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#12 大事なのは何のためにやるかということ

    今回でこのシリーズはおわり。
    最後まで読んでくれてありがとうございます。

    記事を書きながら、6年間のことをたくさん思い出した。
    うまくいったこと、うまくいかなかったこと
    生徒たちの顔、試合の場面、ドローンの音。
    いろんなものが頭の中を通り過ぎた。

    書いてみて改めて思ったのは、僕がやってきたことはとてもシンプルだったということだ。

    今までの記事を通じて、3つのことを伝えたかった。

    一つ目は、目の前にいる子どもを信頼しているかということだ。

    答えを教えたくなる気持ちはわかる。
    早く正解を渡した方が効率がいいように見える。
    でも信頼していない相手に、本当の力は育たない。
    「この子は自分で考えられる」と信じることが、すべての出発点だ。

    二つ目は、自分の軸がしっかりあるかということだ。

    指導者はいろんな場面で迷う。
    どこまで教えるべきか、どこから手を引くべきか。
    その時に軸がなければ、ブレる。
    僕の軸はずっと「生徒のためになるか」だった。
    その一点だけを頼りに、6年間やってきた。

    三つ目は、何のためにやっているかが明確かということだ。

    技術を教えることが目的じゃない。
    試合に勝つことが目的じゃない。
    その子が大人になった時に「あの経験が役に立った」と思ってもらえることが目的だ。
    目的が明確だから、目先の結果に揺れない。
    目的が明確だから、前向きでいられる。

    信頼・軸・目的。

    この3つはバラバラじゃない。
    一つにつながっている。

    目的が明確だから軸ができる。
    軸があるから信頼できる。
    信頼があるから答えを教えなくていい。

    今までの記事で書いてきたことは、全部その一つの流れだ。

    ドローンは手段だった。

    アドラー心理学は道標だった。

    本当に伝えたかったのは、自分で考えて、自分で動いて、自分で未来を切り拓ける人間を育てるということだ。

    それはドローンじゃなくてもできる。
    サッカーでもいい、料理でもいい、音楽でもいい。
    何を使うかより、何のためにやるかの方がずっと大事だ。

    あなたの目の前にいる子どもは、今日も何かを考えている。

    その子を信じてほしい。
    答えを渡す前に、少しだけ待ってほしい。
    その沈黙の中で、その子は育っている。

    答えを持っている必要はない。
    ただ待てる勇気があればいい。

    それだけで十分だ。

    最後にひとつ、確実に言えることがある。
    僕はきっと、生徒たちが卒業する日に、立てなくなるくらい泣くと思う。

    おわり。

    2026年6月

     
     

    CENON

     
     
    アドラー心理学を軸に、自分で考えて動く生き方を実践中。 ドローン撮影・教育指導 / CENON代表 🌏 世界大会ベスト16(193チーム) 🏆 全日本選手権 準優勝 📺 NHK「沼にハマってきいてみた」出演 お仕事のご相談は仕事依頼のタブから記事をご一読お願いします。

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