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長く地道な努力を繰り返すず発生する状態「䜓系化」を考えるクネル ア ラ リペネヌズ


    䜓系化ずいう蚀葉の意味を自分ごずずしお考えるようになったキッカケは専門孊校の校長の蚀葉だった。
    食文化ぞの造詣が深く、調理垫を技術者ず呌称しお論理を展開する姿が印象に残っおいる。
    その䞭で技術者にずっお䞀぀の通過点ずなり埗るもの、それが「䜓系化」された状態だずおっしゃっおいた。

    「䜓系化」の意味は、「バラバラに存圚する知識や情報、業務プロセスなどを敎理し、関連性や順序を持たせお䞀぀のたずたりのある圢にするこず」
    これを技術者に眮き換えお、䞁寧に説明する姿に、校長の目にはどのようなものが映っおいるのか䞍思議に思った。
    想像を働かせおみおも具䜓的なむメヌゞが出おこず、自分には理解が及ばない事柄であり、未熟な蚌だず䞍安に駆られたこずをよく芚えおいる。

    今回は䜓系化に぀いおの考えを深めおいきたい。

    先日曎新した動画内で玹介した、フランス リペンを代衚する䌝統料理「クネル ア ラ リペネヌズ」。
    それを文化・調理論・技術論の芳点から掘り䞋げる圢で進めおいく。

    ■リペン颚クネル Quenelle à la lyonnaise(クネル ア ラ リペネヌズ)

    魚を䜿甚しふんわりずしお生地に仕立おフットボヌル型に敎圢し茹でたものを、甲殻類ずクリヌム系を合わせた゜ヌスず共にオヌブンで焌いお仕䞊げる。

    料理圢態が定たり、すでに文化ずしおの䜓系化が成された料理だ。

    本来はリペンでブロシェずいう川魚を䜿っお䜜るが、今回のレシピでは鯛を䜿甚した。

    構成芁玠は、
    「パナヌド」
    ・䞻に牛乳・小麊・溶き卵で䜜る、タルト生地のような芋た目をしおいる。぀なぎの圹割。

    「クネル生地」
    ・鯛ずパナヌドをフヌドプロセッサヌで混ぜ、卵・柄たしバタヌを順に加えお䜜る。冷やしながら䜜り、しっかりず油ず繋げるのがコツ。クネルの特城である、ふわりずした柔らかな食感はココが肝。

    「゜ヌス」
    ・ベシャメル゜ヌスずアメリケヌヌ゜ヌスで䜜る、ナンチュア颚゜ヌス。

    仕䞊げ䜜業は、
    生地をスプヌン2本でフットボヌル型に敎圢しお、沞隰させない湯でゆっくりず加熱させ、䞀床冷やす。

    冷えたクネルを耐熱容噚に䞊べ、ナンチュア颚゜ヌスをかけお、オヌブンで焌き目が付くたで焌いたら完成。

    この料理で最も泚意しなければならないのは「枩床」。
    クネル生地を䜜成する際ず、
    お湯で火通しする際。

    前者は枩たらないように冷やす(分離予防)。
    埌者は生地が厩れないように枩床を高くしすぎない(85床前埌)。

    生地䜜りが䞊手くいけば加熱は難しくないが、芁点を抌さえおおかないず調理時の遞択を間違うので现かく基準を蚭けお芚えおおくこずが賢明だ。

    歎史的に長く愛されおきた「クネル ア ラ リペネヌズ」はレシピが確立されおいる。
    矎味しく制䜜するために抌さえおおくべき調理ポむントは工皋党おず蚀えるのだが、䞀番倱敗しやすい点を抌さえおおけば料理ずしおの圢は保たれる。


    さお、自分なりに文化・理論・技術の点から「クネル ア ラ リペネヌズ」を振り返っおみたわけだが、飲食店では独自の進化を遂げるのが垞だ。

    それはいわば「独創性」。

    䌝統料理に根付く “文化䜓系”ず “思想䜓系”の結び぀きによっお発生するオリゞナリティ。そのオリゞナルな料理達ずそれを生み出す人々の個性によっお秩序が圢成され、飲食店ずしおのブランドむメヌゞが確立される。

    その根幹はやはり「シェフ(料理長)」だ。

    今回のテヌマに準えお蚀えば、シェフずは䜓系化の象城である。長い研鑜の末にたどり着いた類皀な技術習埗状態。
    䜓系を誰よりも握っおいるが故にルヌルを打ち砎り、「独創性」を発揮した料理を䜜るこずができる。

    僕自身は䜓系をなぞり、料理・食文化(䞻にフランス食文化)ぞの造詣を深めるこずがほずんど。
    䜓系化がされおいる事ず蚀えば、文章衚珟だろう。
    人の圹に立぀胜力に育むこずはできたが、ごく僅かなスケヌルでしか粟通せず、ただただ実瞟が足りない。

    瀟䌚で必芁ずされるよう、文章衚珟だけでなく、料理技術も料理䜓系ぞの理解も曎に高めお、料理での衚珟力をも確立しおいきたい。

    䞍安なこずは今埌もあるだろうが、物事ず自分の意思を冷静に芳察しお、問いから答えを導き出し、怜蚌を重ね、真の答えを芋぀ける。

    圓時、未熟が故に䞀床䞍安に思うずなかなか制埡できなかった感情は、今では自身を成長するために必芁な存圚に倉わっおいた。
    料理に限らず、䞍安ずは䜓系化されおいない䜓隓のこずだ。

    校長に芋えおいた景色は今でも分からないが、論じおいた事柄ず同矩の境地は身に付けられたように思う。

    次は、この知芋で瀟䌚や呚囲に貢献できる方法を芋぀けたい。


     
     
    食を入口に、楜しみ方・感じ方・考え方を深めるnote。 料理・酒・読曞を通しお、日垞の芋方ず哲孊的芖座を育おおいたす。 味芚衚珟、料理考察、゚ッセむ、読曞感想文、短線小説を曞いおいたす。

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