
詩 『空の蒼を宿した君の』
空の蒼を宿した君の、
瞳には何が映る?
灰色のヴェールが、
今日は重く天を覆う。
コンクリートも貫く、
太陽の刃は隠される。
日の光が眩しいと、
昨日の君は目を細める。
心さえ覆うヴェールを、
今日の僕は睨んで嘆く。
ああ、灰色のヴェール。
僕らを隔つ冷たい壁。
重力の鎖さえ解き放ち、
君は天高く舞い上がる。
空の蒼を宿した君の、
瞳には何が映る?
墨色の雲からは、
白い雪が降り注ぐ。
天翔る天使の羽は、
僕の掌で溶ける。
相変わらず空に、
厚いヴェールが広がる。
今日の僕の嘆きは、
昨日の君には聞こえない。
ああ、見えない糸は、
僕らの体を離さない。
降り注ぐ雪の先尖り、
氷の刃が僕らを貫く。
不愉快な地上を生きる、
僕の瞳には何が映る?
そのとき君の希望が、
蒼の剣が地を貫いた。
灰のヴェールを裂く光は、
天を駆ける希望の翼。
あとがき
曇天が
蒼天に変わるように。