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男図鑑②顔面が神すぎたクズ男



    私の人生には、それなりにたくさんの男が登場している。

    その中で、

    「顔だけなら誰が一番だった?」

    と聞かれたら、答えは一人しかいない。

    スバルだ。

    迷わない。

    即答だ。

    顔面だけなら歴代優勝。

    今でも異論は認めない。

    出会いは相席屋だった。

    しかも特別な日じゃない。

    悪友と二人で、いつものように飲みに行っただけだった。

    正直、特に期待もしていなかった。

    どうせいつもの感じだろうと思っていた。

    ところが。

    席に呼ばれてきた二人を見た瞬間、私は言葉を失った。

    いや、正確には一人を見た瞬間だった。

    「なんだこの美少年は」

    本気でそう思った。

    今までの人生でイケメンを見たことがないわけじゃない。

    でも彼は何かが違った。

    顔が整っているとか、そういうレベルではない。

    とにかく美しかった。

    しかも驚いたことに、そんな彼を前にした私は少し緊張していた。

    初対面の男相手に言葉が出てこなくなるなんて、私にはかなり珍しい。

    それくらい顔が良かった。

    ところが話し始めると、さらに意外だった。

    九州訛りの残る話し方。

    どこか自信がなさそうな雰囲気。

    そしてなぜかやたら酒を飲む。

    「今日は飲みましょう」

    そう言いながら、彼はガバガバ酒を流し込んでいた。

    失恋でもしたのか。

    やけ酒だったのか。

    今となっては分からない。

    ただ一つ分かったのは、酒が強いということだった。

    その後、四人で店を移動した。

    飲み屋街にある千ベロの店。

    テラス席と言えば聞こえはいいけれど、実際はそんな洒落たものではない。

    でも不思議と楽しかった。

    話せば話すほど距離が縮まった。

    気づけば私はスバルと。

    友人は彼の友人と。

    自然に二対二で話すようになっていた。

    その流れで今度はカラオケへ。

    今思い返せば、その頃にはもう勝負は決まっていた気がする。

    気づけば隣に座り、

    気づけば手を繋ぎ、

    気づけば少しずつ距離が近くなっていた。

    そして何より決定的だったのが、住んでいる場所だった。

    まさかの二駅隣。

    近い。

    近すぎる。

    相席屋で出会ったばかりの男が二駅隣に住んでいる。

    当時の私は本気で思った。

    「これ運命じゃない?」

    と。

    彼は独身。

    一人暮らし。

    私は完全に浮かれていた。

    そしてその勢いのまま、私たちは次の約束をした。

    たしか翌日だったと思う。

    人生で一番顔が好きだった男との物語は、そこから本格的に始まることになる。

    この時の私はまだ知らなかった。

    数ヶ月後、自分がこの男のために泣き、

    そして鹿児島まで追いかけることになるなんて。

     
     
    ゲスを極めたチャラ妻です🌹 過去のゲス活(ゲスい活動の事)を備忘録として綴ったり、これまで出逢った数々の男図鑑でも作ってみようかなと思い立って行動しました📕

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