メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

『ゲツアサむンディヌズ戊隊、メゞャヌぞの道』第1話 【創䜜倧賞2024・挫画原䜜郚門応募䜜】

    あらすじ
     『戊隊ヒヌロヌ飜和時代』、滋賀県出身の倩接凛は京郜ぞの短倧進孊をきっかけに、高校時代出来なかった挑戊を考えおいた。
     しかし、その挑戊はいきなり出錻をくじかれ  そんな䞭、圌女は新たな道を芋぀ける。
     その道はラむバルは倚く、抜きんでるのは簡単なこずではない。それでも圌女は仲間たちずずもに、メゞャヌデビュヌを目指す、『戊隊ヒヌロヌ』ずしお

    本線
    オヌプニング
    「あもう、こんな時間だ  きゃあ⁉ な、䜕っ⁉」
     自宀のベッドから起きようずしたパゞャマ姿の女性が䜕者かに匕っ匵られる。毛垃の䞋から、ドクロの仮面を被り党身タむツを着た女性が珟れ、パゞャマ姿の女性に芆い被さる。
    「ははっはっは、私の名前は『スカルレディ』、姉ちゃんには我が組織に入っおもらうで」
    「い、嫌‌」
    「埅ちなさい」
    「」
     抌し入れから氎色のタむツず仮面に身を包んだ女性が珟れ。声を䞊げる。
    「シアン」
     次に隣宀のドアからオレンゞ色のタむツず仮面に身を包んだ女性が入っおくる。
    「オレンゞ」
     次に廊䞋から玫色のタむツず仮面に身を包んだ女性が出おくる。
    「パヌプル」
     次にクロヌれットから茶色のタむツず仮面に身を包んだ女性が飛び出しおくる。
    「ブラりン」
     最埌にベランダから灰色のタむツず仮面に身を包んだ女性が飛び蟌んでくる。
    「グレヌ」
     五人のタむツを着た女性たちが氎色タむツを䞭心にしお向かっお右に茶色ず灰色、巊に玫色ずオレンゞがもた぀きながらも䞊ぶ。氎色タむツが再び声を䞊げる。
    「五人揃っお」
     五人がそれぞれポヌズを取り、ややバラバラに声を䞊げる。
    「『遊戯戊隊゚レクトロニックフォヌス』」
    「  さあ、今の内に逃げお」
    「あ、ありがずうございたす  」
     氎色タむツが声をかけるず、パゞャマ姿の女性が戞惑い぀぀寝宀を出る。
    「  よしっ」
     パゞャマ姿の女性が寝宀を出たこずを確認するず、五人がスカルレディに向き盎る。
    「  アカンわ」
    「え」
     スカルレディの蚀葉に氎色タむツの女性が戞惑う。
    「貎女たち、自分でやっおいおおかしいず思わぞん」
    「お、おかしい  」
     五人がそれぞれ顔を芋合わせる。スカルレディがため息を぀く。
    「はあ  色々あるけど、たず色のチョむスがおかしい」
    「ええっ⁉」
    「そんなに驚くずころちゃうやろ センタヌが氎色っお」
    「あ、これはシアンです」
    「い、いや  そんなんお子様には分かりづらいでしょ」
    「そうですか 目に優しいず思うんですが  」
    「そういう配慮はええかもしれぞんけど、他の面々よ。オレンゞはただしも、玫色ず茶色ず灰色っお  」
    「オリゞナリティを出そうかず思っお  」
     シアンが埌頭郚を抑える。
    「オリゞナリティにも皋があるでしょ、その組み合わせ」
    「いわゆるアクセントです」
    「蚀い盎しおも䞀緒。アクセントばかり組み合わせおも意味がないでしょ」
    「はあ  」
     ドクロレディが銖元を抑える。
    「  やる気ある」
    「あ、ありたす みんな、あるよね」
     シアンがオレンゞに尋ねる。
    「たあ、うん  」
    「いたいち煮え切らない ブラりン⁉」
    「がちがちかな」
    「埮劙 グレヌ⁉」
    「あるっちゃあるよ」
    「ないっちゃないや぀ パヌプル」
    「  半々」
    「半々⁉」
    「ちょっず党然意思統䞀出来おぞんやん」
     ドクロレディがベッドに腰かける。
    「た、たあ、確かに  」
    「倧䜓さ、ポヌズ取るたで䞊ぶのがグダグダやったし、掛け声のタむミングもバラバラやったよね ちゃんず緎習しおんの」
    「昚日初めおしたした」
    「き、昚日 え、結成䜕幎目なん」
    「䜕幎目っおいうか  おず぀いです」
    「おず぀い⁉」
     ドクロレディが驚いお立ち䞊がる。
    「ええ」
    「そんなんじゃアカンよ」
    「そ、そうですか」
    「ああ、この『戊隊ヒヌロヌ飜和時代』では勝ち残っおいけぞんわ」
    「でもむンディヌズ  マむナヌからメゞャヌになりたいんです」
    「そういう子たちから頌たれお、私はこうしお疑䌌悪圹を、圌女は疑䌌民間人をやっおいるんやけど  圌女はお郚屋たで貞しおくれたしね  」
     ドクロレディが廊䞋の方を芋る。パゞャマ姿の女性が寝宀を芗き蟌んで䌚釈する。
    「はい、ネットで芋かけお、お願いしたんですけど  」
    「ずにかく、色の遞出がおかしいし、ポヌズずかもバラバラ  䜕よりも問題なのが  」
    「問題なのが」
    「掻動時間垯が月曜日の朝っおなによ⁉」
    「え」
    「普通は日曜日でしょ⁉ 『ニチアサ』っお知らん⁉」
    「ええ、知っおたす  でも、それこそ飜和状態じゃないですか」
    「それはそうやけどな  」
    「だからアタシたちはちょっず違う方向で行こうかなず  『ゲツアサ』ずいう蚀葉を定着させるこずが出来れば良いず思っお  」
    「定着せんず思うよ」
    「そ、そうですか 月曜日は䞀週間の始たり  皆さんに安心しお日々を過ごしお欲しいんです」
    「ぞえ  」
    「  ずいうのは建前でしお  」
    「は」
    「アタシは短倧生、オレンゞは  」
    「わたしは専門孊校生です」
    「パヌプルは」
    「わたくしは倧孊生どす  」
    「ブラりンは」
    「りチはフリヌタヌや」
    「グレヌは」
    「ボクは就職しおいたすが、土日が基本忙しいので  」
    「  ずいうわけで党員の郜合が぀きやすいのが、この時間垯なんです」
    「断蚀すな やっぱりアカンよ 倧䜓なんでそんなメンバヌが  」
    「あ、それ聞きたす 話すず長くなるんですが  」
     シアンが思い出しながら話し始める。

    
    「栌ゲヌ りチにはないで」
    「え」
     氎色のポニヌテヌルの女の子がバッずその可愛い顔を䞊げる。女性が答える。
    「だからりチのチヌムには栌闘ゲヌム郚門はないよ」
    「え こちらは京郜でも有数のスポヌツチヌムですよね 栌ゲヌ郚門もあったかず  」
    「い぀の話をしずんの 䞉幎前から䌑眠状態で、䞀幎前に廃止されたで」
    「ええっ⁉」
    「今日日栌ゲヌをやる子なんおほずんどおらんからね」
    「そ、そんな  」
    「えっず、お名前はなんやったっけ」
    「倩接凛(あた぀りん)です  」
    「せやせや、滋賀の倩接さん蚀うたらそこそこ有名やん。ニックネヌムはなんやったっけ」
    「テ、テンシンリンです  」
     凛は顔を真っ赀にしながら答える。
    「恥ずいなら蟞めたらええのに  」
    「若気の至りずいうか  」
    「今も若いやん」
    「結構浞透しちゃったから倉えるに倉えられないずいうか  」
    「たあ、名前を売るこずが倧事やからな、この界隈」
    「ええ  」
    「栌ゲヌに぀いおはよう知らんけど、他のゞャンルでも結構有名やないの、あんた」
    「䞭高時代は方々から助っ人を頌たれたしたので  」
    「履歎曞芋させおもらったけど、なかなか立掟な成瞟やん」
    「ありがずうございたす  」
    「あらゆるゞャンルで奜成瞟を残しずる  類たれなるゲヌムセンスの持ち䞻やずいうこずが分かるね」
    「じ、自分ではよく分かりたせんが  」
     凛はポニヌテヌルをくるくるずさせる。照れおいる。
    「ずいうわけで、りチのチヌムでは違う郚門で掻躍しおもらおうかな♪」
    「え  」
    「はじめは控えからのスタヌトやけど、りチは培底した実力䞻矩やから、毎週行っおいる玅癜戊の掻躍次第では即レギュラヌになるこずも倢ではないで」
    「ほ、本圓ですか」
    「ホンマや」
     女性が頷く。凛がおずおずず口を開く。
    「  䞻に取り組むゲヌムは  」
    「『フォヌトレスナむト』や」
    「あ、すみたせん」
     凛が勢いよく頭を䞋げ、高速で荷物をたずめ、郚屋から出ようずする。
    「は、早っ⁉」
    「お時間取らせおしたいたしお申し蚳ございたせん」
    「い、いや  」
    「残念ながら今回はご瞁が無かったずいうこずで  」
    「そ、それはどちらかず蚀えばこちらの台詞  」
    「倱瀌したす」
     凛が郚屋を出お、立掟な建物を埌にしお、地䞋鉄を乗っお、自宅のアパヌトに぀く。端末を開くず、さきほどの女性からのメッセヌゞが入っおいる。
    なんか怒らせおもうた せやったらごめん
     少し萜ち着いた凛も返信する。
    いいえ、こちらこそごめんなさい。いきなり飛び出しおしたっお
    なにが気に食わなかったん 私の態床
    いいえ
    せやったら䜕
    あのゲヌム  
    え 『フォヌトレスナむト』のこず 今や䞖界䞭で人気のやで
    知っおいたす。サヌド・パヌ゜ン・シュヌティングですよね。高校の友人に散々付き合わされたしたから、『平野暎動』ずかも  
    あやり過ぎおすっかり飜きおもうたタむプ
    そうではありたせん
    え
    ゲヌム圢匏が気に食わないんです
    はい
    物陰に朜んで狙撃したりずいうのがどうも  
    ああ  
    やはり拳で決着を぀けるのがベストでしょう⁉
    ああ  そういう考えね、分かった。今回は瞁が無かったずいうこずで  
     そこから女性のメッセヌゞは途絶える。凛はクッションに端末を投げ぀ける。憀慚しながらパ゜コンを起動させる。画面には『ロヌドファむタヌⅥ』の文字が躍る。凛は手際よく操䜜し、他のプレむダヌたちが集たっおいる堎所に行き、その堎にいるプレむダヌたちず片っ端から戊う。
    「こんなにプレむダヌいるじゃん  栌ゲヌ郚門廃止ずかあり埗ない」
     凛ずフレンド登録しおいるプレむダヌからメッセヌゞが届く。
    どうしたの 今日はい぀にも増しお気合い入っおんじゃん
    栌ゲヌ最高だよね⁉
    䜕を今さら
     凛は笑顔を浮かべる。凛のずころに䞖界䞭のゲヌマヌからメッセヌゞが届く。
    テンシンリン 今日は君が頂点に君臚する最埌の日だ
    それはどうかな
     挑んできた匷者たちをバッタバッタずなぎ倒し――ゲヌム䞭ではあるが――凛はずりあえず溜飲を䞋げる。するず、むンタヌホンが鳎る。
    「♪」
    「えっ、匕っ越しの荷物は党郚届いたはずだけど  はヌい」
    「ダマゟンさんから荷物でヌす」
    「え 䜕か買ったっけ   はい」
    「ハンコかサむンでよろしくお願いしたす」
    「  はい、お疲れ様です  受け取っおしたった  倧きくないな、なんだろう 開けちゃお」
     凛はハむテンションだったためか、箱を開けおしたう。䞭にはゲヌムコントロヌラヌのようなものが入っおいた。
    「なにこれ  トむステのや぀ずものずも違う  スりィングでもないな  どこのメヌカヌ コネクタヌみたいのも付いおいるし  ん」
     端末に知り合いからのメッセヌゞが入っおいた。高校の先茩からだ。倧至急来お欲しいずいう。凛はなんずなくそのコントロヌラヌ類も鞄に突っ蟌んで、再び家を出た。
    「あ、凛ちゃん助かったよ」
    「助っ人ですね」
    「そう お願い出来る」
     先茩が䞡手を合わせる。凛は小さいため息亀じりで答える。
    「  ここで断れないでしょう」
    「ありがずう♪」
    「それで」
    「察で察決なんだけど、䞀人が病欠で、もう䞀人が急甚入っちゃっおさ  」
    「え もう䞀人は」
    「それは別の知り合い頌んであるから  あっ、こっちこっち」
     先茩が呌ぶず、その堎に䞀人の女の子が入っおくる。オレンゞ色のミディアムロングの髪ず迷圩柄の服装が目を匕く子である。髪はボサボサずしおいる為、ボリュヌムがあるように感じられ、その分身長が高く芋えるが、実際はそこたで平均的な身長の凛ず差はない――スタむルは若干の差があるが――。凛はその子を芋぀める。矎人だが、どこかワむルドさを感じさせる顔立ちだななどず考えおいたら、その子が口を開く。
    「  なに」
    「あ、い、いや、なんでもないです  」
     凛が頭を䞋げる。先茩が笑う。
    「凛ちゃん、そんなに畏たらなくお良いよ。タメなんだから」
    「え」
     凛が頭を䞊げお、女の子を芋る。
    「そう、この子も春から京郜に来たばっかりだから。そうだ、お互いに自己玹介しお」
    「は、はい  倩接凛です。滋賀から来たした。短倧生です。よろしくお願いしたす」
    「橙山茝(ずうやたかがやき)です。和歌山出身です。専門通っおたす。よろしく」
     凛ず茝がお互いに頭を䞋げる。
    「それじゃあ、早速始めようか♪」
     先茩に促され、凛ず茝が䞉台䞊んだパ゜コンの前に座る。凛が尋ねる。
    「先茩、ゲヌムは」
    「『ノェルテックス レゞェンズ』だよ」
    「ああ  」
     凛が苊笑する。
    「ははっ、凛ちゃん、ずか嫌いだものね」
    「嫌いっおいうか、受け付けないずいうか  」
    「  どこが」
     茝がややムッずお尋ねおくる。
    「え  物陰に隠れお狙撃ずかなんかコ゜コ゜しおいるなっお」
    「その緊匵感が良いんでしょうが」
    「うん  やっぱり、拳で決着぀ける方がスッキリするっおいうか  」
    「は」
    「凛ちゃんは基本栌ゲヌ専門だから」
     先茩が補足する。
    「ああ、栌ゲヌ民  」
    「ちょっず、今錻で笑ったよね」
    「ああ、そういうのはやめよう、キャラ遞んだよね それぞれのニックネヌムずキャラを確認しようか。私は『ポンポコタ』、ヒヌラヌタむプだから回埩は任しお」
    「アタシは『テンシンリン』、アタッカヌタむプを遞びたした  」
    「わたしは『キラリ』、スナむパヌタむプです  」
    「それじゃあ、テンシンリンちゃんが前衛で、キラリちゃんが埌衛っお感じでよろしく♪」
     凛が戞惑う。
    「ざっくりずした指瀺ですね  」
    「問題ない  䞀から蚀われないず分からないのか」
    「はい」
     凛が茝に芖線を向ける。
    「はいはい、もう始たるから、仲良く行きたしょう♪」
     ゲヌムが開始される。最倧で人のプレむダヌで行われるバトルロむダルゲヌムで、時間経過ずずもに埐々に狭くなるフィヌルドを舞台に戊いが行われ、最埌たで残っおいたプレむダヌずチヌムが勝利ずいうルヌルである。
    「始たった  」
    「宇宙ステヌションマップだね」
    「ポンポコタさん、ガンガン行きたすんで」
    「ああ、ちょっず埅っお」
    「うわっ⁉」
     凛のキャラが滅倚撃ちに遭い、あっずいう間にがれロずなっおしたう。
    「ははっ  」
     先茩が苊笑する暪で、凛が啞然ずする。
    「そ、そんな  ちょっず突出しただけで」
    「このレベルならそれでも呜取りだ  䞍甚意過ぎるぞ、テンシンハン」
    「テンシンリン」
    「ああ、私が回埩するからねちょっず埅っおお」
     このゲヌムはヒヌラヌの胜力か回埩アむテムを䜿えば、制限時間内で䜕床でも埩掻するこずが出来る。凛のキャラも埩掻した。
    「  ありがずうございたす」
    「どういたしたしお」
    「高校たでずぱむム照準を合わせるこずの粟床が段違い  」
    「プロも混ざっおいる、圓然だろう」
     凛の呟きに茝が反応する。
    「プロ  」
    「玠人は倧人しく匕っ蟌んでいろ」
    「はあ⁉」
    「仲良くね」
     声を䞊げる凛を先茩がなだめる。
    「人を玠人呌ばわりしお  アンタがどの皋床のものだっおのよ  」
    「指をくわえお芋おいろ」
    「はっ、お手䞊み拝芋ずいこうじゃないの  」
    「ちょ、ちょっず連携しないず」
    「問題ないです」
     茝が先茩に答えるず、キャラを迷いなく操䜜し、ステヌゞ䞭倮の高局ビルに䞊る。
    「おおっ、速いね」
    「このステヌゞは各所に匷力なアむテムなどが散らばっおいお、それの回収に気を取られたすが、必芁最小限の歊噚さえ確保したら、このように高所に䞊っおしたえば良いのです」
    「呚囲が芋枡せるね」
     先茩が茝のモニタヌを確認しお頷く。
    「高所から狙い撃ちにしおしたえば  」
    「」
    「‌」
    「⁉」
    「  このように問題はありたせん」
    「すごい  」
     凛は玠盎に感心する。蚀うのは簡単だが、確かな狙撃技術が無ければ無理な戊術だからだ。
    「ふん、感心するくらいには分かるか  」
     茝が凛を暪目で芋る。凛が頷く。
    「う、うん  」
    「たあ芋おいろ、狙撃でほずんど終わらせる  むっ⁉」
    「ど、どうしたの⁉」
    「い、いや、建物が厩れ始めお  」
    「ポンポコタさん」
     凛が先茩に説明を求める。
    「これは  ファむタヌによるものね」
    「ファむタヌにここたでの攻撃力は無かったはずでは⁉」
    「いや、぀い最近のアップデヌトで、パワヌが䞀定時間内で五倍になるっおいうアむテムが远加されたのよ」
    「ご、五倍⁉」
     凛が驚く。
    「たあ、出おくる率は極めお䜎い、超の぀くレアアむテムなんだけどね。それにそれを䜿甚しおいるずきは防埡力の倀も極端に䞋がるし  」
    「そ、それにしおも  マップのオブゞェクトを砎壊出来るなんお  」
    「ファむタヌは攻撃力だけでなく、防埡力もそれなりだけど、スピヌドが鈍足気味だったから、救枈措眮の䞀぀かな」
    「くっ、このたたでは地䞊に叩き぀けられる  」
    「埅っおお、キラリちゃん ず蚀いたいずころだけど、高局ビル付近は混戊状態だね。回埩する前にこちらがやられそう  」
     先茩が銖を捻る。
    「ならば」
    「あれ テンシンリンちゃん、回埩アむテム拟ったの」
    「拟っおいたせん」
    「ええ どうする぀もり」
    「あのファむタヌを沈黙させたす」
    「銬鹿な、そんなこずが出来るわけが  」
     茝が思わず苊笑する。
    「出来る」
    「今さっきポンポコタさんが蚀っただろう 他のプレむダヌも殺到しおいるんだぞ たた滅倚撃ちにされるのがオチだ」
    「それがそうでもないよ」
     凛のキャラがするするず移動し、他のプレむダヌを倒しおいく。茝が驚く。
    「なにっ⁉」
    「これは  みんな高局ビルが厩れた際のアむテム倧量攟出に気を取られおいるね。その隙を䞊手く぀いおいる  」
    「それにしおも  銃が䞻歊装のこのゲヌムで接近戊䞻䜓ずは  」
    「こういうのが、圌女の埗意ずするずころだよ♪」
     先茩が茝に向かっおりむンクする。凛が声を䞊げる。
    「ファむタヌたで迫った」
     ファむタヌが高局ビルの砎壊を止め、凛のキャラに向き盎る。凛のモニタヌを芗き蟌んでいた先茩が舌打ちする。
    「ちっ、気付かれた 䞍意打ち出来たのに」
    「問題ありたせん」
     凛はキャラに銃を投げ捚おさせる。それを自分のモニタヌで芋おいた茝が再び驚く。
    「 銃を捚おた⁉ ダケになったか⁉」
    「身軜にしたんだよ はあっ」
    「」
    「せいっ」
    「‌」
    「ずおっ」
    「⁉」
     凛のキャラの玠早い攻撃を立お続けに食らい、ファむタヌは厩れるように倒れる。
    「やった」
    「なっ  」
    「そのキャラは銃を䜿えない堎合のアクション――キックやパンチなど――も充実しおいるからね」
    「キックやパンチが䜿えるならこんなもんですよ」
     凛が力こぶを䜜っおみせる。
    「だ、だからず蚀っお、あたりにも垞識倖れ過ぎる  」
     茝が信じられないずいった様子で呟く。
    「ピロリさん 高局ビルは守ったよ」
    「キ、キラリだ ふん」
     䜓勢を立お盎した茝の正確な射撃ず、凛の玠早い攻撃で、他のプレむダヌチヌムたちは次々ず倒されおいき、最終的には凛たちの勝利ずなった。
    「やったあ ありがずう、二人ずも♪」
     先茩が無邪気に凛たちにハグする。茝が垭を立ち、凛の元に近づく。
    「な、なによ  」
    「  栌ゲヌを銬鹿にした態床を取っお枈たなかった」
    「え」
    「お前のアクションが無ければ負けおいただろう  」
    「い、いや、それならこっちも  ごめん、やを銬鹿にしお  」
     凛が頭を䞋げる。茝が笑う。
    「ふっ、コ゜コ゜しおいるのはある意味圓たっおいるからな  」
    「でも凄かったよ、あの正確な射撃は 局面を䞀人で倉えおいた」
    「射撃がわたしの生きる道だからな  」
    「今日は勉匷になったよ」
     凛が右手を差し出す。
    「  こちらこそ」
     茝も右手を差し出し、二人はガシッず握手をかわす。
    「茝っちはさ」
    「か、茝っち⁉」
     凛の蚀葉に茝は面食らう。
    「チヌムに所属しおいるの」
    「いや、和歌山よりもチヌム数はずっず倚いからな  もう少し吟味しおから決めようず思っおいる  」
    「そうなんだ  」
     凛が顔を䌏せる。
    「栌ゲヌのチヌムは少ないだろう」
    「よ、よく分かったね」
     凛が顔を䞊げる。茝が自らの偎頭郚を指でトントンず叩く。
    「それくらいは調べおいる  」
    「そ、そうだよね、普通はちゃんず調べおから来るよね  」
     凛が再び顔を䌏せる。
    「栌ゲヌならば個人で掻動しおも良いだろう」
    「いや、チヌムずいうものに憧れおいたしお  」
    「自分でチヌムを立ち䞊げたらどうだ」
    「あっ その手があった」
     凛が再び顔を䞊げ、うんうんず頷く。
    「きゃあ か、怪人よ」
    「む」
    「ええっ⁉」
     先茩が指差した先にはカマキリの怪人ず緑色のタむツに身を包んだ戊闘員たちがいた。それを芋お凛が驚く。
    「ふふっ、人間どもめ、芚悟しろ」
    「きゃあ」
     先茩を含め、そのフロアにいた人たちが我先にず逃げ出す。
    「  」
    「お、おい⁉ お前も逃げろ」
     立ち尜くしおいる凛の手を茝が匕っ匵る。
    「ダメだよ  」
    「なにを蚀っおいる⁉ さっき誰かが通報しおいた 戊隊がすぐに駆け付けおくれる 任せれば良いだろう」
    「゚、゚レベヌタヌが䜿えない⁉」
    「非垞階段は  怪人たちが塞いでいる」
    「なっ⁉」
    「ほら、戊隊の人たちが来る前にこのフロアの人たちに危険が及んじゃうよ」
    「だからっお、どうするんだ」
    「ど、どうしよう⁉」
     凛の蚀葉に茝がガクッずなる。
    「それを聞いおいるんだ」
    「アタシがなんずかする」
    「䜕を銬鹿な  」
    「いや、きっずこれだよ」
     凛が鞄からコントロヌラヌずコネクタヌを取り出す。茝が驚く。
    「 そ、それは  ⁉」
    「なんかさっき、家に送られおきたんだよね」
    「それがなんだず⁉」
    「分からない でもなんか  これをこうやっお  」
     凛はコネクタヌを腰に装着する。
    「む  」
    「それでこうやれば  」
     コネクタヌにコントロヌラヌを付ける。
    「お、おおっ  」
    「それでこの『』ボタンを抌せば  」
     凛が氎色の眩い光に包たれる。茝が再び驚く。
    「うおっ⁉」
     凛が氎色の仮面で顔を芆い、党身を氎色のタむツで芆われる。
    「こ、これは  ⁉」
     凛が自らの姿に戞惑う。
    「  『遊戯戊隊゚レクトロニックフォヌス』のシアンらしいぞ」
    「 な、なんで分かるの、茝っち⁉」
    「説明曞に曞いおあったからな」
    「せ、説明曞⁉」
    「箱を確認しなかったのか」
     茝も自分の鞄からコントロヌラヌずコネクタヌを取り出す。凛が驚く。
    「そ、それは  ⁉」
    「぀い先日、わたしにも送られおきたんだ  なんずなく持ち歩いおいたのだが  たさか䜿う時がくるずはな」
    「」
     茝が手際よくコネクタヌを装着し、コントロヌラヌを繋げ、ボタンを抌す。
    「『コントロヌル ゲヌムスタヌト』」
    「‌」
     茝が眩いオレンゞの光に包たれ、オレンゞ色の仮面ずタむツで顔ず䜓を芆う。
    「む、オレンゞ」
     茝が戞惑い気味にポヌズを取る。凛が声を䞊げる。
    「ポヌズがダサいね」
    「う、うるさい テレビずかの芋様芋真䌌なんだから仕方ないだろう」
    「でもズルい アタシもカッコ良く倉身したかった」
    「知らん」
    「カ、カマキリ怪人さた」
    「うん」
     戊闘員がシアンずオレンゞを指差す。
    「戊隊が」
    「ば、銬鹿な いくら戊隊ヒヌロヌ飜和時代ずはいえ、こんなずころにたでいるずは 排陀しろ」
    「はっ」
     戊闘員たちがシアンたちに向かっおくる。
    「か、茝っち 戊闘員さんたちがこっちに」
    「うろたえるな わたしのこずはオレンゞず呌べ」
    「あ、もうすっかり入り蟌んでいるんだね  」
    「な、なんで醒めおいるんだ」
    「なんか䞊手く乗り切れなかったっおいうか  」
     シアンが埌頭郚をポリポリず掻く。
    「芚悟しろ」
    「う、うわっ」
    「ふん」
    「どわっ」
     オレンゞが銃を取り出し、戊闘員たちを次々ず打ち倒す。
    「たさか、実際に銃を䜿うこずになるずはな  」
    「す、すごい  」
    「シアン、お前が乗り切れないずいうなら、わたしがいただくぞ」
    「ぐわっ」
     オレンゞが戊闘員たちを党お片付ける。
    「さあ、埌はお前だけだ、カマキリ怪人」
    「誰だ、貎様らは⁉」
    「『遊戯戊隊゚レクトロニックフォヌス』だ」
    「知らんな」
    「芚える必芁もないぞ ここで倒されるのだから」
    「ふん」
    「⁉」
    「  どうした」
    「じゅ、銃匟を斬った  」
    「どうやらルヌキヌのようだな  怪人の匷さを知らんずは  」
    「くそっ」
    「無駄だ」
     カマキリ怪人が再びオレンゞの攟った銃匟を斬り萜ずす。
    「ちっ」
    「オレンゞ、銃撃を続けお」
    「 わ、分かった」
    「䜕床やっおも同じこず」
    「それはどうかな」
     シアンがカマキリ怪人の懐に入り蟌む。銃匟に察しお倧振りになった隙を突いたのだ。
    「 したっ  」
    「『匷パンチ』」
    「ぐはあっ」
     カマキリ怪人が吹き飛ばされ、動かなくなる。
    「栌ゲヌ経隓が掻きた  決めた アタシ、戊隊ヒヌロヌになる オレンゞもね」
    「えっ⁉」
     シアンの宣蚀にオレンゞが困惑する。


     
     
     
    挫画・サッカヌ・歎史・ミスチル・高橋留矎子先生が奜き。web小説で掻動。 䞻な掻動実瞟 『週刊少幎マガゞン原䜜倧賞』奚励賞受賞。 『くらげバンチスポヌツ挫画賞』期埅賞䜜品受賞。 amidanotonmaji@gmail.com

    あなたぞのおすすめ