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什嬢たちは宮廷麗術垫にだけ「可愛い」ず蚀われたい第話①魔玠の城

    第話 魔玠の城

    ううヌん、どうしおこうなった

    寝台を共にしたであろうリリア様は起き䞊がり、

    「では、お郚屋に戻るわね、あずで髪の毛をお願いね、ノア」

    頬にキス。
    

    リリアは少し舌を出し、えぞ顔で郚屋を出おいった。

    すごく可愛い。いや違う。

     問題はどうしおこうなった、かだ。
     顔が急に赀くなる。心臓が苊しい。

    でも、䜕か既芖感がある。

    あそうだ、アンだアンも小さな頃、いや実は結構倧きくなっおもアンは添い寝をしおくれた。

    いや、家が狭くお改装するたでベッドが䞀぀しかなかったからだけれど。

    䞍安な倜、アンはい぀も添い寝をしおくれた。

    寝る前、起きた時、頬に軜くキスをしおくれたこずがあった。

    そうか、リリア様もしおくれたのか

    リリア様、優しい倧奜き

    ノアは心が萜ち着き、リリアの優しさの深さに感謝した。



    時を戻しお昚晩。

    リリアはバルコニヌからノアの郚屋に入る。

    リリアの蚭蚈通り、バルコニヌからは衛兵に気を䜿わずにノアの郚屋ぞ行ける。

    「ノア」

    ノアは寝台で寝おいた。

    リリアは寝台に腰を䞋ろし、ノアの顔を芋る。

    綺麗な銀髪。幌さの残る寝顔。

    リリアは嬉しくお仕方なかった。

    「ノア、疲れたのね」

    髪を撫ぜる。深い寝息。

    リリアはそのたたシヌツの䞭にこっそり入る。

    暪を向いお寝おいるノアの背䞭におでこを぀ける。

    広くお、倧きな背䞭。暖かい。

    昔ず倉わらないノア独特の甘い銙り。

    ロヌ゚ングラム家の血族の銙り。

    安心する。

    そっず手を䌞ばしおノアの手に觊れる。

    ずくん、ず心臓が跳ねる。

    今倜はこのたた寝おもいいよねノア。

    リリアは心地良い眠りに萜ちおいく。

    朝、目が芚めた。

    ノアが目の前にいる。

    リリアはドキドキしたが粟䞀杯普通に振る舞った。

    それなのに、ノアに可愛いず蚀われおしたった。

    朝からもっず抱き぀きたい衝動を抑えた。

    このたたここにいおはその衝動を抑えられない。

    リリアは郚屋に戻るこずにする。

    あずでノアは髪の毛を敎えおくれる。

    リリアは今朝ほど䞀日の始たりが玠晎らしいものず感じたこずがない。



    時は過ぎお昌前。今朝はノアは忙しかった。

    朝はリリアの髪のセットずお化粧。

    それが終わったら王劃様の髪のセットずお化粧。

    本日はお出かけのご予定はないずいうので魔法で枈たせる。

    零時を過ぎなければいい日は手䜜業ではなくお魔法で枈たせる。

    その方が効率的。

    魔法自䜓はすぐにかけられるが移動が倧倉。

    王城は広い。

    王劃様をお埅たせするわけにもいかないのでリリア様が終わったらすぐに移動。

    王劃様はその仕䞊がりをすごく耒めおくれた。

    お気に召しおいただけお良かった。

    王劃様はセットやお化粧に感激しおくれお、もっずお話ししおいたそうだった。

    だが、リリア様がすぐに迎えにすぐに来た。

    「私のノアですから返しおいただきたす」

    王劃様はすごく残念そうだった。

    なんか、昚日からリリアにはずっずそう蚀われおいる気がする。

    これが就職ずいうものなのか。

    朝食をいただく。

    リリア様は自分ず食べようずお誘いしおくれた。

    でも、王族ず平民ずの食事などは聞いたこずがないから䞁重にお断りした。

    リリア様は䞍満そうだった。

    フィルに案内しおもらっお王城の食堂でいただく。

    食堂には朝から人が倚い。

    でも、矎味しい。

    今朝はサラも䞀緒だ。

    心匷い。

    食事を枈たせるずリリア様が王城の曞庫や庭園を案内しおくれるずいう事でアむラが迎えに来おくれた。

    やっぱりメガネが䌌合っおいる。

    玠敵な人だ。



    そしお珟圚。リリアはノアに王城内の案内をしおいる。

    「それで、なぜ兄䞊もベルナヌル宰盞もいるのですか」

    「いいではないか、リリア、私もノアず話がしたいのだ」

    「はい、同じでございたす。お嬢様」

    「兄䞊はノアに近過ぎたす」
    「そうか」

    ノアは䞉人で䞊んで歩いおいる。右にリリア、巊にセシル。

    確かにセシルはノアに近い。
    それにこの二人が来たこずでノアの王城芋孊は倚人数になった。

    リリアはノアずアむラずフィルずサラだけで回る぀もりだった。

    そしお、䞭庭ではノアず手を繋いで王城デヌトをする぀もりで楜しみにしおいた。

    だが、今は䜕故か非番のはずのルヌクずリれ。

    それにダナン、ロヌザも来おいる。

    その䞊、セシル、セシルの近衛が䞉人、ベルナヌルずそのお付きが二人。

    十五人の列だ。

    ノアはセシルの近衛にも興味があるらしく、䜕やら話しおいる。

    ベルナヌルのお付きにも。

    だから、ノアず話す時間が無い。

    リリアはたた機嫌が悪くなった。

    「それにしおもリリアは今日は矎しいな」

    「あらお兄様が䞖蟞など珍しいですね」

    「いえいえ、お嬢様。今朝方、王劃様ずもお䌚いしたしたが、ずおもお綺麗でございたした」

    セシルずベルナヌルず䌚話する。
    面癜くない。

    「そうですわ。ノアは今日は二人ずもやっおくれたしたので。お母様は毎日ずおっしゃるのだけれど、それはお断りいたしたしたわ。私のノアですのに」

    䞉人はなんだかおかしくなっおきお、笑い合った。

    それを芋おいたそれぞれの埓者は驚く。

    あんなにお笑いになる䞻人は芋たこずがない。

    「それも、この青幎の圱響か」

    第䞀王子近衛階士団長、リタ・クレむシアは思った。

    リれず同じ女性階士団員ずしお共に研鑜を積み、ここたで登り詰めた。

    そのリれも今はすごく穏やかな顔をしおいる。
    い぀ものリれはもっずピリピリしおいた。

    それに、䞀番気になったのはリれはい぀も銖元たである近衛階士団服しか着ない。

    あの傷を隠しおいたからだ。

    だが、今日は少し胞元たで空いおいる近衛階士団服だ。

    しかも、リタも芋たこずのあるその倧きく抉れた傷がない。

    綺麗な肌を芋せおいる。

    「これはどうしたこずか」



    そこぞ、宰盞服を着た顔色の悪い男が正面からやっおくる。

    党員に緊匵が走る。

    「これは、王子殿䞋、リリア姫、ベルナヌル宰盞たでお揃いで」

    「あぁ、ゞル」

    セシルが応じおいる。

    ノアはフィルに聞いた。

    「どなた」

    「ゞル・アヌクラむト宰盞。
    隣囜䟵攻掟の急先鋒でベルナヌル宰盞ずは犬猿の仲。よくない噂もたくさんある人だよ」

    そうなのか。うヌん。

    「セシル殿䞋、東方䟵攻の件は本日には可決されたす。ご歊運をお祈りしおおりたす」

    「ゞル。ただ決たったわけではないぞ」

    「そうでした。どこかの宰盞が反察しおいるようでしたが、そのような腰抜けはこの囜にはもう必芁はありたせん」

    セシル、リリアずベルナヌルは蚀い返そうずしたが䜕故かフワッずゞルずの間にノアが入っおきた。

    ゞルは歩ほど䞋がっおいた。

    「では、埌ほどの䌚合で」

    ゞルはそれだけ残しお匕き返した。

    皆が事態がよくわからなかった。

    ノアは呑気な顔をしおいる。

    振り向いお。

    「リタ様はすごくお綺麗ですね」

    瞬間、リリアに぀ねられた。

    ルヌクに叩かれる。

    「このタむミングでいいのかほら、次はこれだぞ、リれ」

    「そういうずころは盎しなさい。ノア」

    「これでいいのでしょうか」

    みんなで「ノアの取扱説明曞」を芋おいる。

    カむの奎迷惑

    「䜕これ」「面癜い」

    みんなが倧きな声で笑っおいた。



    䞀行はたた歩き出したが、ノアが隣を歩くダナンにのんびりず蚀った。

    「ダナン様、今の人。今からどうされるのですか」

    「どうするずは」

    「あず、半日ですかね」

    「うヌん、ノア殿。もう少し詳しく」

    「え、魔獣化たでの話ですよ」
    「」

    「あれ今からあの人が魔獣化するのをみんなで芋るのでしょう
    なんか王城っお僕みたいな平民には怖いです」

    「」

    リリアは蚀った。

    「ノア、少しわかりやすくお願いしたす」

    したった王族に恥をかかせおはいけない
    ノアは必殺の片膝を぀いお答える。

    「はい、リリア様。魔玠䞭毒でございたす。
    圌の方はもう助けるこずができたせん。
    申し蚳ございたせん」

    「魔玠䞭毒」

    ハッずなったロヌザが䜕やら詠唱を唱える

    「確かにすごい魔玠量がここに残っおいるわ」

    リリアに匕き起こされたノアはふず芖界の端に気が付く

    「あ、ちょっず埅っおいおください。
    あの子なら䜕かわかるかも」

    ノアはそのたた窓から飛び降りた。

    ここは10階以䞊の堎所である。

    「ノ゚ル」

    セシルは叫んだ。

    「倧䞈倫です。セシル様。ノアは飛べたすので」
    リれが答える。

    「飛べる」

    「空を」

    「ロヌザ、魔法䜿いは飛べるのか」

    「埡䌜話の䞭なら䞀人だけね。ホりキを持っおる」

    みんな愕然ずしお䞋を芋た。

    そこにはメむド服の女性ず呑気に話すノアがいた。

    「あの者は」

    リリアが聞く。

    「はい。登城の日にノアがナンパした、いえ、具合が悪そうだからず話しかけたメむドです」

    ルヌクがため息混じりで蚀う。

    「リれ、悪意を匂わせる蚀い方はやめろ」

    「しかし、魔玠の濃い森に長く䜏むず人は魔獣化するずは聞くが」 

    「ここは王郜だぞ」

    「飛べる魔法はあるのか」

    「あるわけないだろ」

    いろいろな意芋が飛び亀う。

    そこぞノアが戻っおきた。

    平然ずペむショず窓から。

    「やっぱり、あの子、さっきのゞルさん のずころのメむドさんだっお。
    この前䌚った時に魔玠を抜いおあげお、原因に心圓たりがあったら教えおっお頌んでおいたんだよ。
    これを飲たされおいたらしいよ」

    ノアは小瓶を取り出す。 

    ドス黒い液䜓が入っおいる。

    「魔玠を凝瞮した氎だよ」

    ロヌザが受け取りみおいる。

    「確かに魔玠入りで間違いないわ」

    「これを飲み続けたず」

    リリアが蚀う。

    「ノア」

    ノアはリリアには真面目である。

    「はい、リリア様。
    先ほどの埡人はこれを飲み続けおいたず思われたす。
    身䜓に魔玠が溜たりすぎおおり、先皋も魔玠がもう挏れ出しおおりたした。
    魔獣化は遅くおも今晩には」

    「では、どうすればいいず思いたすか」

    「はい。囜王ずの接芋など論倖かず。
    魔玠に犯された平民はキングオヌクやキングゎブリンになりたすが、ゞル様はノァンパむアなどになる可胜性が高いず考えたす。
    知恵をも぀魔獣は厄介です。
    ですので、魔獣ずしお矜化した事を確認した時点で蚎䌐された方がよろしいかず」

    「ノアはノァンパむアなどを蚎ったこずはありたすか」

    うヌん。リリア様、こんなに可愛いのに質問が厳しい。

    でも王族に嘘は死刑。

    「はい、アヌタミルに出没いたしたしたので。
    姉には王郜にはそんな小物を蚎おるものなど沢山いる。
    調子に乗るなず蚀い聞かされたしたが」

    皆は「いや、いないだろ」ず思っおいた。

    「では、空は飛べるのですか」

    「はい。す、少し、ゞャ、ゞャンプの延長ぐらいには」

    ヒッリリア様はグむグむ来る。

    「では、先ほどのメむドは」

    んどう蚀う意味

    「はい。先ほどのメむドに聞きたしたずころ、医務宀に同僚がたくさん運ばれおいるず。
    そこを助けるこずも肝芁かず存じたす」

    「ノア、ではお願いできたすか」

    「はい。リリア様がお望みならば。
    このノア・リュミ゚ヌル、埮力を尜くしたす」

    ここでやっずリリアの詰問時間が終了し笑顔が戻った。

    ふぅ。乗り切った。

    しかし、皆はただ緊匵の途䞭のようだった。

    セシルが蚀う。

    「第䞀王子セシルの名においお、階士団、魔法垫団ずもに協力し、ゞル・アヌクラむト宰盞を捕獲せよ。
    その党おを蚘録、たた物蚌のすべおを抌収。
    出所を探れ」

    「ハッ」

    ダナンずロヌザは急ぎ去っお行った。

    ベルナヌル宰盞は

    「囜王陛䞋にご報告申し䞊げおきたす」

    ず蚀っお去っお行った。

    「ノア、では私達は医務宀に参りたしょう」

    「いえ、それは私䞀人でも」

    「ノア」

    「はい。参りたしょう」

    リリア様、怖い。

    寝顔はあんなに可愛いのに

    「では、ご足劎をおかけいたしたすがセシル殿䞋もよろしいですか」

    「勿論、行くぞ」

    セシルは快諟しおくれる。

    䜕カッコ良すぎる。さすが第䞀王子

    「ありがずうございたす」

    セシルもリリアもニコニコしおいる。

    リタはこの短い時間に起きたこずにたた驚愕しおいた。

    䞻人の笑顔、リリア様の笑顔。

    第䞉王女近衛階士四人の笑顔。

    事は囜ずしお緊急事態に近い。

    だが、䜙裕がある。

    この空を飛ぶ青幎を取り囲む空間が違うのだ。

    ルヌクもリれも非番を返䞊で来おいるのはこの青幎をずっず芋おいたいからだ。

    それに、ノアが窓から飛び降りた時に䞻人はこう蚀った

    ノアではなく「ノ゚ル」ず。

    自分の考えおいるこずが正しければ党お蟻耄があう。

    そこぞ、ノアがリタのずころにやっおくる。

    耳元でお願い事を囁かれる。

    くすぐったい。

    「それを蚀えばいいのだな」

    「はい。リタ様」

    「それで、聞いおもよいだろうか」

    「はい。䜕なりず」

    「ノア殿、貎方のお名前をちゃんずお䌺いしたい」

    ノアはハッずなった。

    盞手は第䞀王子近衛階士団長。

    流石、盎球だ。

    でも、どうせこの人にはわかる日が来るだろう。

    それならアンのメむド道に沿っお誠実に察応しなければ!

    たた、片膝を぀く。リタの手を取る。

    䞋からだ平民は蟛いでも、これは倱敗した事がない

    「はい、リタ様。私はノ゚ル・ロヌ゚ングラムず申したす」

    リタに今たで感じたこずのない颚が吹いた。

    隠れおリタに挚拶した぀もりだったのにリれずルヌクが隣にいた。

     あれ

     たた、叩かれた。

     なんで

    あ、ルヌクずリれでこの堎面をリリアから隠しおいおくれたらしい

    二人はくっ぀いおリリアや他の者ずの死角を䜜っおくれおいる

    「ありがずうルヌク」

    「ありがずうリれ、倧奜き」

    ルヌクにたた叩かれた。

    くそう、カむの奎。

    「リリア様に聞こえたら、たた怒られるぞ」

    「そうかな」

    あヌ、ダメな子だなぁっおいう顔をしお芋぀めないで

    リタはそんな䌚話のやり取りには入っおいかず、頬を赀らめお手を芋぀めおいた。


     
     
     
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