真面目な話1.銀行員と狂言師の二刀流の異色の人間国宝・茂山七五三さん(茂山宗彦、逸平兄弟の父)の半生を紹介!!~様々な苦労を乗り越えて人間国宝へ~
今回も番外編です!しかも、今回は死体役でも女子アナでもなく、狂言師の方を紹介します😊
実はまあまあは狂言も好きなのであります!
さて、今回ご紹介する狂言師は茂山七五三さんです!!1947年生まれの78歳。本名は茂山眞吾(しげやま しんご)さん。茂山千五郎家の役者で、2023年に人間国宝に認定されました。
なお、2013年に父の4世茂山千作さんが、2019年に兄の5世千作さんが亡くなられたので現在は茂山千五郎家の最年長の役者でもあります。
NHK朝ドラ「ちりとちてん」に出てた茂山宗彦さんと、同じく朝ドラの「オードリ」と「ごちそうさん」に出てた茂山逸平さんのお父さんと言えば分かりやすいかも知れないですね☺
ちなみに七五三さんは昨年亡くなった私の祖母と同じ1947年生まれなので勝手に親近感を抱いております😊


次男の茂山逸平さん
そんな七五三さんは若い頃は狂言師と銀行員の二刀流をなされていた唯一無二の人間国宝であります!!そんな七五三さんの半生をさっそく紹介して行きましょう!!
茂山七五三さんの半生
茂山七五三さんは1947年、後に人間国宝となる4世茂山千作さんの次男として生まれました。2歳の上にお兄さんの5世茂山千作さんがおり、父の4世千作から「お前は兄を支えるために生まれてきたんや」と言われながら育ったそうです。

そんな幼少期を過ごした七五三さんは1962年にお母さんを亡くされます。七五三さんが中学3年生の時でした。
七五三さんがお母さんを亡くした翌年の1963年に父の4世千作は再婚し、その翌年の1964年には腹違いの弟の茂山千三郎さんが生まれました。
なお、余談になりますが異母弟の千三郎さんは女性スキャンダルが発覚し、謹慎していた時期はあるのものの2020年までは実家の茂山千五郎家の一員として活躍され、2021年以降は新たにご自分の一門である「茂山千三郎一門」を興こされ、茂山千五郎家から独立されました。
なお、千三郎さんの独立にあたり千三郎さんの一番弟子の鈴木実さんは七五三さんのお弟子さんとなる事になりました。ごめんなさい、かなり話が逸れました。
さて本題に戻すと、そんなつらい時期を七五三さんはお兄さんの5世千作と乗り越えたため、長男の5世千作さんと区別されながら育ったものの、5世千作さんとは終生仲の良い兄弟だったそうです。


そんなつらい日々を過ごした七五三さんは高校時代は剣道に打ち込みます。そして、七五三さんは剣道の実力を買われ、東京の大学から推薦をもらいました。
しかし、父の4世千作さんが「兄を支える次男が京都を離れるとは何事か」とこれに猛反対。七五三さんは泣く泣く推薦を断る事になります。
その後、七五三さんは京都の大学に進学する事になります。その後、大学卒業した七五三さんは狂言師次男坊であるため、長男ほど狂言の仕事はもらえず狂言師だけでは生活できないため、銀行員との二刀流生活を送る事になります。
ちなみに兄の5世千作さんは長男であるため専業狂言師となります。
その後、七五三さんは銀行員と狂言師の二刀流生活を18年に渡り送る事になります。七五三さんは後年、二刀流生活時代を振り返って、「あの人は銀行に務めてるから狂言が下手だと言われたくなくて頑張った」と振り返ってます。

そして、七五三さんは生活が安定してきた、40歳で18年務めた銀行を退職します。
ちなみに七五三さんの長男の宗彦さんは1975年、次男の逸平さんは1979年にそれぞれ銀行員と狂言師の二刀流生活時代に誕生してます(七五三さんは1973年に銀行員の女性と結婚してます)。ちなみに銀行を退職した理由は子供にきちんと狂言を教えるため、と言う理由でした。
そして七五三さんはその後が狂言師一筋に活動し、様々な賞を受賞しました。
そして1995年に叔父(父の弟)の二世茂山千之丞(2010年に87歳没)さんと祖母(父の母)のスガさん(1998年に享年100で死去)の薦めにより、本名の眞吾(しんご)から父の4世千作さんの本名「七五三(しめ)」さんへと舞台名を変更します。
そして2013年に癌を患われましたが、見事に回復されました。
そして、2019年に5世千作さんが74歳で他界されたため茂山千五郎家の最年長の役者となりました。お兄さんの5世千作が亡くなられた後は度々お兄さんの事を想って号泣されてるそうです。
その後、コロナ禍で舞台に立てなくなった生活を乗り越え、2023年に人間国宝に認定されました。長年の苦労が報われた瞬間でした。

そして、現在の七五三さんは現在の当主を務める甥(5世千作の長男)の14世茂山千五郎さんを中心とする体制を見守る「象徴」のような存在として舞台に立たれてます。
さらに現在の茂山千五郎家は価値観の変化などから、昭和後期以降は上演されなくなってしまった狂言を後世に繋ぐプロジェクトを甥(5世千作の次男)の茂山茂さんを中心にされており、七五三さんは実際に演じた最後の世代の一人として当代千五郎さん世代の狂言師に稽古を付けています。
また、2025年にご病気をされ、半年以上の期間、休養されていましたが現在は舞台に復帰されています。
また、2026年の春には傘寿(数え80歳)を迎えることを祝し、老人を主役とした「枕物狂」という狂言を披露される予定です。
なお、この狂言は兄の5世千作さんに稽古を付けてもらったものの、初めて演じた日は皮肉にも5世千作さんのお通夜の日になってしまい、七五三さんとしても非常に複雑な思いを抱く狂言であるそうです。
先人から受け継いだものを次世代に繋ぐ役割を懸命に果たす、七五三さんの茂山家での存在感は益々重きをなしてく事でしょう。
茂山七五三さんは2026年3月の傘寿(数え80歳)記念会の前にお手洗いに行こうとされた際に転ばれ、骨折されたそうです(大腿骨頸部骨折)💧七五三さんのご回復を心よりお祈り申し上げます。
なお、七五三さんは痛みに耐えながら老人を主役とした「枕物狂」という狂言を披露されたそうです…
1回目の披露は兄の通夜の日、2回目の披露は痛みに耐えながらの披露…七五三さんと「枕物狂」の間の因縁のようなものを感じます!
さて、七五三さんのご回復を心よりお祈り申し上げて、今回の記事を終えたいと思います。ご覧いただきありがとうございます😊
