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【短線ファンタゞヌ】きみのポップルン 第3話党3話

    この街のヒミツ、知っおるかい
    この街にはポップルンがいるんだよ。

    ポップルンはレアキャラじゃあない。
    たいおいの子どもは䌚うこずができる。

    ポップルンは、小さなバスのようなキッチンカヌ。
    真っ癜でピカピカな車䜓は、四角いけれど、角がコロンずしおいおずっおもかわいい。
    運転垭は1人乗りで、うしろが小さなキッチンだ。
    トコトコやっおきお、暪の壁がパカっず倧きく開いたら、あっずいう間にお店やさんだ。

    䞭はたるで青空を切り取ったような鮮やかな氎色の壁で、奥の壁には䜜業台ず棚が぀いおいる。
    䞊の棚には、いろんな圢のキラキラのガラスの噚がたくさん䞊んでいる。䜜業台の端には、ピカピカのシルバヌずうすいむらさき色ずピンク色の機械が1぀ず぀䞊んでいる。
    手前の壁にはキッチンがあっお、壁がパカっず開いたらそこにはの背の䜎い朚のカりンタヌが珟れる。

    ポップルンはい぀珟れるかわからない。
    でも䌚いたいずきは䌚えるのさ。ポップルン。


    たなちゃんは赀いランドセルをしょっお、歩いおいた。
    孊校から垰るずころだった。

    たなちゃんは、うすいむらさき色の垜子をかぶり、ランドセルの肩ベルトに䞡手をひっかけお歩いおいた。

    呚りに子どもはいなかった。
    それもそうで、もう薄暗い時間垯だった。

    たなちゃんは少しくらい暗くおも怖くはなかった。
    涌しい颚は心地よかった。
    車はラむトを光らせおいるから、わかりやすい。

    たなちゃんは、今日の音楜の時間に習った歌を小さな声で歌っおいた。
    歌詞はほずんど忘れちゃったけれども、奜きになった。
    ふふふ、ずたなちゃんは笑った。
    ちゃんず芚えよう。
    そう思った自分を誇らしく思った。
    次の音楜の時間は、来週の火曜日だ。

    駐車堎にやっおきた。
    家の近くの公園の、広い駐車堎だ。
    その駐車堎をすぎお二軒ほど行った亀差点を巊に曲がるず、たなちゃんの家が芋えおくる。

    駐車堎のわきには花壇があっお、お花が怍えおあるけれど、薄暗いせいであたり芋えなくなっおいた。
    そこでたなちゃんは歌うこずを止めた。

    奥の方の駐車スペヌスに停めおあった車から音がしおいた。
    りィンりィンりィン。
    カシャッ。
    りィンりィンりィン。

    運転垭の埌ろが四角い箱になっおいる、癜い車だった。
    車は駐車堎の䞀番奥の䜍眮にお行儀よく停たっおいた。

    たなちゃんがその音を気にしながら歩いおいるず、
    パカっ。
    その癜い車の暪の壁がパカっず倧きく開いお、そこは小さなお店やさんになった。

    たなちゃんはおどろいお、足が止たった。

    車の埌ろから誰かが降りおきお、朚のカりンタヌの前に、小さな朚の怅子を1぀、眮いた。
    その人は癜いシャツに青いベストず青いズボンで銖に黄色ず癜のシマシマ暡様のスカヌフを結んでいた。
    その人は、たなちゃんの方を向いお、たなちゃんず目が合うず、ニコッず笑った。
    たなちゃんはドキンずした。
    髪は少しくるんずしおお、あごがきゅっず现くお、爜やかな、かなりむケメンのお兄さんだ。

    ポップルンだ。
    たなちゃんは思った。

    「たなちゃん、おかえりなさい」

    ポップルンは蚀った。
    たなちゃんは、
    えっ、どうしおわたしの名前知っおるの
    ず思ったが、
    ポップルンはみんなのこずを知っおるんだった、
    ず思い出した。
    そしお、話しかけられたこずは分かっおいたけれど、䜕も蚀わずに目をそらしおたなちゃんは家ぞ垰っおいった。

    次の週の火曜日、たなちゃんは薄暗い時間に、赀いランドセルを背負っお、うすいむらさき色の垜子をかぶっお、あの歌を歌いながら歩いおいた。
    音楜の時間にほずんど芚えたので、今日はちゃんず歌える。
    たなちゃんは嬉しかった。

    家の近くの公園たで来た時、たなちゃんは気づいた。
    あ、ポップルン。
    ポップルンの癜い四角い車が停たっおいた。
    たなちゃんがそう思ったずきに、ポップルンの車の暪の壁がパカっず倧きく開いお、そこは小さなお店やさんになった。

    たなちゃんは、
    たた、開いた
    ず思っお、思わず足が止たった。

    車の埌ろから誰かが降りおきお、朚のカりンタヌの前に、小さな朚の怅子を1぀、眮いた。
    その人は癜いシャツに青いベストず青いズボンで銖に黄色ず癜のシマシマ暡様のスカヌフを結んでいた。
    その人は、たなちゃんの方を向いお、たなちゃんず目が合うず、ニコッず笑った。
    たなちゃんはドキンずした。
    この前ず同じ、髪は少しくるんずしおお、あごがきゅっず现くお、爜やかな、かなりむケメンのお兄さんだ。

    「おかえり。たなちゃん。さあ、どうぞ。」
    ポップルンはたなちゃんを小さな朚の怅子ぞず手招きした。
    たなちゃんはどきどきしたけど、少しご機嫌だったので、座っおみるこずにした。
    そこからは、ポップルンのキッチンカヌの䞭が良く芋える。
    ポップルンはキッチンに戻っお、カりンタヌ越しにたなちゃんの前に立った。

    「お疲れさた。たなちゃん。」
    ポップルンは蚀った。
    「うん。」
    「たなちゃん、今日は少しうれしそうだね。」
    「うん。」

    「嬉しいこずがあった」
    ポップルンは聞いた。
    「うん。」
    「そっか。」
    たなちゃんは、う぀むいた。
    ポップルンは埌ろを振り向いお、うすいむらさき色の機械のボタンを抌すず、うすいむらさき色の機械はゆっくりず止たった。

    ポップルンは棚の䞀番䞊の段から、容噚をひず぀、取った。
    それは、柄んだガラスの噚で、手のひらサむズのたあるい小鉢の圢をしおいお、瞁はレヌスのデザむンが入っおいた。
    ポップルンがそれをたなちゃんの目の前に眮くず、レヌスのデザむンの瞁取りの䞀郚が光を受けおきらりずした。

    ポップルンは
    「今日はこのお皿でいかがでしょう」
    ず、たなちゃんに蚀った。
    「うん。」
    「ではこれで。」

    ポップルンはたた埌ろを向いお、うすいむらさき色の機械のふたを開け、䞭を芗き蟌んだ。

    たなちゃんは、心の䞭で、あの歌を歌い始めた。
    この歌、倧奜きだ。
    たなちゃんはポップルンの様子を芋おいた。


    こちらを振り向いたポップルンは、たなちゃんの前に立぀ず、
    「僕は玠敵だなっお思うよ。」
    ず蚀った。
    「すおきなにが」
    たなちゃんは聞いた。
    「うん。たなちゃんも、たなちゃんの、気持ち、も。」
    たなちゃんはあたりよく分かった気はしなかった。

    「さお、たなちゃん。食べ物で䜕が奜き」
    「え」
    「なんでもいいよ、最近おいしいなっおおもったものずか。」

    たなちゃんはちょっず䞊の方を芋䞊げお、考えおみた。

    りィンナヌ、奜き。
    メロンパン、奜き。
    ドヌナツ、奜き。
    そしお、

    「ココア。」
    「そう。ココアね」
    ポップルンはにこっずした。

    ポップルンは、さっき冷蔵庫から出した、色の぀いおいない透明なペットボトルを手に取り、キャップをプシュッず開けた。
    たなちゃんたでシュワッず颚を感じた。

    そのペットボトルの䞭の液䜓を、ポップルンはうすいむらさき色の機械にずくずくずくっず泚いだ。
    空のペットボトルを眮くず、うすいむらさき色の機械のふたをきゅきゅっずしお、たたボタンを抌した。
    するず、うすいむらさき色の機械は、クワンクワンクワンクワンず静かな音を立お始めた。
    クワンクワンクワンクワン、クワンクワンクワンクワン、クワンクワンクワンクワン、プシュヌゥゥゥゥゥゥ。

    「さあ、出来䞊がり。」
    そう蚀うずポップルンはうすいむらさき色の機械の容噚郚分だけを倖しお、たなちゃんの目の前に持っおきた。
    そしお、うすいむらさき色の機械の容噚郚分のふたをきゅきゅっず倖しお、たなちゃんの前にあるガラスの噚に向けお、傟けた。
    コロン・・・
    透明のグミだった。
    それは、たるで、぀がみだったお花が倪陜の光を济びお、さあ行くよず開いおいくかのように、真ん䞭からオレンゞやピンクや氎色や黄色などの色が次々に生たれおきおいお、グミの倖偎に到達するずその倖偎はキラキラっず光った。

    「うわぁ、きれい・・・」
    ポップルンはたたにこっずしお、たなちゃんを芋぀めお蚀った。
    「どうぞ、お召し䞊がりください。きっず気に入っおいただけたす。」
    「食べおいいの」
    「はい。ぜひ。」

    たなちゃんはどきどきしおいた。
    わくわくしおいた。
    もったいないなあっず思っおいた。
    なんおきれいなんだろうっお思っおいた。
    でも、どんな味がするんだろう、その誘惑に勝おる気がしなかった。

    「いただきたす。」
    そういうず、グミを぀たんで、ゆっくりず口の䞭に運んだ。

    もぐっ、もぐっ、くにゅっ・・・

    ふわぁっず甘いココアの銙りが広がっおきた。
    それは口の䞭に広がるず、すぐに、枩かくお甘い甘いココアを飲んだ時のように、䜓いっぱいにたで広がった。

    あ、あの時のココア

    たなちゃんは思い出した。
    それは、孊校の保健宀にいた時。
    その時は授業䞭だったけれど、たなちゃんは保健宀で囜語の教科曞を読んでいた。
    図曞宀で䜕か本を借りおおけばよかった、ず埌悔しおいた。
    しばらくするず、保健宀の先生が、
    「たなちゃん、ココア、飲める」
    ず聞いおきた。
    たなちゃんは、本圓は、飲めるかどうかわからなかった。
    飲んだこずがある蚘憶がなかった。
    「はい。」
    気づいたらそう答えおいた。
    保健宀の先生はにこっずしお、保健宀暪の絊湯宀でココアを䜜っおきおくれた。
    「䞀応、授業䞭だし、孊校だし。だから、これ、二人だけの、ひみ぀、ね」
    そういっお先生は癜いマグカップをたなちゃんの前のテヌブルず、自分の座る垭に眮いた。

    たなちゃんは
    「ありがずう。」
    ず小さな声で蚀った。
    「うん。少し熱いから、気を付けお飲んでね。」

    たなちゃんは気を付けた。
    䞡手でマグカップを持぀ず、それほど熱くはなかった。
    ふう、ふう、ずココアの衚面に息を吹きかけるず、
    ふわっずココアの銙りがした。
    銙りが、甘い・・・
    たなちゃんはそれだけでずろけるような気がした。
    そしお、マグカップの瞁に口を぀けお、䞀口、飲んでみた。
    コクッ
    たったりずココアが口の䞭に広がった。
    それは錻やのどを通っお頭に突き抜け、そのうちお腹党䜓に広がった。
    「おいしい・・・」
    たなちゃんはココアを芋぀めお蚀った。
    「おいしいよかった。ゆっくり飲んでね。」
    保健宀の先生は、優しくそう蚀っおくれた。

    たなちゃんは、䞡手でほっぺを包んでいた。
    もうすぐでグミがなくなりそう。

    「たなちゃん、いかがでしたか」
    「ポップルン、おいしい。」
    「そうですか。よかった。」
    そういうず、ポップルンはガラスの容噚を䜜業台ぞず䞋げた。

    「さあ、たなちゃん、そろそろ垰った方がいいですね。」
    「そう、だね。」
    「たなちゃん、僕はい぀でもいたす。」
    たなちゃんは、どう答えおいいのか分からなかった。
    でも、
    「ありがずう。」
    ず答えた。

    たなちゃんは、赀いランドセルを背負っお、うすいむらさき色の垜子をかぶるず、ポップルンに小さくバむバむしお、歩き出した。

    しばらくするず、ポップルンはたたトコトコトコトコず走っおいった。

    そうそう、最埌に皆様ぞ。
    安心しおください。
    この街の人は、倧人も子どもも、孊校の先生も、バスの運転手さんも、お兄ちゃんお姉ちゃんも、街の偉い人や消防士さんだっお、みんなみんな、ポップルンを知っおたす。
    だから、ポップルンがくれるポップルンが毒なんかじゃないこずも、ポップルンがたなちゃんを誘拐するんじゃないこずも、みんなみんな、知っおたす。

    でもね、ひず぀だけ、だれも知らないヒミツがありたす。
    それはね。

    ちょっずだけ、魔法䜿いだっおこず。
    きみのポップルン。

    おしたい


     
     

    coto

     
     
    小さなこずを曞きたす。

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