
妻の社労士試験を支えた「天然の女神」― 40代で手に入れた合格以上の宝物
「大丈夫かな?って、ずっと思ってたんだよ」
妻が市で開催された教室で声をかけられたその一言。その優しさが、ボロボロだった妻を社労士試験合格へと導く光になりました。
打ちひしがれていた妻の再出発
前職を辞めた当時の妻は、心身ともに疲れ果てていました。
それでも「社会保険労務士」という難関資格を目指すと決めた彼女は、合格のためにメンタルも体調も立て直さなければならないと、必死に自分を奮い立たせていたのです。
そんな折、妻が見つけてきたのが市主催の格安ヨガ教室でした。
「これ、やってみようと思うんだけど、どうかな?」
少し不安げな妻に、私は即答しました。
「いいと思うよ!Yちゃん(美容師さん)もやってるし、きっとプラスになるはずだよ!」
この何気ない一押しが、後に彼女の運命を大きく変えることになります。
八百屋の小屋で結ばれた縁
ヨガ教室の参加者は、妻より年上の方やシニア層が中心でした。
そこで出会ったのがTさんです。妻は一目で「この人と友達になれたらいいな」と感じたそうですが、引っ込み思案な性格もあり、その場では深い話はできませんでした。
運命が動いたのは、その帰り道。
私たちの田舎にある、小屋のような無人の野菜直売所。妻が野菜を手に取りながらお婆さんと世間話をしていると、そこにTさんがふらりと現れたのです。
偶然の再会に話が弾み、Tさんから「良かったらLINE交換しない?」という言葉が。妻は飛び上がるほど嬉しかったと言います。
「同じ痛み」を知る人の眼差し
仲が深まるにつれ、驚くべき共通点が判明します。
妻は2023年に女性特有の大きな病気で手術を経験していましたが、実はTさんも同じ病を抱え、過去に手術を受けていたのです。
Tさんが、後に妻に言った
「大丈夫かな?ってずっと思ってたんだよ」
という言葉。
それは、同じ病の苦しみを知り、そして自身も仕事でメンタルを病んだ経験があるTさんだからこそ、妻の奥底にある「辛さ」を一目で見抜いていた……。ただ、それだけのことだったのかもしれません。
勉強漬けの日々に、一筋の風が吹いた
それからの試験勉強期間、Tさんは妻にとって最高の「癒し」になりました。
私と話すのとはまた違う、同性同士の、そして酸いも甘いも噛み分けた大人同士の交流。
勉強に集中できない時、妻がLINEを送れば、専業主婦であるTさんはいつも柔らかな言葉で励ましてくれました。
Tさんの明るさに導かれるように、妻の世界は広がっていきます。
動物園へ出かけたり、新しい友人が増えたり。
帰宅してスマホの写真を楽しそうに見せてくれる妻の姿を見て、私は確信しました。
「Tさんと出会って、この人は本当に強くなった。良かった…」
本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。
合格発表。そして「女神」の天然な反応
ストイックに勉強を続け、ついに掴み取った「社労士試験合格」。
妻は真っ先にTさんへ報告しました。
「実は隠してたんだけど、ずっと試験勉強をしていて……Tさんのおかげで合格できたよ!」
感動のシーン。しかし、Tさんから返ってきたのは予想外の言葉でした。
「それって……。なんか、難しい試験なの?」
これには思わず笑ってしまいました。
あんなに必死に支えてくれていたのに、資格の難易度なんて微塵も気にしていなかった。ただ目の前の「友人」が元気になればいい、その一心で寄り添ってくれていたのです。
いかにもTさんらしい、最高にピュアで、温かな「オチ」でした。(笑)
結びに:自分で動いたからこそ、引き寄せた運命
40代になってから「親友」と呼べる存在に出会えることは、決して多くありません。
もしあの時、妻が勇気を出してヨガ教室に申し込まなければ。
もしあの時、八百屋に寄らなければ。
人の縁とは、本当に不思議なものです。
「自分で行動することで運命は切り開ける」
よく聞く言葉ですが、妻が手に入れたのは「合格証書」だけでなく、一生歩んでいける「宝物」でした。
小説のような、ポエムのような話かもしれません。
けれど、今の妻があるのは間違いなく、あの時声をかけてくれた「女神」のおかげなのです。
追伸:妻とTさんの話をしていて、私のサポートと、Tさんどっちが上なのかという器の小さい話をしていたら、「どっちも!選べない!」と怒られました。(笑)
ささっ…皆様、そうですよ。来ましたね!ポチッとタイムです。
通称スキポチ。スキが50まで行ったらTさんの写真を公開
(ダメですby妻より)