
【ファンタジー小説】「霧の彼方へ」の紹介文
荒れ果てた海の孤島の国、エスト共和国。
西の海は霧に覆われており、他の国を知る者はいない。
なぜなら、その霧の彼方へ向かったものは皆、藻屑となったからだ。
漁師の少年サンは、あるとき霧の裂け目を発見する。
祖父サンダにも見るように言うが、疲れているんだろうと言って、全く取り合おうとしない。
サンは貴族の少年エヴァンに裂け目の存在を告げる。
エヴァンは身分が高かったが、サンは弟のように思っていた。
話を聞いたエヴァンは勝手にサンの祖父の船で霧を目指す。
海上の船に気づき、急ぎ泳いで船に追いつくサン。
二人は霧の中の光景に見惚れるも、眼前には滝が迫っていた。
なすすべなく滝に落ち大破する船。
気絶した状態で男女に発見されるサンとエヴァン。
若い女性カレンはサンの口に水を注ぐ。
目を覚まし、カレンの手から水が湧き出すことに驚くサン。
この国の人々は、ミスデーロ〈神秘の力〉により、水や火などを生成できるという。
年齢不詳の男性アランはサンとエヴァンに問う。
「いったい、何者だ?ダイン王国では侵入を拒むため、霧が張られている」と。
サンは霧の外から来たことを話すか迷うが、エヴァンが話してしまう。
アランによると、ダイン王国では、外から来たものは処刑されるという。
サンは不安に駆られるが、アランは故郷への帰り道を知っていると告げる。
なぜダイン王国は来訪者を拒絶するのか。
なぜダイン王国では神秘の力が使えるのか。
そして、サンは故郷へ帰れるのか。
――その霧が晴れる時、忘れ去らされた歴史が蘇る。
創作大賞2025 ファンタジー小説部門 応募作
影山さくら 著
「霧の彼方へ」
あなたも霧の彼方を覗いてみませんか?