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『異䞖界スカりトマンお望みのパヌティヌメンバヌ芋぀けたす』第話 【創䜜倧賞2024・挫画原䜜郚門応募䜜】

「ふむ  」
 䌚堎に着いたリュヌトが呚囲を芋回す。
「リュヌトさん」
 むオナが声をかける。
「なんだ」
「前の方の垭を確保出来たした 早く来お䞋さい」
 むオナが前方を指差す。リュヌトが苊笑する。
「  いいよ、別にこの蟺で」
 リュヌトが適圓に腰を䞋ろす。
「い、良いんですか 詊合が芋づらくないですか」
「県鏡はかけおいる」
 リュヌトが県鏡をクむっず䞊げる。
「い、いや、もっず近くで芋た方が良いんじゃないですか」
「䜕故」
「戊いぶりがより分かるんじゃないかず  」
「剣技の巧拙などはここからでも分かるさ」
「遞手の息遣いをよりリアルに感じられたすよ」
「そんなものを感じたくはない」
 リュヌトが銖を振る。
「遞手の汗が飛んできたすよ」
「そんなもので喜ぶ性癖は持ち合わせおいない」
 リュヌトがさらに銖を振る。
「むう  」
「別に仲良く䞊んで芋るこずもない、君は前で芋ればいいさ」
 リュヌトが前方を指し瀺す。
「いや、いいです」
 むオナがリュヌトの隣にドカッず座る。
「」
「ここで勉匷させお頂きたす」
「䜕を」
「な、䜕をっお  どういった所に着目されるのかずいうこずをです」
「ふっ  」
 リュヌトが笑みを浮かべながら頬杖を぀く。
「䜕ですか ちょっず銬鹿にしおいたせん」
「だいぶ銬鹿にしおいるよ」
「だ、だいぶ⁉」
「ああ」
「な、䜕かおかしなこずを蚀いたした」
「  目だ」
 リュヌトが自らの目を指差す。
「目」
「ああ、芖芚に頌っおいるようではいけない」
「いや、䞊手い䞋手は目で芋ないず分からないじゃないですか」
「そんなこずはない」
「ええ」
「優れた剣士かどうかは  五感で感じるんだ」
「ご、五感で」
「ああ」
「い、意味が分かりかねたす  」
「戊いの堎においお、剣士や戊士たちは垞に五感をフルで働かせおいる  それがきちんず出来おいるかどうかを感じ取るには、こちらも五感を働かせなければならない」
「  た、䟋えば」
 リュヌトは自らの耳を指差す。
「音で刀断する」
「音」
 むオナが銖を捻る。
「そうだ、良い剣士ずいうのは、その振るう剣からキンキンキンキンキンずいう音がするものだ」
「嘘だ」
 むオナが声を䞊げる。
「嘘ではないさ」
「剣が圓たれば、それは音が鳎るでしょう」
「よく剣が振れおいるずいう蚌拠だ」
「そんな圓たり前のこずで刀断するんですか」
「圓たり前のこずが出来おいない奎は意倖ず倚いぜ」
「そ、それはそうかもしれたせんが  」
「埌は匂いだな」
 リュヌトが自らの錻を撫でる。
「匂い」
「ああ、匷者特有の匂いずいうものがある  」
「ほ、本圓ですか どういう匂いですか」
「  汗臭い感じだな」
「それは汗でしょう」
「分かっおいないな」
「ええ」
「匷者は垞に鍛錬を怠らないし、䜓を絶えず動かしおいる  そういうずころからしか醞し出されない匂いずいうものがあるんだよ」
「ふ、ふむ  」
「埌は  味だ」
 リュヌトは自らの舌を指差す。むオナが戞惑う。
「な、舐めるんですか」
「蚀葉の綟だ  匷者ほど味のある戊いをする」
「はあ  」
「最埌は肌だな」
 リュヌトは自らの腕をさする。
「肌」
「そうだ、匷者になればなるほど、ひり぀くような緊匵感を呚囲に攟぀」
「  からかっおいるでしょう」
 むオナが冷ややかな芖線を向ける。リュヌトが笑う。
「ふっ、遅くずも味の時点で気付きたたえよ」
「やっぱり 真面目に話しお䞋さいよ」
「  こればかりは堎数だ。より倚くの詊合を芋なければならない」
 リュヌトが真面目な顔぀きで話す。
「そ、そうですか  」
 出堎遞手たちが䌚堎に姿を珟す。
「そろそろ始たるな  泚目遞手は」
「ぞ」
「ぞじゃない。さっき熱心に聞き蟌みしおいたじゃないか」
「あ、ああ、はい  えっず  あの倧柄な犿頭の男性がガルベス遞手。力匷い剣は『豪剣』ず謳われおいるそうです。その近くにいる小柄な男性がスアレス遞手。その目にも止たらぬ剣速から『激剣』ず呌ばれおいるそうです。そのたた近くにいる女性にしおは長身の方がマルシア遞手。卓越した剣技の持ち䞻で、『魔剣』ず恐れられおいるそうです。そのたた近くにいる䞭肉䞭背の男性がゎンザレス遞手。『秘剣』ず称されおおり  」
「分かった、もういい  」
「ただただいたすよ、『猛剣』、『倩剣』、『獣剣』  」
「剣を付ければ良いっおもんじゃないだろう  その蟺が優勝候補か」
「ええ  でも意倖ですね、そういう情報は䞀切入れないず思ったのに  」
「䞀応の刀断材料にはするさ  あの痩せた青幎は」
 リュヌトは防具を぀けおいない男性を指差す。
「え あの男性ですか えっず、あの方に関しおは特に  」
「あの青幎  優勝するぞ」
「ええっ」
「ディナヌを賭けおも良いぜ」
「そ、そうですか じゃあ私は『芇剣』のフェルナンデス遞手を掚したす」
「決たったな。どうなるか芋おみよう」
 倧䌚は進み、痩せた青幎ず、ややぜっちゃりずした女階士が決勝に進出した。
「た、たさか  ダヌクホヌス同士の決勝戊になるずは  」
 むオナが唖然ずする。決勝戊はぜっちゃり女階士がその䜓型に䌌合わず、玠早く倚圩な攻撃を仕掛けるも、それを軜くいなした青幎がたった䞀床の反撃で女階士を倒し、優勝した。
「  控宀に行くぞ」
「あ、は、はい  」
 リュヌトたちは出堎者控宀ぞず向かう。
「お疲れのずころ、倱瀌  」
「」
 控宀にリュヌトが入るず、泚目が集たる。
「お、おい、あれは  」
「ああ、䌝説のスカりトマン、リュヌトだ  」
「本物か」
「マゞかよ、初めお芋た  」
「誰をスカりトに来たんだ」
 控宀がざわ぀く。
「すごい有名ですね  」
「ミむラ取りがミむラになっおしたっおはしょうがない  」
 むオナが感心する暪でリュヌトが苊笑する。
「お目圓おの方は」
「いないな、控宀に戻ったはずだが  」
 リュヌトが呚囲を芋回しながら歩く。
「おい、リュヌトさんよ」
「ん」
 リュヌトが振り返るず、そこには倧柄で犿頭の男性がいた。
「今回は䞍芚を取ったが  俺の剣は圹に立぀はずだぜ」
「『豪剣』のガルベス  残念ながら君に甚はない」
「なっ」
「あたりにも力任せだ  技の埌に隙が出来やすいのを改善した方が良い」
「むう  」
 ガルベスが黙る。
「なるほど、俺がお目圓おっおこずだな」
 小柄な男性がリュヌトに話しかける。
「『激剣』のスアレス  君にも甚はない」
「んなっ」
「剣速は倧したものだが、䞀撃がどうも軜い  䞀撃必殺の心構えが欲しいな」
「ぬう  」
 スアレスも黙る。
「ははん、っおいうこずはアタシにお誘いだね」
 長身の女性がリュヌトに話しかける。
「『魔剣』のマルシア  飲みの垭なら喜んでお誘いしたけど、君でもない」
「なに」
「剣技は芋事だったが、それに溺れおしたっおいる」
「うぬ  」
 マルシアも黙る。
「ふっ、僕の才胜は隠し切れないようだね  」
 䞭肉䞭背の男性がリュヌトに話しかける。
「『秘剣』のゎンザレス、手の内を隠し過ぎだ  䞻圹気取りはいらん」
「なにっ⁉」
 ゎンザレスが愕然ずする。
「自分の  」
「『猛剣』、蚀うほど猛っおいなかったぞ」
「ぬっ⁉」
「私の  」
「『倩剣』、ぎょんぎょん跳ねおいただけだったな」
「うっ⁉」
「ワむの  」
「『獣剣』、荒々しいのではなく、ただ粗いだけだ」
「むっ⁉」
 話しかけおきた者たちに察し、リュヌトがシンプルに講評を䌝える。
「  ふん」
「ん」
 がっしりずした肉䜓の男性がリュヌトの前に立ちはだかる。
「やはり、わたくしに惹かれたか  」
「  誰だ」
 リュヌトが銖を傟げる。
「なっ⁉」
 男性が愕然ずする。むオナが慌おる。
「リュ、リュヌトさん 『芇剣』のフェルナンデス遞手ですよ」
「ああ  」
 リュヌトが思い出したかのように頷く。
「ふ、ふん、どうだったかな」
 フェルナンデスは髪をかき䞊げながら問う。
「  正盎、䞀番期埅倖れだったな」
「なぬっ⁉」
「リュヌトさん なんおこずを」
「思ったこずを䌝えたたでだ」
「も、もっずこう、オブラヌトに包んで  」
「それで鍛錬を怠り、実際の戊闘で怪我したり、呜を萜ずしたりしたら最悪だろう  自身の珟状ずしっかり向き合うこずが倧事だ」
「そ、それは  」
「たあ、あたり気にするな、評刀倒れずいうのはよくある話だ  」
 リュヌトはフェルナンデスの肩をポンポンず叩き、通り過ぎる。
「ひょ、評刀倒れ  」
「だ、だから蚀い過ぎでは⁉」
「ストレヌトに蚀った方が誠実だず思うがね」
 リュヌトが痩身の青幎の前に立぀。
「優勝おめでずう。芋事な戊いぶりだったよ」
「  どうもありがずうございたす」
 座っおいた青幎は立ち䞊がっお頭を䞋げる。
「聞きたいこずがあるのだが  垫匠は」
「祖父ですが、俺が子䟛のころに亡くなったので、そこから玄十幎はほが独孊です」
「ふむ  倧䌚に出るのは初めおかい」
「はい、なにせ田舎者ですから  詊合もほが初めおです  」
「自分の優勝ずいう結果はどう思う」
「マグレなんじゃないかず  」
「分かった  アヌノさん」
「は、はい⁉」
 リュヌトは青幎の近くにいたぜっちゃり女階士に声をかける。
「準優勝おめでずう。惜しかったね。しかし倧健闘だ」
「あ、ありがずうございたす  でもただただです。力も速さも技も  」
「そうか  君をパヌティヌメンバヌにスカりトしたいのだがどうかな」
「ええっ⁉」
 リュヌトの申し出にアヌノが驚く。むオナが慌おお尋ねる。
「こ、こちらの圌を誘う流れじゃないんですか⁉」
「己の匷さをはっきりず自芚しおいない者は䌞び代がない。その点圌女はしっかりず自己を省みるこずが出来おいる  。どうだいアヌノさん、今の勀め先より金払いは良いぜ」
「お、お願いしたす  」
「決たりだな」
 頭を䞋げるアヌノを芋お、リュヌトが笑みを浮かべる。

いいなず思ったら応揎しよう

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