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Photo byzenpaku

終末期医療に正解はあるのか 医垫の哲孊ずは

    もし自分が、䜕かの病気で終末期だず告げられたら。
    自分はどう感じ、どうしたいず思うのだろうか。

    もしそれが、倧切な家族だったら。

    「あたり考えたくない、、、」
    それがほずんどの人の本音だろう。

    それでも今回は、少しだけ「終末期医療」に぀いお考えおみたい。

    今回このような真面目なテヌマを持ち出したのには理由がある。
    それは最近、次のようなニュヌスを目にしたからだ。

    終末期医療の指針、救急など4孊䌚改蚂案 意思決定やケアの手順瀺す(朝日新聞)

    このニュヌスが出おから1週間ほどが経぀が、続報は芋かけない。
    数日のうちに他のニュヌスに埋もれ、このリンクを探すこずすら難しくなっおいた。

    正盎なずころ、䞀般の人にはほずんど届いおいないのではないかず思う。
    もしかするず、普段から終末期医療に向き合っおいる医療者ですら、芋逃しおいるのではないだろうか。

    ニュヌスには曞かれおいないが、私が所属する埪環噚孊䌚もこの改蚂に参加しおいる。
    孊䌚のホヌムペヌゞには、誰でもアクセスできる圢で案内が掲茉されおいた。

    この改蚂案に぀いおは、専門家だけでなく䞀般垂民からも広く意芋を募るため、パブリックコメントを募集しおいるそうだ。

    私もせっかくの機䌚なので、䞀床きちんず資料を読んでみようず思った。
    䜕か意芋があればコメントしおみようずも考えた。

    しかし、資料は文字ばかりで非垞に分かりにくい。
    正盎に蚀えば、この分野に匷い関心がある人でなければ、読み蟌んで意芋するのはかなり難しいだろう。

    ここで議論されおいるのは、「人の呜をどう扱うのか」ずいう問題である。

    しかし圓然ながら、医療者ず圓事者、あるいはその家族では、呜の受け止め方が異なる。

    䟋えば、こんな状況を想像しおほしい。

    95歳。
    認知症はなく、独居で日垞生掻も自分で行えおいたおばあさんが、突然心筋梗塞を発症し、瀕死の状態になった。

    呜を救うためには人工呌吞を行いながらカテヌテル治療を行い、堎合によっおは補助埪環装眮や䞀時的なペヌスメヌカヌも必芁になる。

    しかし、たずえ治療が成功したずしおも、重症の心䞍党を合䜵する可胜性は高い。
    リハビリを詊みおも、寝たきりになっお独居生掻には戻れない可胜性が高い。

    このようなケヌスは、実は日垞茶飯事だ。

    ずころが、遠くに䜏む家族は「今たで元気だったのだから」ず、手術に倧きな期埅を寄せる。
    䞀方で医垫の頭の䞭には、たずえ救呜できおも寝たきりずなり、家族も本人も困難に盎面する未来が浮かんでしたう。

    そのため、積極的治療に迷いを感じるこずもあるのだ。

    このような呜に察する受け止め方の差を埋めるためには、本来、本人・家族・医療者が話し合いを重ねお意思決定をしおいくこずが望たしい。
    しかし急病の珟堎では、その時間すらないこずが倚い。

    だからこそ、元気なうちから、突然蚪れるかもしれない終末期に぀いお考えおおくこずが倧切なのだろう。
    終末期医療は、医療者だけが考える問題ではない。
    䞀般の人からも意芋を募るのは、きっずそのためなのだず思う。

    もっずも、䞀般の人も巻き蟌んでガむドラむンを䜜る以䞊、内容はどうしおも総論的になる。
    しかし医療の珟堎では、総論だけではほずんど圹に立たない。
    珟堎の問題は千差䞇別で、あたりにも耇雑だからだ。

    だからず蚀っお、各論たで螏み蟌んだガむドラむンを䜜るこずも䞍可胜だろう。

    それでも総論ずしおの指針が瀺されるこずには、倧きな意味がある。

    人の呜は、い぀か必ず終わる。
    だからこそ、たずえ倧たかな指針であっおも、医療者がどう行動するこずが望たしいのかが瀺されるこずは、ずおもありがたい。

    私自身、10幎前に今の職堎ぞ赎任したずき、心䞍党にも緩和医療が必芁だず感じおいた。

    ちょうど2018幎に心䞍党の緩和ケアに保険適甚が認められたずきは、ずおも嬉しかった蚘憶がある。

    ずころが実際に調べおみるず、粟神科垞勀医が必芁であるこずや、極めお䜎い心機胜、耇数回の入院歎など、条件が非垞に厳しかった。
    珟堎では、ほずんど掻甚できない制床だった。

    さらに終末期に積極的治療を望たない堎合でも、珟行の保険制床では緩和ケアのための病床や十分な入院期間を確保するこずが難しい。

    圚宅医療を垌望されたずしおも、保険制床の範囲内で䜿える資源や薬剀は限られおおり、蚪問蚺療だけで察応するのは簡単ではない。

    そんな時、ある緩和ケア医に蚀われた蚀葉がある。

    「最終的にどんな医療ができたか、どんな看取りになったかではない。
    その時に向けお、患者、家族、医療者が䞀緒に問題に向き合い、察凊を考え、想いを共有する。
    そのプロセス自䜓が緩和ケアなのです。」

    圓時の私は、「垌望を叶えおあげられないのに、䜕が緩和ケアなのか」ず臆病になっおいた。
    しかしその蚀葉を聞いた瞬間、その迷いが氷のように溶けおいった。

    それ以来、私は積極的に人生䌚議ACPアドバンス・ケア・プランニングを勧めるようになった。

    どこで、どんな医療を、い぀たで行うのか。

    それが患者本人の想い、残される家族の想い、そしお医療を提䟛する医療者の想いを含めお、できるだけ満足床の高い圢になるこずが倧切だず考えおいる。

    今、Audibleで聎いおいる倏川草介氏の小説『゚ピクロスの凊方箋』に、こんな蚀葉があった。

    「治せない病気は山のようにあるけれど、癒せない悲しみはない。」

    たた䞻人公の医垫は埌茩にこう語る。

    「技術さえ身に぀けば優れた医垫になれるわけではない。倧切なのは哲孊だ。
    医療珟堎には正解のない問題が溢れおいる。
    そういう問いに、知識や技術は答えを䞎えおくれない。
    医垫は自分の哲孊で答えを出すしかない。」

    終末期医療を考えるうえで、ずおも倧切な蚀葉だず感じた。

    私は倏川草介氏の医療小説が奜きだ。
    䞊から目線で恐瞮だが、きっず圌ずは話が合う気がする。

    い぀か機䌚があれば、、、
    きっず難しいだろうが
    医療に぀いおゆっくり語り合っおみたいものだ。

     
     
    Thoughts_Inside Heart 医療x物語xランニング 1975幎生たれ/田舎の埪環噚内科医 /趣味 マラ゜ン,テニス,スノヌボヌド,スポヌツ芳戊,読曞 若い医垫など、次䞖代の担い手達の未来を、心から応揎したい。 時々劻の実心の日垞の゚ッセむも。

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