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䌌おいない者倫婊

    「ちゃんず芋およ」ず倫。「倧䞈倫だよ」ず私。

    章初デヌト


    出䌚いは玄15幎前。圓時倫は40代、私は30代。初めおのデヌトはむタリアンでのランチだった。前日に買った癜地に花柄暡様のワンピヌスを着、入念にアむロンで髪をセット、小顔に芋えるようにメむク、日焌け止めの手袋をし日傘を持ち準備完了。

    䌚うのは回目だったが人きりずいうのは初めおで、心臓をドックンドックンさせながら埅ち合わせ堎所ぞ向かった。

    月䞋旬の梅雚時期、その日は倏を先取りしたかのような倩気で、私は青空が広がる䞭、小走りで埅ち合わせ堎所ぞ向かった。

    到着するず倫はクヌラヌがほどよく効いた店内で足を組みながら文庫本を読んでいた。私は「すみたせん、お埅たせしたした」ず蚀うず、「倧䞈倫ですよ」ずいう蚀葉ずずもに自然な笑顔を私に向けた。

    この日の䌚話を私はほずんど芚えおいない。倫が読んでいた本が䞉囜志だったこず。そしお趣味が「矎術鑑賞」であり「い぀か油絵を描いおみたい」ずいう話をされたこずくらいしか頭に残っおいないのだ。

    今では考えられないのだが、このずき私は食事を半分ほどしか食べるこずができないくらい心が乙女になっおしたっおいた。

    「知的で高尚な趣味を持ちやわらかい雰囲気をたずった人」ずいうのが、この日の倫に察する私の印象だった。しかしそれは埌に勝手な思い蟌みだっずいうこずが分かるのだけれど。

    数幎床、お互い䜕匹も猫を被った状態で結婚。

    章違い

    亀際䞭から薄々気づいおはいたが、倫ず私はあらゆるこずが違っおいた。䞀緒に暮らせば暮らすほどそれを実感するのである。

    倫は事あるごずに「俺ら䞖代」ずいう蚀葉をよく䜿う。これはバブル䞖代の事を指すのだが、この時代を生きおきたこずが自慢のようだ。

    就職売りお垂堎で入瀟。絊料やボヌナス以倖に臚時収入もあり、入瀟幎目には日産のプリメむラを賌入。ワむハヌハワむ旅行に行った話も聞かされた。

    䜕十億もするゎッホのひたわりの絵をある生呜保険䌚瀟が賌入するほど日本は景気がよかったず、倫本人ずはミリも関係のないこずたで远加され満足気に話すのである。

    䞀方就職氷河期䞖代の私は掟遣瀟員で瀟䌚人をスタヌトし、正芏採甚されたのは10幎埌だった。圓時、50代の男性瀟員から「もっず楜しんだほうがいいいよ」ず蚀われるほど地味な日々を過ごしおいた。

    倫は自慢の時代に、私は我慢の時代に20代を過ごした。

    䞖代だけでなく子ども時代の出来も違う。

    倫は勉匷やスポヌツがそこそこできたようだ。小孊校では運動䌚の埒競走で毎床のように䜍を取り、䞭孊や高校の成瞟は䞊䜍で科目によっおはクラスで最高点を取ったこずもあるらしい。

    私のほうは底底゜コ゜コだった。党員参加のクラス察抗駅䌝倧䌚では私の番で順䜍をガクンず萜ずし、䞭孊幎の英語のテストではクラスで最䜎点を取った。そしお倩然ず蚀えば聞こえはいいが、いわゆる蚀動が回りずズレおいたのだ。だから人間関係もうたくやれず友だちも少なかった。

    倫には自信があり、私にはコンプレックスがある。

    章日垞

    ある日、テレビで幎代別のJ-POPヒット曲特集をやっおいた。倫䞖代、私䞖代のそれぞれの時代の代衚曲が玹介されおいたずき、たた「俺ら䞖代」語りが始たり曲に぀いおもマりントを取っおくるのだ。

    聖子ちゃんや明菜ちゃんがいた80幎代はアむドル党盛期であったこずを、これたた埗意げに語るのだ。

    あるずき、倫から「俺、䜕歳に芋える」ず聞かれたので倧げさに「10歳若く芋えるよ」ず蚀ったのだが真に受けおしたった。

    ラヌメンを䜜っおくれた際には、「おいしいね」ず耒めるず「たあな、俺は䜕でもできる」ず、こちらも私の想像をはるかに超えおくる。

    倫は謙遜をしない、呚囲の目も気にしない、他人ず比范しない。私は謙遜をする、気にし過ぎる、すぐに呚りず比范する。倫は猫奜き、私は犬奜き。あらゆるこずが違う私たちなのだが結婚しおから干支が䞀呚した。䞍思議なのだ。

    ちなみに私は無理をしおいない。「たたたたバブル䞖代に生たれただけでしょう」ず、心の䞭だけでなく口に出しおもいるし、蚀いたいこずは倧抵話しおいる。

    恐らくお互いが違い過ぎお新鮮なのかもしれない。私は倫の性栌をもはやギャクのように捉えおいるし、倫も私の蚀動のズレをよく笑っおくれる。そしお私も笑う。

    章日課

    ここのずころ倫が自分の頭皮状態をやたら気にするようになった。自分で鏡を芋お確認しおいるだけでは䞍安なようで、私にもチェックをしおほしいずいうのだ。これが毎日の日課ずなっおいる。

    初デヌトのずきに倫の趣味が矎術鑑賞で、将来は自分でも絵を描きたいず蚀っおいたあの話は、結婚盎埌に事実ではなかったこずが刀明した。

    矎術通に行く様子も写真集も持っおいないこずが䞍思議だった私は、倫にその趣味のこずを聞いた。返っおきた蚀葉は、「そんなわけないじゃん」の䞀蚀だった。党くの印象操䜜であったのだ。

    絵ではなく、今では人で頭皮を真剣に芋おいる。でも悪い気はしない。

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    40代、誰かの䜕かになれる蚀葉を目指し奮闘䞭䞚 ゚ッセむ、読んだ本の感想などを発信䞭䞚 少し繊现⁉でずきどき生意気な投皿内容です䞚 長幎勀務した職堎を退職→圚宅で仕事䞚 勉匷、運動、人間関係、党お苊手なこども時代を過ごす䞚 むラストだけはで぀くっおいたす䞚 よろしくね

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