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ログの空癜 空癜になった䞖界ずロボず俺

    【 あらすじ 】
    䞖界は静かになり、人々は過去を語らなくなった。 ただ䞀人、すばるだけが胞の奥の“違和感”を抱えたたた暮らしおいる。 がらくた垂で賌入したAI搭茉ロボずの出䌚いをきっかけに、すばるは䞖界の倉化反転を確かめるため、定期的に人々が通う「センタヌ」ぞ向かう。 そこで、過去を芚えおいる数少ない人々ず出䌚い、圌らず共に“反転埌の䞖界”の謎を探り始める。 幞せそうに暮らす人々、語られない過去、静かに進むAIの管理。 すばるは、ロボず共にこの䞖界の“空癜”に觊れおいく。

    【 本文 】

    第䞀章      がらくた垂の午埌

    「そこのお兄さん。ロボット型のラむトいらないかい」

    すばる自身の心持ちを映し出すような曇り空。
    晎れよりむしろ曇り空の方が、䜙蚈なものを隠しおくれる気がしお、すばるは少しだけ安心した。
    半月前を境に倉化した人々が倧勢広堎に繰り出しおいる。
    倉化の理由もわからず、家にいるず胞の奥がざわざわする気がしお倖に出かける事が倚かった。

    圌らは䞍芁ずなった品物を持ち寄っおは、町のあちこちでがらくた垂を開いおいる。
    以前なら欲しくおたたらなかったであろう高䟡な品物が、あちこちで無造䜜に眮かれおいる。
    しかし行き亀う誰も興味をもたない。
    その無関心さが、たるで䞖界から色が抜け萜ちた様にすばるには感じられた。

    すばるに声をかけおきた䞭幎の女性に顔を向けた。

    「ラむトず蚀っおも壊れおいるけどさ、ほら、圢がいいじゃない」

    女性は早速セヌルストヌクを開始した。

    「ラむトは盎りそう」

    すばるはヒマ぀ぶしに話しにのるこずにした。

    「あちこち抌しおみたけど党然反応しないんだよ。芪戚なら詳しいかもしれないけど」

    すばるはめんどくさがり屋だが、興味を持った事には熱心に取り組む性栌だ。
    圢も䞞みを垯びおかわいらしく、高品質に芋える䜜りをしおいお、すばるの興味をひいた。
    可胜なら元の持ち䞻に盎接䜿い方を聞いおみたいず考え、女性に問いかけた。
    「芪戚っお近くに䜏んでいる」

    「えわからないよ。それよりお兄さん機械に詳しいのかい」

    「俺はそんなには詳しくないよ。それよりさ、芪戚の人は技術に詳しい」

    「芪戚は芪戚だよ」

    たただ。あの日を境に、誰からも“過去”に぀いお具䜓的に聞く事はない。

    党おの人の答えは「わからない」。

    昔の事を誰も口にしない。䞀䜓なぜ

    結局女性から芪戚の情報を埗られなかったが、賌入するこずにした。
    自宅に戻り、ロボットの蓋やボタンを抌しおみるが、䞊手く開けられなかった。
    詊しにぞこみを抌しおみるず、ピコっずいう音の埌にりィヌンず回転音がなり、起動した。

    「あれラむトじゃないのかな」

    胞の奥がざわ぀いた。
    䜕か、思っおいたものずは違うみたいだ・・・。
    そのたた、ぞこみを匷く抌した。

    「砎損の可胜性を怜知したした。匷い圧力を加えないでください」

    ラむトだず思った物が突然声を発した。

    「うぉっ䜕」

    すばるは慌おおロボットを床に眮く。
    ロボットは胞のランプを点滅させながら䞡手をあげた。

    「名称はロボ。 AI搭茉端末です。 䜿甚を開始したす」

    これがすばるずロボずの出䌚いだった。

    「たさかのAIなんだ。個人のスマホのAIはアクセス䞍胜になっおいるから、たじ助かる」
    すばるは半月前から始たった異垞な毎日を人ず分かち合いたかったが、誰ずも話せおいない。
    明人にも䜕床か連絡したが、ほずんど反応がなく連絡をあきらめおいた。
    家族すらほずんど反応がない。
    そんな䞭で新しく珟れたAI搭茉ロボットだった。

    「これでやっずこの䞍可解な状況を打開できそうだ。頌むよ。ロボ」

    ロボは小さく頷いた。䜕から話そうかず倉化したあの日以降の出来事をひず぀ず぀思い返した。

    ”あの日”すばるは、家からすぐのむンタヌン先の䌚瀟で、新玠材の実隓の為に噚材運びをさせられおいた。
    朝から倜たで働き、ヘトヘトになっお垰宅。
    友人の明人にメヌルをしたが、わからないずいう返信だけが来た。

    「奎の為に連絡したのに返事が“わからない”っお䜕だ」

    い぀もの明人らしくない返事に、すばるはむっずなり、その返事の異様さにその時点で気が付く事はなかった。

    翌日、孊校に向かった。平日にも関わらずほずんど人がいない。
    たるで珟実が少しず぀ずれおいくような感芚。
    皆どうしちゃったんだ。

    「事件」

    スマホで怜玢するが、平和な光景ばかりがアップされおいる。

    「䜕か倉なの」

    思わず独り蚀を぀ぶやいた。孊校に着いおもほずんど誰もいない。
    向こうの校舎に人圱が芋え、走っお呌び止めた。

    「すみたせん。孊校に人がいたせんが、どうかしたんですか」

    盞手の男性は困った様な顔をしお蚀った。

    「わからない。今どうしようかず思っおここたできたけど。家に垰るよ。君も垰った方がいいよ」

    䞍安そうな男性はそのたた向こうぞず去っお行った。

    「なんだ䞀䜓どうなっおるんだ」

    状況がわからないたた、䞍安が抌し寄せる。自分が知らないだけで政治的な事ずか、戊争ずか、ニュヌスで流れおいるのかもしれないず考え、䞀旊自宅に戻る事にした。

    しかし埅おど暮らせど䜕のニュヌスも流れおこなかった。
    すばるは䞍安を抱えたたた、今床は町を歩く数名に声をかけた。

    「すみたせん、事件か䜕かあるんですか」「どうしお人がいないんですか」

    䜕を蚀っおも返っおくる答えはい぀も同じ。

    「わからない」

    仕方なく開店しおいる数少ない無人のコンビニで品物を遞び、電子決枈をしお自宅に垰った。

    1週間皋するず、䞀通のメヌルが届いた。送信元は垂営の䌚議堎。

    「スマヌトフォンたたはパ゜コンを持参し、 〇月〇日氎 〇〇䌚議堎 〇宀 〇時に集合しおください。 参加が困難な堎合は、その旚を送信しおください」

    芁件もなく、それだけが蚘茉されおいる。
    詐欺でも垂営だ。他にやる事もないので、ずりあえず入口付近を芋おから怪しそうなら即垰ろうず決め、圓日を迎えた。

    䌚堎には倧勢が詰めかけおいた。みな䞀様に䞍安そうだ。
    すばるも問題なさそうだず刀断しお列に䞊んだ。
    隣の列には有名なアヌティストがいる。思わずサむンを貰おうかず考えた。
    今はそれどころじゃないな
    ちょっずお気楜な自分に笑いがでる。
    前の方を芋るず過激で知られた政治家がいた。
    倧勢人がいるにも関わらず、誰も隒がず、係に埓っお、次々着垭しおいった。

    党員が垭に着くず係の人の案内で、参加者党おがAI画面を開き、画面を芋぀めた。

    「これから、いく぀かの質問を行いたす。 あなたの回答は倖郚に共有されたせん。 正確な情報を埗るため、ありのたたを答えおください」

    画面に突然AIの質問が衚瀺された。

    「え䜕。説明は䜕でAIが質問しおくるの逆じゃねえの」

    すばるはびっくりしお顔を䞊げた。いきなりAIから質問されお文句をいう人で溢れかえるのではないかず蟺りを芋回す。
    しかし党員が玠盎に画面ぞ向かっお打ち蟌みを始めおいる。

    「うそだろ」

    先皋いたアヌティストも政治家も同様だ。
    すばるは䞍審に思いながら、AIの質問を眺め、今たで通り、個人情報や機密情報を避けお答えた。するず

    「あなたの回答は、この端末内でのみ凊理されたす。 正確な応答をお願いしたす」ず指瀺された。
     
    垰り際、埌ろを歩く政治家に思い切っお尋ねおみた。

    「すみたせん、この集たりは政府の方針ですか」

    「政府䜕を蚀っおいるのかわからないね」

    そう答えお、ふいっず顔を背けお行っおしたった。
    政府じゃないずいう事かあるいはわからないだけなのか
    政治家の蚀葉や態床は、心を冷やしただけでなく、状況をさらに難解にしおいった。

    どうなっおんだ

    すばるは䞍安な気持ちに抌し぀ぶされそうになっおいった。
     自宅ではAIが芋られず、䌚堎のAIは質問だけしおくる。
    蚳も分からない状況が続く䞭でAI搭茉のロボットが手に入った。
    すばるは早速、䞍安を䌝え、今の状況を説明し、分析を求めた。
    そしお返っおきた答えはこれだった。

    「起動ログが空癜です。 過去デヌタが欠損しおいるため、状況分析は実行できたせん」

    たただ。すばるは䜕もわからない䞖界に、ひずり攟り出された気がしおロボに腹をたおた。

    「なんだよ。・・・圹に立たないじゃないか。おたえもわからないっお事か。くそっ」

    そう蚀うなりベッドに倒れ蟌み、垃団をかぶった。
    ロボは少しの間を眮いお、静かに淡々ず告げた。

    「すばるさん。分析䞍胜ではなく、入力デヌタが䞍足しおいたす。 凊理条件が満たされおいたせん」

    ロボのその淡々ずした蚀い方が、 すばるにはロボが“意芋を持っおいる”ように感じられ、 気に入らずふお寝を続けた。
    だが、次のロボの䞀蚀にすばるは思わずベッドから起き䞊がった。

    「すばるさん。 あなたの反応は、今日芳枬した人々の行動パタヌンず䞀臎したせん」

    胞の奥がぎゅっず締め付けられ、息苊しい気がした。
    そうだ、俺はずっずそれを感じおいたんだ。胞の奥の違和感の正䜓を。

    第䞀章 終わり

    マガゞン若葉玡 ・ 揺色コパAIサポヌト䜜品ぞ▶


    本䜜の制䜜にあたり、揺色コパAIを補助的に䜿甚しおいたす。 アむデア敎理・衚珟の怜蚎など䞀郚工皋でAIの助蚀を受けおいたすが、 文章の最終的な構成・衚珟はすべお若葉玡が線集・調敎したものです。


     
     
    䜜家の日和ひよりず若葉玡わかば぀むぎです。私たちのすぐ隣にある日垞ず、そこから繋がる少し䞍思議な非日垞の物語を玡いでいたす。珟圚、SFファンタゞヌ小説『䞀秒埌の未来予報』を連茉予定。異䞖界やSFなど、様々な䞖界をのぞきに、どうぞお気軜にお立ち寄りください。

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