
03 危険な街の優しい人々
南米の治安について、出発前からずいぶん脅かされていたので、すっかり「怖い場所」というイメージを持っていました。しかし、実際に街を歩いてみると、少し様子が違っていました。
危険だと言われるリマ旧市街や、チリのバルパライソでも、これまでのところ身の危険を感じたことはありません。それどころか、街で出会う人々の多くはフレンドリーで、旅行者にも親切です。
道を尋ねれば丁寧に教えてくれる。バルパライソでは、道端に座っていたおじいさんが、聞きもしないのに、お上りさんの日本人観光客と見たのか、少しわかりにくい路地の先にあるアセンソール(ケーブルカー)の乗り場を教えてくれたりしました。

極めつきは、ランチでビールとワインを飲んでいい気分になっていた私が、スーパーで買った品物をバックパックに詰める際、うっかり近くの棚に財布を置き忘れてしまった時のことです。しばらくして、レジの女性がわざわざ届けてくれました。
もちろん、危ない場所はあります。
カヤオの街は、どこも危険な匂いがしました。家々は鋭い槍のような柵で囲まれ、鉄格子の門は固く閉ざされ、通りは薄汚れていて人通りも少ない。こういう場所には近づかないほうがいい。
ただ、リマやバルパライソの比較的広い通りで、多くの人が行き交っているような場所では、必要以上に神経質になる必要はなさそうです。まるで、どこでもひったくりやスリが横行しているかのように書いてきましたが、その点は修正します。

聞くところによると、チリ政府は観光振興に積極的らしく、バルパライソの客船ターミナルには旅行者向けのインフォメーションデスクがありました。無料の地図が配られ、日本語を話す担当者が、希望に合わせて観光ルートを丁寧に教えてくれる。さらにFree Wi-Fiまで完備。これまでの寄港地の中では、最も充実したサービスでした。
丘の上までびっしりと家が連なるバルパライソの夜景は、まるで巨大なクリスマスツリーのようでした。(1.28:Day45)
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04|ピースボートの船内生活
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