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いつまでも元気なわけじゃない。60代の私が「タイムバケット」の必要性を痛感した話。

    ひとさじのみのり

    「まさか、自分がねぇ……」
    60代を迎えてから、そんな風に絶句するような出来事がありました。
    病気をして、手術をすることになってしまったんです。

    それまでの私は、どこかで「自分はずっと元気なまま生きていくんだろうな」なんて、根拠のない自信を持っていました。ちょっと体にガタがきても、明日も明後日も、同じように動ける体がそこにあるのが当たり前。
    でもね、それってただの「錯覚」だったんだなと、病室のベッドの上で思い知らされました。
    目の前に差し出された、命の期限
    動けない時間を過ごしながら、頭に浮かぶのはそんなことばかり。
    「人は、いつまでも元気なわけじゃないんだ」
    文字にすれば当たり前のことなんです。でも、健康なときって、この本当の意味に気づけないんですよね。手術を終えて、自分の人生の残り時間、つまり「命の期限」みたいなものが、急にリアルに目の前に現れた気がしました。

    あと何年、自分の足で行きたい場所へ行けるだろう。
    あと何回、美味しいものを美味しいって笑って食べられるだろう。

    元気なときは「いつでもできるから、そのうちに」って後回しにしていたことが、急に愛おしくなって、同時にちょっと焦るような気持ちも湧いてきました。「いつか」なんて、もう待っていられないぞ、と。

    だからこそ、今すぐ「時間のバケツ」が必要なんです!

    そこで、私と同世代の皆さんに、声を大にしておすすめしたいのが「タイムバケット(時間のバケツ)」というものです。
    よくある「死ぬまでにやりたいことリスト」を、さらに年齢ごとのバケツにポイポイと振り分けていく作業のこと。
    「これ、本当に60代の今、作っておく必要があるな」ってシミジミ思った理由が3つあります。
    ① 「体力」の賞味期限を、なめたらいけない
    70代、80代になっても元気な先輩方はたくさんいます。でも、今と同じ体力があるかどうかは、誰にも分からないですよね。
    海外旅行とか、ちょっとハードな趣味とか、体力が必要なことは一番若い「60代前半のバケツ」に詰め込んで、最優先でやっちゃうべきなんです。
    ② 先延ばしのクセに、いい意味でトドメを刺せる
    ただのリストだと「来年でいっか」ってなりがちです。でも「65歳までのバケツ」って時間を区切ることで、「あ、のんびりしてたらタイムアウトになっちゃう!」って、良い意味で自分のお尻を叩けます。
    ③ 最後に残るのは、お金じゃなくて「思い出」だから
    病気をしてつくづく分かりました。動けるうちに動いておくことこそが、人生で最高の贅沢です。通帳の数字を眺めるより、「あの時、思い切って行って本当によかったなぁ」っていう記憶を増やす方が、これからの人生を何倍も豊かにしてくれますよね。

    後回しにするのは、もう終わりにしませんか?

    60代って、世間的にはまだまだ若いって言われます。けれど、決して無限ではありません。
    病気をしたことは本当にしんどかったけれど、「今ある健康のありがたみ」と「タイムバケットを作って今を生きる大切さ」を教えてくれた、神様からのメッセージだったのかな、なんて今は思っています。
    ねぇ、皆さんはこれから何がしたいですか?
    ぜひ、ノートとペンを1冊用意して、あなたの「タイムバケット」を作ってみてください。
    今日が、これからの人生で一番若い日。後回しにするのは、もうおしまいにしましょう!

     
     
     
    日々の思いをここに綴りたいシニアです。 シニアならではのお話をさせていただきます。 詩人