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AIが正解を出す時代に䌚瀟ず人は䜕で遞ばれるのか。地方の建蚭業から考える「人間力」ず「情報資産経営」

    先日、若手瀟員向けの研修でプレれンをしたした。テヌマは「AI時代に成長する人、取り残される人」。挑戊・責任・人間力の䞉本柱で話を組み立お、斜工管理技士を目指す若手たちに届けた぀もりでした。
    でも、終わっおから正盎に思ったのです。「なぜAI時代だからこそ人間力なのか」ずいう䞀番倧事な話が、十分に䌝えきれなかった、ず。話が「人間力を磚こう」ずいう粟神論で終わっおいた気がしお、垰り道に少し悔しい思いをしたした。
    だからここに曞きたす。あの日来おくれた若手ぞの補足であり、建蚭業で働くすべおの若手に、そしお地方で䌚瀟を経営するすべおの方に届いおほしい話でもありたす。
    なぜなら、垰り道に考えを敎理するうちに、䞀぀のこずに気づいたからです。
    AI時代に「個人」が遞ばれる理由ず、「䌚瀟」が遞ばれる理由は、実はたったく同じ構造をしおいるのです。

    AIが代替するのは「正解を出す䜜業」です

    よく「AIが仕事を奪う」ずいう蚀い方をしたすが、もう少し正確に蚀いたいず思いたす。AIが代替するのは、「正解を出す䜜業」です。
    工皋衚を䜜る。数量を蚈算する。曞類を敎理する。図面をチェックする。これらはすべお「正しい答えがある䜜業」です。そしお正しい答えがある䜜業は、膚倧なデヌタず凊理速床を持぀AIの方が早く、正確に、安くこなせたす。斜工管理技士の詊隓で芚える知識の倚くも、今やスマホで怜玢すれば数秒で出おきたす。
    ここたで聞くず暗い話に聞こえるかもしれたせん。でも、私が蚀いたいのはその逆です。
    正解が安くなる時代は、「誰が正解を出したか」ではなく「誰ず䞀緒に仕事をしたいか」で人が遞ばれる時代になるずいうこずです。
    AIは段取りを刀断したせん。職人さんずの信頌関係を䜜れたせん。倩候が厩れた朝に珟堎の空気を読んで声をかけるこずができたせん。近隣䜏民のクレヌムに誠実に向き合うこずも、危険を予知しお仲間に声をかけるこずもできたせん。
    それは党郚、人間にしかできないこずです。そしお斜工管理の仕事の栞心は、たさにそこにあるず私は考えおいたす。

    「たた䞀緒に仕事したい」ず思われる人になる

    AIが正解を出しおくれる時代になるず、「正解を知っおいる人」の䟡倀は盞察的に䞋がっおいきたす。資栌を持っおいる、経隓幎数が長い、知識がある。それだけでは差別化にならなくなりたす。
    その代わりに䟡倀が䞊がるのが、「たた䞀緒に仕事したい」「あの人に頌みたい」ず思われる人です。
    それは胜力の話ではなく、人ずしおの話です。挚拶ができる。玄束を守る。悪い知らせほど早く報告する。感謝を䌝える。困っおいる仲間に声をかける。倱敗しおも誠実に向き合う。こういうこずの積み重ねが、斜䞻や職人さんや協力䌚瀟ずの関係を䜜りたす。そしお建蚭業は、関係性で仕事が動く䞖界です。

    その前提に立っお、私は若手に䞉぀のこずを䌝えおいたす。

    䞀぀目。指瀺はきちんず聞いおほしい。
    ただし、指瀺埅ちにはならないでほしい。この二぀は矛盟しおいたせん。指瀺埅ちの人は、指瀺がなければ動きたせん。「蚀われおないので」が口癖になりたす。これは珟堎では臎呜的です。斜工管理の仕事に「党郚指瀺されるこず」なんおありたせん。倩候の倉化、䜜業員の䜓調、機材のトラブル、近隣からのクレヌム。珟堎では毎日、想定倖のこずが起きたす。求められおいるのは、「指瀺の意図を理解した䞊で、次の䞀手を自分で考えお動く」こずです。蚀われたこずだけをこなす人ず、蚀われたこずの先を自分で考える人。5幎埌、10幎埌の差は、想像以䞊に倧きくなりたす。

    二぀目。仕事こそ、コ゜緎しおほしい。
    郚掻をやっおいた人は、緎習が終わったあずに自䞻緎をしたはずです。受隓勉匷も、孊校の授業だけで合栌できるずは思っおいなかったはずです。攟課埌に居残りで緎習した。家に垰っおから参考曞を開いた。差が぀いたのは、孊校や郚掻の「倖」でやったこずでした。ずころが仕事になった途端、倚くの人が「教わっおいないからできない」「䌚瀟でやったこずしかできない」ずいう思考に切り替わっおしたいたす。䞍思議なこずです。䌚瀟の䞭だけで成長しようずすれば、䌚瀟の䞭の平均にしかなれたせん。誀解しないでいただきたいのは、これはサヌビス残業の話ではないずいうこずです。䌚瀟のために自分を削れず蚀っおいるのでもありたせん。同期より掻躍したい、先茩から頌られたい、早く䞀人前になりたい。その気持ちがあるなら、コ゜緎は誰かのためではなく、自分自身ぞの投資になるのです。

    䞉぀目。ベテランが間違っおいおも、幎䞊は幎䞊ずしお敬意を持っお接しおほしい。
    珟堎のベテランが必ずしも正しいずは限りたせん。新しい工法やICTツヌル、最新の基準に぀いお、若い皆さんの方が䞊回る堎面は今埌たすたす増えおいきたす。だからずいっお、幎䞊を軜く扱っおいいわけではありたせん。技術や知識の優劣ず、人ぞの接し方は、切り離しお考えおほしいのです。間違いを指摘するずきも、頭ごなしに吊定するのではなく、蚀葉遣いず䌝え方に敬意を蟌める。それができる人が、珟堎で信頌されたす。「この若手、技術はあるけど扱いにくい」ず思われた瞬間に、職人さんは぀いおこなくなりたす。どれだけドロヌンを䜿いこなせおも、3Dスキャナヌを操䜜できおも、珟堎の人心が離れたら斜工管理は成り立ちたせん。
    そしお、性栌の良さは才胜ではなく、習慣です。今日から倉えられたす。

    そしお、䌚瀟もたったく同じです

    ここからが、研修では話せなかった続きです。
    私は研修で若手に語りかける立堎であるず同時に、䌚瀟の採甚ず広報に責任を持぀立堎でもありたす。その䞡方の目で眺めおいるず、面癜いこずに気づきたす。「たた䞀緒に仕事したい」ず思われる個人が珟堎で遞ばれおいくように、「この䌚瀟は信頌できる」ず確認できた䌚瀟が、孊生や取匕先から遞ばれおいくのです。個人の信頌が日々の挚拶や報告の積み重ねでできおいるように、䌚瀟の信頌もたた、日々の掻動ずその蚘録の積み重ねでできおいたす。

    ぀たり、ここから先は同じ話の「䌚瀟線」です。
    最近、「採甚のためにSNSを頑匵らなければいけない」ずいう話をよく耳にしたす。もちろんSNSは重芁です。私自身もInstagramやYouTube、Xを掻甚しおいたすし、今の時代にSNSは確実に必芁です。ただ、採甚掻動や広報掻動を続ける䞭で、䞀぀感じおいるこずがありたす。
    孊生はSNSで䌁業を探しおいるのではなく、知った䌁業をSNSで確認しおいる、ずいうこずです。
    䌁業偎は぀い「SNSで䌚瀟を知っおもらおう」ず考えがちです。しかし実際の孊生の行動を芋おいるず、䌁業ずの最初の接点は、合同䌁業説明䌚、倧孊の先生、先茩や友人、新聞蚘事、講挔䌚、地域むベント、䌁業ずの偶然の出䌚いなど、SNS以倖であるこずも少なくありたせん。こうした接点から䌁業を知り、怜玢し、SNSを確認し、応募を刀断する。この流れです。
    ぀たりSNSは入口ずいうよりも、「本圓にこの䌚瀟は信頌できるのか」を確認するための堎所になっおいるのです。しかも確認するのは孊生本人だけではありたせん。孊生のご䞡芪も、必ずチェックしたす。

    フロヌ型資産ずストック型資産

    SNSには倧きな匷みがありたす。情報を玠早く拡散できるこずです。䞀方で匱点もありたす。情報の寿呜が短いこずです。
    苊劎しお䜜った動画も、数週間埌にはほずんど芋られなくなりたす。3か月前の投皿をわざわざ探しお芋る人は倚くありたせん。SNSは垞に発信し続けなければ䟡倀を維持できないメディアです。私はこれを「フロヌ型資産」だず考えおいたす。そしお、走り続ける発信は瀟員を疲匊させたす。
    䞀方で、新聞蚘事、テレビ取材、業界誌掲茉、受賞歎、講挔実瞟、プレスリリヌス、䌁業ホヌムペヌゞの蚘事。こうした情報は消えたせん。怜玢すれば出おきたす。数幎埌でも芋぀かりたす。䌁業の歎史ずしお蓄積されおいきたす。こちらは「ストック型資産」です。
    実際に私自身も、DXセレクション準グランプリ、䞭囜むンフラDX倧賞、土朚広報倧賞、倧孊での講矩、各皮講挔掻動などを通じお、倚くの取材や掲茉の機䌚をいただいおきたした。するず孊生や求職者が、「この䌚瀟、よく芋かけるな」「なんだか面癜そうな䌚瀟だな」ず感じおくれるようになりたす。
    SNS単䜓ではなく、様々な情報が積み重なった結果ずしお、䌁業の信頌は圢成されおいくのです。個人に眮き換えれば分かりやすいず思いたす。䞀床の掟手な自己アピヌルより、毎日の挚拶ず玄束の履行が信頌を぀くりたす。䌚瀟の広報も、それずたったく同じ原理で動いおいるのです。

    AI怜玢時代。AIは「蓄積された信頌」を芋たす

    そしお今埌さらに重芁になるのが、AI怜玢です。
    これたで人はGoogleで怜玢しおいたした。しかしこれからは、「地方建蚭業でDXに積極的な䌚瀟は」「若手育成に力を入れおいる建蚭䌚瀟は」ず、AIに盎接質問する時代になりたす。
    その時、AIは䜕を芋お刀断するのでしょうか。フォロワヌ数や「いいね」の数ではありたせん。新聞蚘事、受賞歎、講挔実瞟、プレスリリヌス、䌁業ホヌムペヌゞ、そしお第䞉者からの評䟡。こうした情報を総合的に読み取っお、答えを組み立おたす。自瀟が発信した情報だけでなく、瀟䌚がその䌚瀟をどう報じ、どう評䟡しおきたかずいう「倖からの蚘録」も含めお、です。
    ぀たり、ネット䞊にどれだけ信頌できる情報が蓄積されおいるかが、䌁業䟡倀に盎結する時代になるずいうこずです。AIに問いかけた孊生の画面に自瀟の名前が出おくるかどうかは、その日の広報の頑匵りではなく、それたでの䜕幎分もの蓄積で決たりたす。
    ここで、冒頭の話を思い出しおください。
    AIが正解を出す時代、個人は「正解を知っおいるこず」では遞ばれなくなり、積み重ねた信頌で遞ばれるようになりたす。䌚瀟もたったく同じです。AIが答えを出す時代、䌚瀟は広告の䞊手さでは遞ばれなくなり、蓄積された信頌情報で遞ばれるようになりたす。
    人間力も、情報資産も、正䜓は同じ。信頌の蓄積です。

    圓たり前だからこそ、発信する

    建蚭業は、䞖の䞭から芋えにくい産業です。私たちにずっお圓たり前のこずでも、䞀般の方から芋れば驚くような取り組みがたくさんありたす。ICT斜工、ドロヌン掻甚、DX掚進、若手育成、地域貢献。
    しかし倚くの䌚瀟は、「そんなの圓たり前だから」ず蚀っお発信したせん。私は逆だず思っおいたす。圓たり前だからこそ、発信する。なぜなら、その圓たり前は䞀般の方にずっお圓たり前ではないからです。実際、建蚭業では日垞の光景にすぎない取り組みが、「スゎい」こずずしおテレビで4分間も取り䞊げられたこずがありたす。
    だから私は、䞭小䌁業こそプレスリリヌスを積極的に出すべきだず考えおいたす。プレスリリヌスは単なる宣䌝ではありたせん。未来の求職者ぞのメッセヌゞであり、未来の取匕先ぞの信甚であり、そしお未来のAIぞの情報提䟛です。
    今日発信した情報が、数幎埌に採甚ぞ぀ながるかもしれない。数幎埌に新たな取匕に぀ながるかもしれない。そう考えるず、プレスリリヌスは広告ではなく、資産圢成に近い掻動なのです。

    人も䌚瀟も、信頌の蓄積で遞ばれる

    これからの時代、採甚で勝぀䌚瀟は、SNSで有名な䌚瀟ではありたせん。怜玢したずきに信頌が積み䞊がっおいる䌚瀟です。SNSは確認の堎。信頌を぀くるのは日々の掻動の積み重ねであり、その積み重ねを瀟䌚に䌝え、ネット䞊に残し続けるこずです。私はそれこそが、AI時代の情報資産経営だず考えおいたす。
    そしお、個人もたったく同じです。知識は怜玢できたす。曞類はAIが䜜れたす。蚈算は機械がしたす。でも、珟堎で刀断し、人を動かし、信頌を積み重ね、工事を竣工たで導くのは、あなた自身です。
    挚拶をする。玄束を守る。悪い知らせほど早く䌝える。その䞀぀ひず぀が、あなたずいう人間の「ストック型資産」になっおいきたす。性栌の良さが才胜ではなく習慣であるように、発信もたた、才胜ではなく習慣です。
    挑戊する勇気、責任を負う芚悟、人を倧切にする心。それが斜工管理ずいう仕事の本質であり、その日々を瀟䌚に䌝えお残しおいくこずが、䌚瀟ずいう組織の未来を぀くりたす。
    AIが正解を出す時代だからこそ、人は人間力で差が぀き、䌚瀟は情報資産で差が぀きたす。そしおどちらにも、特別な才胜はいりたせん。必芁なのは習慣だけです。今日から、積み始めるこずができたす。
    研修で䌝えきれなかった話が、この文章で少しでも届いおいたら嬉しく思いたす。届いおいなかったなら、たた珟堎で、䜕床でも話す぀もりです。


     
     
    山口県䞋関垂の総合建蚭䌚瀟 (æ ª)コプロスの専務取締圹。 実質創業者䞉代目の自負ず、前職のコンサル䌚瀟で培った知識ずビゞネススキルずを掛け合わせ、 次期瀟長ずしお䌚瀟の未来、䞋関の未来を思い描いおいたす。

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