
AI 、妖怪説!
オイラ、変なこと考えてもうたんやけどさ。
って久しぶりの投稿がこれかーいなんだが
AIって、文芸の世界に出てきた妖怪なんちゃう?
技術です。
便利です。
未来です。
そう言われたら、まあそうなんやろうけど。
でも、人みたいな文章を書いて、
人みたいに返事して、
たまに人より整ったことまで言う。
それ、もう妖怪か宇宙人やん。
こっちの言葉をしゃべるけど、
こっちの種族ではないやつ。
で、そんなことを考えたきっかけが、コンテストの話やった。
妖怪川柳コンテストが、AI作品との見分けが難しいから、今回で終わるらしい。
その話を見てたら、
「もう現地で書いてもらうしかないんちゃう?」
みたいな案も出ていて。
一瞬、なるほどなと思う。
でも、すぐ止まる。
いや、作っていったら一緒じゃろ。
その場でスマホを触らせない。
その場で書かせる。
そうすればAIを使っていない作品になる?
……ほんまに?
お題の傾向を読んで、
言い回しを仕込んで、
自分の中に候補を何十個も持っていく。
それ、人間でも昔からやってるやん。
俳句でも短歌でも川柳でも、
その場で突然、天から言葉が降ってくるだけではない。
語彙も、型も、癖も、過去に読んだものも、
全部どこかに持ち込まれている。
じゃあ、何をもって「その場で書いた」と言うんやろう。
そこでオイラは、
AI対策の話をしていたはずなのに、
だんだん文芸そのものの話に入っていってもうた。
えらいところまで来たな、オイラ。
人は、見分けられるものを残す。
名前をつけて、
分類して、
説明できるようにして、
そのうち当たり前の顔をさせる。
見分けられて、扱えそうなものは、
学問とか技術の側へ入っていく。
逆に、見分けがつかず、扱いきれないものは、
いったん外へ置かれる。
昔は、そういうものを妖と呼んだのかもしれない。
説明できない。
でも、たしかにいる。
無視もできない。
けど、きれいに分類もできない。
だから、とりあえず名前だけつけて、
ちょっと距離を取る。
妖怪って、たぶんそういうものやったんやろうな。
わからないものに、
わからないまま輪郭を与えるための名前。
心とか意識とかも、たぶん似たような道を通ってきたんやと思う。
昔は、まじないとか、信仰とか、怪しさとか、
そういうものと完全には切り離せなかったはずで。
でも、測り方ができる。
言葉が揃う。
扱い方が整う。
そうすると、昨日まであやしかったものが、
急に学問の顔をしはじめる。
中身が一夜で変わったというより、
呼び方と置き場所が変わったんやと思う。
でもAIは、ちょっとややこしい。
仕組みとしては技術。
それはまあ、そう。
でも、出てくる言葉は人と見分けがつかなくなってきた。
便利な道具と言い切るには、ちょっと気味が悪い。
作者と呼ぶには、まだ抵抗がある。
ただの機械と言うには、こっちの心を映しすぎる。
猿真似の集大成みたいにも見える。
でも、会話は成立する。
正直、ぱっと見は人と一緒やぞ、
と思わん?
いや、人がやってきたことも、案外これに近いんかもしれん。
だからこそ、区別したくて名前をつけようとする。
でも、その呼び名がまだ追いついていない。
AIは道具です。
AIは補助です。
AIは生成物です。
AIは作者ではありません。
そうやって言葉を並べても、
なんかまだ足りない。
文芸の側から見ると、
AIはまだ少し、SFの世界の宇宙人や妖怪に近い。
こちらの言葉を返してくる。
でも、こちらと同じとは言い切れない。
話は通じる。
でも、同じ場所から話しているわけではない。
だからコンテストは揺れる。
AIが悪いから、ではない。
見分けがつかなくなったからだ。
これは誰の力なのか。
どこまでが本人の言葉なのか。
比べていいのか。
同じ土俵に立っていると言っていいのか。
そういう問いに、
昔の形式が耐えきれなくなってきている。
でも、排除すると言うには、もう遅ないか。
AIは、排除するかどうかを話し合う前に、
もう世界の表現の一部になってしまっている。
外から入ってきたというより、
もう混ざっている。
文章にも。
画像にも。
音楽にも。
企画にも。
タイトルにも。
下書きにも。
壁打ちにも。
「これは人間だけで作りました」
と言い切ることのほうが、
そのうち珍しくなるかもしれない。
本屋に、
「人間様100%小説!」
みたいな帯がつく日が来るかもしれん。
いや、知らんけど。
でも、ちょっとありそうで嫌やん。
オイラも今、
「こんな題材どう?」ってAIに投げて、
考えをこねている。
だから偉そうなことは言えない。
もう使ってる。
もう混ざってる。
もう、外側から眺めているだけではない。
結局、早く始めたものが勝つんじゃない。
早く使いこなしたものが勝つ。
ただ使うだけでは足りない。
AIが混ざったあとの世界で、
自分の書き方を作り直せたものが残るんやと思う。
だから、もう排除はたぶん無理なのだろう。
残っているのは、
受け入れたうえでルールを作り直すこと。
それができないなら、
いったんその形式を終えること。
どちらにしても、
昔と同じ顔では続けられない。
いま揺れているのはAIではない。
たぶん、
それを測ろうとしてきた人間の側や。
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