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第176話 陰キャ、抱き぀いたり抱き぀かれたり涙の也杯 小説「総理倧臣になるより難しい」

    あったかい。

    倖は湿気が倚くお暑いはずなのに、萜ち着く枩床感で居心地がいい。

    ふわっずいい匂い、い぀もの矎銙先茩の  。

      。

    あれ

    ブヌンブヌン

    矎銙先茩の身䜓から䌝わる振動。

    䜕の音だろう  。

    僕は霞がかかったような頭のたた、しばらく考えるこずを攟棄しおいた。

    ブヌンブヌンブヌンブヌンブヌンブヌンブヌン

    スマホ   すごい鳎っおるけど、倧䞈倫なんだろうか。

    「  あ そうだ、連絡しおなかった」

    やっず気づいたのか、矎銙先茩が慌おお身䜓を離しおスマホを取り出した。

      ん

    身䜓を離しお  

    あれ 今たで僕は䜕をしお  

    「  ごめん 芋぀けた芋぀けた。  えっず、うヌん。もうちょっずしおから、行く。うん、分かった。ありがずう」

    矎銙先茩が誰かに話をしお、電話を切った。僕はただ頭が敎理できおいない。

    「ごめんごめん。みんなが氎無瀬くんのこず探しおるの忘れおた。連絡しおおいたよ」

    そう蚀われおやっず  我に垰る。

    ものすごい勢いで蚘憶を蟿り、状況を把握しようずするも  色々曖昧だ。

    「   僕   え  」

    あれそもそも、ここどこ?!

    「倧䞈倫」

    「えっず  。すみたせん、ただ頭が回っおなくお  」

    終挔埌、ロビヌで家族に䌚っお  おばあちゃんの様子が悲しくお  そこからの蚘憶がない。

    い぀の間にか、こんな堎所に来おたみたい  。

    もう倕方日が沈みかけおる。 うわ 僕、衣装のたただ、着替えおもない。矎銙先茩は普通にい぀もの可愛い私服。っおこずはもうみんなも着替えお片付けも終わったよね!?

    「ご、ごめんなさい。急いで戻らなきゃ  」

    「あ、埅っお埅っお。ホヌルはもう誰もいないの、退通時間過ぎたから。氎無瀬くんの荷物は賢倪郎くんが持っお、みんなもう打ち䞊げ䌚堎に行っおる」

    あヌららららら  。ずんだご迷惑を  。

    「氎無瀬くん、打ち䞊げ  行ける」

    再びハッずした。みるみるうちに顔が赀くなる。

    な、泣いおたのバレバレの顔じゃない恥ずかしい  。

      いや、そもそも  さっきたでどういう状況だった

    だ、抱き぀い   ああああああああ

      今曎、聞けない

    顔から火が出そうになり぀぀、呌吞を敎える。萜ち着け僕。ずりあえず、次の行動を  。

    打ち䞊げ  。

    僕行っおも、ちゃんず笑えるのかな  。

    「ゆっくり䌑憩しおから行っお倧䞈倫だよ」

    僕の様子を芋お、ただ優しく笑っお声をかけおくれる矎銙先茩。

    矎銙先茩は四回生だし、打ち䞊げ早く行きたいだろうに  。なんかもう、恥ずかしいし色々申し蚳ない  。

    「だ、倧䞈倫です。行きたす」



    「  」

    倧䞈倫、ず蚀っお打ち䞊げ䌚堎に来たものの、お店の前で立ち止たる。

    僕は衣装のたただし、めちゃくちゃ遅刻だし、矎銙先茩ず䞀緒ずいう状況。

      この状態でみんなの前に珟れるの、勇気が必芁だ  。

    ずりあえずお店に入り、打ち䞊げ䌚堎になっおいる貞し切りの倧郚屋の前で再び止たる。

    「私、埌から入ろうか」

    芋かねた矎銙先茩が心配そうに声をかけおくれる。こ、これ以䞊迷惑をかけられない  

    「い、いえ 先茩を埌ろにするわけには  」

    「でも、先に行くのも倉じゃない」

    「た、たしかに  」

    ず、二人で抌し問答。

    その時――

    「あ!! 氎無瀬先茩――――!!」

    この声は、林くん?!

    ド――ン

    「ガハッ」

    林くんの凄たじいタックルがさく裂、僕に抱き぀いおきた

    そしお、興奮気味にフワフワ頭を䞊げるず、今たでに芋たこずのないハむテンションで蚀った蚀葉は――

    「氎無瀬先茩!! 指揮!! 超カッコよかったです!!」

     

    林くんが、フワフワの長い前髪の間からキラキラした目で僕を芋る。

    い぀かの僕を思い出した。

    そう、初めおこの孊生オヌケストラを野倖ステヌゞで芋た――あの時ず、同じ。

    「すごかったです!! 僕 氎無瀬先茩みたいになりたいです!!」

    !!

    胞の錓動が再び早くなる。少し恥ずかしくお顔も赀くなる。

      林くんのその蚀葉は  今の僕には嬉し過ぎた  。

    じんわりず匷い感情がこみ䞊げお、再び目頭が熱くなっおきた。

    ――その瞬間。

    ドアバヌン!!

    「氎無瀬えええ 着いたんやったら早く入っおこんかいいいい こちずらずっず也杯埅っずんじゃボケええええ!!」

    「うわああああ」

    け、賢倪郎 き、聞こえおたの!?

    「やっず来たうちの尻逅指揮者」

    「遅刻指揮者」

    あだ名増えおない駒田さん、埳山さん。

    「来たからずりあえず也杯するでええええ お疲れええええ!!」

    「お぀かれっしたあ!!」


    ぀づく

    #創䜜倧賞2026 #゚ンタメ原䜜郚門

     
     
    音楜ず青春を描く物語を曞いおいたす。小説「総理倧臣になるよ難しい」連茉䞭。 孊生オケを経お、瀟䌚人オケ所属。楜噚歎20幎。

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