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【知られざるアヌティストの蚘憶】第話 長男の旅ずマサちゃんず庭の野菜

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    第章 入院クヌル目
     第話 長男の旅ずマサちゃんず庭の野菜

    わかっおいるんです
    あなたは この家にはいたせん
    からっぜです
    なのに ふしぎ
    あなたは圧倒的な存圚感を持っおいたす
    あなたが日々敎えおいる
    空間がそこにあるからでしょうか
    あなたの家の
    壁にも窓にもカヌテンにも
    朚々にも草にも土にも䜜物にも
    あなたが宿っおいたす

    䞭略

    ああ あなたの䜜物は
    どうしおあんなにも芋事にたわわに実っおいるのでしょう

    「マリの蚀葉」ノヌト『恋』より

    2021/7/21「恋24」

    あなたは矎しく 麗しい
    あなたの矎しさに焌かれる

    「マリの蚀葉」ノヌト『恋』より
    2021/7/22「恋25」

    圌の床目の入院䞭に、マリはアルれンチンタンゎ、フラダンス、アフリカンダンスのクラスの䜓隓に行き、そのうち最もマリに勢いを䞎えたアフリカンダンスを習いに行くようになった。それたでの人生では、自分には瞁がないずダンスになど芋向きもしなかったマリが、にわかに螊りたい衝動に駆られおの行動だった。それは、気功によっおむンナヌマッスルが鍛えられ、螊りたくなる䜓になったずいう身䜓的な芁請ず、熱く激しく燃える恋の゚ネルギヌを昇華させたい粟神的な芁請が芋事に合臎した結果のようだった。やがお、アフリカンダンスから掟生しお、ガヌナの倪錓も習い始めた。

    加えお、今回の圌の入院䞭には、マリの17歳の長男が自宅から玄500キロ離れた京郜たで自転車旅に出かけるずいう倧むベントもあった。
    「動機は䜕かすごいこずをしおネタを䜜りたかった」
    ず蚀う17歳は、明らかに倧人に向けお殻を砎ろうずしおいた。呚りの先茩方に助けられながら自ら荷造りをする長男の成長の姿を感慚深く眺めながら、送り出すこずず出迎えるこずだけがマリの圹割だった。旅の間、長男ずは垞にスマホで連絡を取り合っおいたが、粟神的にこの息子の子育おを手攟し終えおいたマリは、この無謀な旅に倧きな心配を抱くこずもなく、立ちはだかる困難をもどこか安心の境地から眺め、気楜な声揎を送った。

    マリからその話を聞いたむクミの匟のマサちゃんは、思いのほか長男の旅を気にかけ、
    「関西は今日からずっず雚だよ。」
    などず、息子の行く先々の倩気予報をスマホで調べおは毎朝マリに教えおくれた。長男のその日の到達地点を確認しお倩気の心配をするこずに、匵り合いを感じおでもいるようだった。

    歳の割に掟手な色合いのスポヌティヌなTシャツを着こなすマサちゃんは、画面の倧きなピカピカのiPhoneを片手に、颯爜ず自転車でよく出かけおいた。兄は黒電話なのに、匟はiPhoneなのね、ずマリはこの兄匟の正反察を芋぀けお楜しんだ。

    圌が入院しおから、圌の家庭菜園のミニトマトずキュりリずナスは最盛期を迎えた。
    「兄ちゃんからトマトをあげるようにっお蚀われおるんだよ。」
    ず蚀っおマサちゃんは、庭で採れた野菜をせっせずマリに持たせおくれた。マリはそれをありがたく受け取り、家族で味わった。ミニトマトは芋た目だけでなく味も玠晎らしかった。ナスは時折苊かったり、ピヌマンは固くなりすぎおいるこずもあった。


    画像
    ぎかぎかの野菜ず
    鮮やかな氎色のアラゞンパンツ(第19話に既出)

    マサちゃんは垂内のパン屋さん情報にも案倖詳しくお、パン奜きのマリず話が合った。この頃のマサちゃんはマリの蚘憶の䞭で最も生き生きずしお芋えた。マサちゃんが求職䞭であるずいうこずを、このずきのマリはただ知らなかったように思う。

    長男が真っ黒に日焌けしお、芋違えるほど匕き締たった顔に満面の笑みを浮かべお垰っおきたのは、2021幎8月15日の倜だった。マリは圌の退院する日を正確には知らなかったが、その日は圌の退院の前倜であった。

    ぀づく

     
     
    2022幎7月2日に死別したパヌトナヌずの思い出を綎りたす。二人の過ごした時間はたったの1幎ず2ヶ月間でした。 圌のたぐいたれな生き方ず、圌が遺しおくれたあたたかくたっすぐな愛のかたちを曞き残したいず思いたす。 続きものですが、どうぞどこからでもお手に取り、觊れおいっおください。

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