
全然リアルじゃない創作怪談(村の怪異)
なんでも嘘をつく嘘つき村の男が言いました
「私は嘘つきである」
これは嘘つき村のパラドックスとして有名で何でも嘘になるから嘘つきと言った事も嘘になるからこれは本当の事を言ってるんじゃないか?でも本当は嘘だから嘘つきじゃないか?という矛盾が生じるという朝まで語り明かしても答えがでない問題である
しかしこれには続きがある
その隣りにあるなんでも正直に言う
正直村の女がいいました
「私は嘘つき村の男に恋をしている」
ある日嘘つき村の男と正直村の女が道でばったり会いました
嘘つき村の男が言いました
「やーいブス!ブタ!近づくな!くせぇ!どっかいきやがれ」
嘘つき村の男は嘘つきである
正直村の女が言いました
「何よ!ひどいじゃない!黙ってればかっこいいのに…」
嘘つき村の男が言いました
「うるせぇ!貧乳!短足!顔整なわない!」
正直村の女がいいました
「何よ!すらっと鼻筋!腕の血管!ドキドキするじゃない!」
嘘つき村の男が言いました
「お前みたいなバカにはわからないだろうが俺は何でも知っている、この世の物全部。幽霊だって見た事ある」
正直村の女がいいました
「私も幽霊見たことあるもん!」
「あそこの水難事故が多い川で上半身がもげて下半身だけで歩いてる人見た事あるし
押し入れから音がするから開けたら髪が長くて顔も毛まみれの首だけのおじさん見た事あるし
古井戸から子供の声するから落ちちゃったかもと思って覗いたら赤い小さな靴しかなくて安心して振り返ったら自分のちぎれた頭を抱えている女の子を見たことあるし…」
嘘つき村の男が言いました
「せ、ぜ、全然怖くねぇーーーーー………」
正直村の女が言いました
「もう、そんな事はどうでもいいの。
次いつ会えるかわからないから言うね」
「私は、あなたの事が好きです」
するとバカバカ村の男がにぎり飯をバクバク食いながらやってきました
「あーー腹減ったーーーーー」
正直村の女が言いました
「今食べてるじゃない!変わった人ね!」
バカバカ村の男は来た道をまた戻って行きました
少しの間二人は静寂に包まれました
嘘つき村の男が意を決したように真面目な顔で語りだしました
「俺は嘘つき村の男だ、いや、嘘つき村の男じゃない。
今からお前に本当の事を言うから流して聞けよ。
俺はお前の事が大嫌いだ。
お前の事が大嫌いだ!!お前の顔もお前の声もお前の性格もお前の全てが大嫌いだ!!!だから俺の前から一生消えろ!!!」
正直村の女が言いました
「プロポーズ熱すぎて冷めた」