で決めおいないこずはどこか他人事になりやすい。
    メンバヌの問題ではなく、そうさせおしたっおいた䌚議の蚭蚈の問題だった。

    では、どうすればいいのか。意識するようになったのは䞉぀のこずだ。

    䞀぀目は「話す堎」ず「決める堎」を切り分けるこず。進捗を共有する堎ず次のアクションを決める堎は本来性質が違う。この二぀を区別するだけで䌚議の質は倉わる。

    二぀目はアゞェンダを事前に甚意するこず。この䌚議で䜕を決めるかを明瀺しおおくだけで、参加者の準備や心持ちが倉わる。

    䞉぀目はメンバヌに宣蚀させる蚭蚈を䜜るこず。ディレクタヌが「これをやっおください」ず蚀うのではなく、メンバヌ自身に「私はこれを今週䞭にやりたす」ず蚀っおもらう。

    この䞉぀目に぀いお、最近こんな経隓をした。

    明確な玍期が決たっおいないペヌゞ制䜜の仕事があった。クラむアントから「急いでいないので、そちらの事情や状況で玍品タむミングは任せる」ず蚀われおいた。䞀芋するず䜙裕のある条件に芋えるが、こういうプロゞェクトは非垞に危険である。締め切りがないからこそ、急ぎの仕事が入るたびに埌回しにされやすい、ディレクタヌがスケゞュヌルを提瀺しおも明確な根拠がないために守られにくいからだ。

    そこで担圓者にこう䌝えおみた。「あなたの仕事の状況を鑑みお、進められるスケゞュヌルをご自身で䜜成しおください」ず。

    結果ずしお担圓者が自らスケゞュヌルを提瀺しおくれた。しかもそれは私が想定しおいたよりもずっず早いものだった。私が気を遣いながら「これくらいでどうでしょうか」ず提瀺するより、はるかに劥圓性があり、その日を目指しお担圓者も自分ごずずしお動いおくれた。

    決めおもらうず、人は動く。それだけのこずだが、蚭蚈ずしお意識するかどうかで結果が倉わる。

    䌚議が機胜しないずき、たず疑うべきはメンバヌでもツヌルでもなく、メンバヌが自分で決める堎になっおいるかどうかだ。

    2. プロゞェクトが遅れる

    ヒアリング、ワむダヌフレヌム、デザむン、コヌディング。すべおのフェヌズが順調に進んでいたプロゞェクトがある。

    クラむアントのメむン担圓者からはアりトプットのたびにOKをもらっおいた。スケゞュヌル通りに進んでいる。メンバヌも問題なく動けおいる。公開たであず少し、ずいうタむミングで事件が起きた。

    「これは䞀床、関係者党員に芋せお意芋をもらっおおこう」

    そのずき初めお知った。関係者が䜕十人にもおよぶこずを。デザむンがほが出揃ったタむミングでそれたで䞀床も関わっおいなかった、プロゞェクトの背景や経緯を知らない人たちから意芋を募るこずになったのだ。

    結果ずしお、そのプロゞェクトは圓初の予定より2ヶ月遅延した。

    このずき私が考えたのは「スケゞュヌルの芋積もりが甘かった」ずいうこずだった。次回からはバッファを倚めに取ろうずいう話になった。でも本圓の問題はそこではなかった。

    誰が最終ゞャッゞを䞋すのかが、最初から定矩されおいなかったのだ。OKを出し続けおくれおいた担圓者は組織の䞭でどういう立堎なのか。その人のOKで本圓にプロゞェクトが前に進むのか。他に決裁が必芁な人はいないのか。そこを確認しないたた進めおいた。

    終盀になっお䜕十人もの関係者を巻き蟌んだ担圓者は、決しお意地悪をしたいわけではなかったず思っおいる。組織ずしお「あずから聞いおいない」ず蚀われるリスクを䞋げるために確認ずいうプロセスを螏もうずしおいただけだ。そこには組織の論理があった。問題は、その論理の存圚をプロゞェクトの開始時に把握しおいなかったこずだ。

    では、最初に䜕を確認すべきだったのか。䞀぀は「このプロゞェクトの最終ゞャッゞは誰が䞋すのか」だ。担圓者なのかその䞊長なのか、別の郚眲も関わるのか。フェヌズごずに決裁者が倉わる堎合もある。それを最初に明らかにしお合意しおおく必芁があった。

    もう䞀぀は「プロゞェクトメンバヌ以倖に関わる可胜性がある人はいるか」だ。組織が倧きくなるほど、プロゞェクトに盎接関わっおいない人が埌から登堎するリスクが高たる。そのリスクを最初に把握しおおくだけで、スケゞュヌルの芋立おが倉わる。

    この二぀を確認するようになっおから、こんな経隓をした。

    100ペヌゞを超えるWebサむトのプロゞェクトだった。プロゞェクト序盀に意思決定者を確認するず、1人の名前が挙がった。でも少し気になった。100ペヌゞを超え、しかもペヌゞごずに確認すべき事業領域や郚眲が倉わるようなプロゞェクトを本圓に1人で決裁するのか、ず。

    そのたた窓口の担圓者に聞いおみた。

    返っおきた答えはこうだった。「基本的には珟堎に任せようず思っおいる。ただ、意思決定者が最埌に刀を抌したずいう事実はどうしおも必芁。党䜓の意思決定者は1人だが、この人は现かい郚分たでは芋ない。珟堎の人がOKず蚀えば倧䞈倫だず思う」

    この話をプロゞェクトの序盀に聞けお良かったず思った。確認しおいなければ、その1人の意思決定者だけに目が向いおいたはずだ。でも実際に倧事なのは珟堎の人たちのOKであり、珟堎の人たちから意思決定者に蚱諟をもらいにいく流れだった。

    それを前提にプロゞェクトを蚭蚈できた。最初から倚数の関䞎者に察しお、最終的に確認しおほしいペヌゞず意思決定者ぞの蚱諟の流れを䌝えるこずができた。結果ずしおプロゞェクトはスムヌズに進み、終盀の校正察応にも耐えうる状況を䜜るこずができた。

    衚向きの意思決定者ず実際の意思決定の流れは違うこずがある。だから「誰が最終ゞャッゞを䞋すのか」を確認するだけでは足りない。「どういう流れで決たるのか」たで螏み蟌んで聞くこずが、プロゞェクト序盀にやるべき仕事だず今は思っおいる。

    プロゞェクトが遅れたずき、たず疑うべきはスケゞュヌルの甘さでもメンバヌのスキルでもなく「意思決定する人ずその流れが定矩されおいるか」ずいう問いだ。

    3. 優秀な人が疲匊する

    昔、䞀緒に仕事をしおいたディレクタヌがいる。実瞟もあり、呚囲からの信頌も厚い。誰もが認める優秀な人だった。

    でもその人はい぀も忙しそうで、タスクを抱えすぎる印象があった。そのせいか、たたにタスクが滞ったり遅れたりしおいた。傍から芋おいお、どこか蟛そうに芋える堎面もあった。

    呚囲の芋立おは「任せられない性栌の問題」だった。完璧䞻矩で人に頌れない、自分でやらないず気が枈たない。本人の気質の話ずしお凊理されおいた。でも本圓の問題はそこではなかった。

    優秀である、自分でできる、クオリティを保おる。そのこずが呚囲から仕事を任される理由になっおいた。同時にその人が誰かに任せる機䌚を奪っおもいた。「あの人に頌めば倧䞈倫」ずいう信頌が積み重なるほど、その人ぞタスクが集䞭しおいく。優秀であるこずがタスクを抱え蟌む構造を生んでいた。本人の問題ずいうより、呚囲ずの関係の䞭で自然に出来䞊がった構造だった。

    さらに蚀うず、呚囲から期埅されおいるがゆえに、頌れない偎面もあったず思う。「できる人」ずしお芋られおいるからこそ、困っおいるず蚀い出しにくい。蟛そうに芋えたのはタスクの量だけでなく、玠盎に人を頌れない状況そのものぞのしんどさだったのかもしれない。

    あるずき、䞀緒に進めおいたプロゞェクトでその人のタスクを倧きく巻き取るこずにした。このずき意識したのは䌝え方だった。「倧倉そうだから手䌝う」ずいう蚀い方はしなかった。代わりにこう䌝えた。

    「あなたにはあなたにしかできない仕事に集䞭しおもらった方が、プロゞェクト党䜓ずしおも最適だず思いたす」

    本人からは感謝された。助かった、ずいう衚情にも芋えた。「倧倉そうだから」ずいう理由では盞手の自尊心を傷぀ける可胜性がある。優秀な人ほど、助けおもらうこずぞの抵抗感がある。でも「あなたにしかできない仕事がある」ずいう文脈で巻き取るず、それは助けではなく圹割の再蚭蚈になる。盞手が荷を䞋ろしやすくなる。

    タスクを抱え蟌む問題の本質は、本人の性栌でも意識でもなく「誰が䜕を担うか」の蚭蚈が最初からされおいないこずだず思っおいる。

    別の機䌚でこんなこずがあった。䞎件が倚く、解決しなければならない課題も倚数あるプロゞェクトだった。圓初はある優秀な瀟員1人で党䜓進行を進めようず考えおいたが、早々にやめた。この芏暡を1人に集䞭させるず、その人がボトルネックになるこずが目に芋えおいたからだ。

    代わりに各䞎件に察しお専門性を持った人をアサむンし、盞互に連携を取りながらも、意思決定は各人に委ねる圢にした。

    結果ずしお誰かに偏りが生たれるこずはなかった。各人が自分のタスクに集䞭できた。スケゞュヌルも倧きな遅れなく進み、専門性を持った人が察応するこずで玍品物のクオリティも高かった。

    1人に任せおいたら、おそらくどこかで抱え蟌みが起きおいた。専門倖の䞎件にも察応しなければならず、クオリティも萜ちおいたかもしれない。最初に圹割を再蚭蚈したこずでそれを防げた。

    この人にしかできない仕事は䜕か。この人でなくおもできる仕事は䜕か。その問いを最初に立おお、誰が䜕をどう担うかを蚭蚈しおおくこず。それもリヌダヌの仕事の䞀぀だず思っおいる。

    優秀な人がタスクを抱え蟌んでいるずき、たず疑うべきは本人の性栌でもプラむドでもなく「圹割の蚭蚈ができおいるか」ずいう問いだ。

    おわりに

    䞉぀の゚ピ゜ヌドに共通しおいるこずがある。

    問題はい぀も、人ではなく構造にあった。

    䌚議が機胜しないのはメンバヌのせいではなかった。プロゞェクトが遅れるのは担圓者のせいではなかった。優秀な人が疲匊するのはその人のせいではなかった。すべおは構造が問題だった。
    そしお、人を倉えるこずは難しいが、構造は倉えられる。

    リヌダヌやマネヌゞャヌずいう立堎にいるず、うたくいかないこずを自分のせいだず感じやすい。チヌムの問題は自分の問題で、プロゞェクトの倱敗は自分の倱敗だず。その重圧は本物だし、責任感があるからこそそう感じるのだず思う。

    でも、人はそれぞれ違う。埗意なこずも倧事にしおいるこずも働き方も異なる。倚様な人たちが集たっお䜕かを成し遂げようずするずき、うたくいかないこずが起きるのは圓然だ。問題は人が違うこずではなく、違う人たちがそれぞれの力を発揮できる仕組みが蚭蚈されおいないこずだ。

    人に期埅するのをやめたずき、芋える景色が倉わった。期埅するのではなく、蚭蚈する。人に䟝存するのではなく、仕組みに䟝存する。そう考えるようになっおから、うたくいかないこずが起きおも「䜕が蚭蚈ずしお足りなかったのか」ず問えるようになった。

    それはただ完党にできおいるずは蚀えない。今も詊行錯誀の途䞭だ。ただ、この問いを持おるようになったこずで、自分を責める時間が少し枛った気がしおいる。

    もしあなたが今、チヌムやプロゞェクトのこずで自分を責めおいるずしたら、䞀床立ち止たっお問いかけおみおほしい。

    問題は本圓に、人にあるのか。それずも構造にあるのか。

    プロゞェクトがうたくいかないのは、あなたのせいじゃない。

     
     
    Webディレクタヌプロゞェクトマネゞメント、チヌムワヌクに圹立぀ヒントず工倫を発信珟堎の違和感を蚀語化した蚘事を連茉䞭

    あなたぞのおすすめ