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『同奜怪』第話 【創䜜倧賞2024・挫画原䜜郚門応募䜜】

    「  」
     俺は蚀われた通りに倜の校舎ぞずやっおくる。我ながら䜕をやっおいるんだか  。こうしおたた貎重なプラむベヌトの時間を削っおたでさ。
    「  来たな」
    「村束っち、こんばん♪」
    「 お、おお  こ、こんばんは  」
     暗がりから玅蓮ず雷電が珟れる。
    「  」
     雷電が俺のこずをじっず芋぀める。
    「ど、どうした、雷電」
    「  今日は挚拶噛たないんだね」
    「そ、それがどうした」
    「぀たんないの」」
     雷電が唇をプむっず尖らせる。
    「぀たんないっおなんだ、぀たんないっお  」
     俺はムッずする。
    「おもしろくないっおこず」
    「それは分かっおいる。ずいうかな  」
    「ん」
    「たた蚀われるがたたにこうしお来おしたったんだが、もう䞋校時間はずっくに過ぎおいるだろう。さっさず家に垰れ」
    「え」
    「だから、えじゃないっお。垰るんだ」
    「そういうわけにはいかないんだよ」
    「なんでだよ」
    「なんでっお  ねえ、韍虎っち」
     雷電が玅蓮に察しお芖線を向ける。玅蓮が口を開く。
    「  事が枈んだら倧人しく垰るさ」
    「事が枈んだらだっお」
    「ああ」
     玅蓮が頷く。俺は玅蓮を指し瀺す。
    「玅蓮、お前さんはここにいるじゃないか」
    「そうだな」
    「  ずいうこずは、昚日のような怪獣隒ぎはないんだろう」
    「  意倖ず鋭いじゃねえか」
     玅蓮が腕を組む。
    「いや、鋭いずかっお蚀われおもな  」
     俺は埌頭郚をポリポリず掻く。
    「そこに気が付くずはなかなか出来るこずじゃねえぜ」
    「倧䜓の察しは぀くだろうが」
    「そうか」
    「そうだよ  ずにかく早く垰るぞ、たた車で送るから」
    「  だから、そういうわけにもいかねえんだっお  」
     玅蓮は銖を巊右に振る。俺は戞惑う。
    「なんだよ、あたり困らせないでくれよ  」
    「顧問なんだからある皋床は付き合っおもらうさ」
    「だから顧問っお蚀われおもな  」
     俺は錻の頭をポリポリず掻く。
    「ただグダグダ蚀っおいるのかよ」
     玅蓮が呆れた目を向けおくる。
    「そりゃあ蚀うだろう」
    「昌間に図曞宀で説明はしただろう」
    「ああいうのは説明ずは蚀わないぞ」
     俺は銖を暪に振る。
    「ええ」
    「こっちがええだ」
    「たさか  玍埗しおねえっおいうのか」
    「あれで玍埗出来るわけがないだろう」
    「なんでだよ」
    「䞍明な点が倚すぎるんだよ」
    「それくらい別に良いだろうが」
    「別に良くない」
     俺は再床、銖を暪に振る。
    「だっおよ  」
    「だっお」
    「オレらにもよく分からねえんだからしょうがねえじゃん」
     玅蓮が䞡手を倧きく広げる。今床は俺が呆れた目を向ける。
    「  だから、そんなこずに巻き蟌たないでくれよ  」
    「教垫は困っおいる生埒の為に力を尜くすもんだろう」
    「この堎合、教垫の俺の方が困っおいるよ」
    「うむ  困ったな」
     玅蓮が再び腕を組んで、銖を捻る。だから困っおいるのは俺の方だっおの。
    「ずにかく  」
    「  たあ、実際に芋おもらうしかねえか  」
    「実際に なんだ、たた怪獣か」
    「そうそうは出ねえよ。ああいうのはたたにだ」
    「そ、そうなのか  」
     たたには出るのかよ。雷電が口を開く。
    「村束っち  」
    「なんだよ」
    「ビビっおいるの」
    「ああ、ビビっおいるよ」
    「玠盎だね」
    「それはそうだろう。たた埗䜓の知れないこずに巻き蟌たれるかもしれないんだから」
    「倧䞈倫だよ、巻き蟌んだりしないっお」
    「そ、そうなのか」
    「ああ、監督しおくれればそれでいいさ  」
     玅蓮が呟く。
    「え   おわっ⁉」
     廊䞋の窓ガラスが䞀斉にガタガタず揺れたかず思うず、䞀郚が割れる。地震か これは結構倧きいな  っお、そうじゃなくお、玅蓮たちを避難させないず  。
    「来やがったな  」
    「そうだね」
    「お前ら、窓から離れお  」
    「ブオアアッ」
    「はあっ⁉」
     俺は驚く、割れた窓から倧きい火の玉のようなものが珟れたからだ。こんな生物は芋たこずがない。その火の玉のようなものが再び咆哮する。
    「ブオアアアッ」
    「な、なんだ⁉ 『怪奇珟象』っおや぀か⁉」
    「  それでも良いですが、我々は『怪異』ず呌んでおりたす  」
     暗がりから疟颚が県鏡を抑えながら珟れる。
    「は、疟颚 お前もいたのか⁉」
    「ええ、こういうのは私の担圓なものですから  『倉化』」
    「」
    「シャアアッ」
    「ええっ⁉」
     疟颚が目の前で鎌のような爪をしたむタチに倉化したので、俺は床肝を抜かれおしたう。
    「シャアアア  」
    「な、なんだ むタチ」
    「ちょっず違うな」
    「え」
     俺は玅蓮の方に振り返る。
    「手に泚目♪」
    「手」
     俺は雷電の蚀葉を受け、疟颚が倉化した姿をもう䞀床芋぀める。
    「分かったか」
    「  鎌だな」
    「ああ、そうだ」
     玅蓮が頷く。
    「  ひょっずしお、かたいたちか」
    「ああ」
    「倧正解♪」
     玅蓮がさらに頷く暪で、雷電が拍手する。
    「かたいたちっお  」
    「本人はお気に召しおないようだけどな」
    「そ、そうなのか」
    「うん、『あたりにも安易な刀別です  』だっおさ」
     俺の問いに雷電がキリっずした口調で頷く。
    「䞡手が鎌で、姿がむタチみたいなんだから、他にねえだろうず思うんだが  」
     玅蓮が埌頭郚をポリポリず搔く。
    「『怪異なのですから、もっずミステリアスな感じが欲しいですね  』ずも蚀っおいたね」
     雷電がキリっずした口調を続ける。
    「くくっ、県鏡をクむっずさせおな  」
     玅蓮が笑う。
    「  」
     疟颚がこちらに芖線を向けおくる。
    「おおっず  聞こえおいたのかな」
     雷電が自らの口元を䞡手で抑える。
    「ぞっ、別に聞こえおいたっお構わねえだろう」
    「いやいや、晎嵐っちも乙女心ずいうものがあるからさ  姿に぀いおずやかく蚀われるのは良い気がしないんじゃないのかな」
    「そんなこずを蚀ったらオレなんか怪獣だぜ  」
     玅蓮が苊笑する。
    「たあ、韍虎っちは抂ねむメヌゞ通りだから良いんじゃない」
    「良いんじゃないっおなんだよ」
    「ふふっ  」
    「ふふっおなんだ。倧䜓どういうむメヌゞなんだよ」
    「いや、ずっおも䌌合っおいるよ」
    「あんたり嬉しくねえぞ」
    「こう  粗野で乱暎そうな感じがね」
    「せめお野性的で暎力的っお蚀え」
     それで良いのか、玅蓮よ  。雷電が再び口を開く。
    「ワむルドバむオレンスっお感じが  」
    「英語で蚀っおも無駄だ」
    「隙されないか  」
    「銬鹿にすんなよ  」
    「シャアアアッ」
     疟颚がなにやら唞り声を䞊げる。俺は戞惑う。
    「ど、どうしたんだ」
    「  」
     疟颚が䞡手の鎌を振る。あの姿になるず喋れないようなので、ゞェスチャヌになる。
    「あ」
     雷電が頷く。
    「分かったのか、雷電」
    「うん、たあ、倧䜓  」
    「疟颚はなんず蚀っおいるんだ」
    「  この鎌の色、春の新色なんだけど、どうかしらっおさ」
    「はあ」
    「シャアアアッ‌」
    「うわあっ⁉」
     疟颚が䞡手の鎌を突き䞊げお激しく䞊䞋させる。俺は驚く。
    「これは激おこだね  」
    「おめえが怒らせたんだろうが  」
     玅蓮が呆れた芖線を雷電に向ける。
    「お、怒らせたっおどういうこずだ」
    「金剛が正しく䌝えおいないっおこずだよ  」
    「そ、そんな  䜕故そんなこずを⁉」
    「ちょっずしたゞョヌク  」
    「おいおい  」
     俺は頭を抱える。ゞョヌクなんかを聞いおいる堎合があったら避難した方が絶察に良い。
    「うん、どうした村束ちゃん」
    「掚枬だけど、疟颚は俺たちが巻き蟌たれないように配慮しおくれおいるんだろう」
    「ああ、たあ。そうなるか  」
    「そうだろう だったらその指瀺にはありがたく埓うべきだ」
    「たあ、そんなに気にしなくおもいいさ」
    「ええ」
    「晎嵐は呚囲に傷が付かないように気を䜿っおいるさ。倉に動き回った方が危ねえよ」
    「韍虎っちに同じ♪」
     雷電が手を挙げる。そ、そういうものなのか  。
    「倧䜓においおだな  『怪異』同士の戊いっお蚀うのはほずんど䞀瞬で決着が付くんだよ」
    「そ、そうなのか」
    「そうだよ、ほら、芋お芋ろ  」
    「ブオアアアッ」
    「シャアアアッ」
    「ブオアアアアッ」
    「  な」
    「いやいやいや」
     明らかに盞手の怪異  火の玉か 火の勢いを増しおきおいたすけれど⁉ 『怪異』同士の戊いはほずんど䞀瞬で決着が付くっお蚀っおなかった⁉
    「思ったよりも長匕いおいるね  」
    「晎嵐の巻き起こす颚を盞手は嫌がっおいるからな  い぀ものように長期戊かもな」
    「おいおいおい」
    「なんだ、村束っちゃん」
    「䞀瞬で決着が付くっお蚀っおなかったか」
    「盞手が雑魚怪異の堎合な。今回はそうでもねえようだ  」
    「そ、そんな  」
     疟颚が䜓を回転させお、旋颚を起こしたずいうか、旋颚そのたたになる。
    「シャアアアッ‌」
    「ブオアアアッ⁉」
     疟颚が盞手の火の玉に接近し、火の玉の火をすべお消し飛ばす。火の玉は消え去る。
    「お、終わった  のか」
     疟颚が元の人間の姿に戻り、俺たちのずころに歩み寄っおくる。そしお、俺に埮笑む。
    「  お疲れ様です。今回の掻動内容はこんな感じです」
    「え、ええ  」
     俺は只々ひたすら困惑するしかなかった。

     
     
     
    挫画・サッカヌ・歎史・ミスチル・高橋留矎子先生が奜き。web小説で掻動。 䞻な掻動実瞟 『週刊少幎マガゞン原䜜倧賞』奚励賞受賞。 『くらげバンチスポヌツ挫画賞』期埅賞䜜品受賞。 amidanotonmaji@gmail.com

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