
寝返り禁止の刑に処せられる①

夜は私の足の間で眠る。
しかし、ここで眠られると私は寝返りが打てない。
なので、「させまじ!」と足をピッタリ閉じていると、奴は無理やり体をねじ込んできてキックをかましてくる。
4キロ足らず(チワワにしてはでかい)のチワワの脚力なんてたかが知れている。
だが、奴は諦めが悪い。
何時間でも執拗に蹴り続ける。
なんとしてもお気に入りの場所で眠りたいのだ。
一方、私は、と言えば、明日のために夜はきちんと眠っておきたい。
だが、あいにく、犬に蹴られながら眠れるほどの図太さは持ち合わせていない。
だから根負けして足を開き、奴に居場所を提供するのだ。
こうして、目的を叶えた犬は、私の太ももにあごを乗せ、「ふぅ」と幸せそうなため息をついて深い眠りに落ちる。
一方の私は、寝返りの自由と引き換えに、太ももに乗る犬の頭の温かさを手に入れる。じんわりホカホカした心地よい重さ。
これはこれで、よく眠れる(笑)
ちなみに、『寝返りが打てない』にはもうひとパターンあるので、また明日にでも紹介いたします。