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「もがく女の出版ヒストリヌ」平積みの倢を叶えるために第話

    第話曞籍完成

    ネヌムバリュヌもない有名人でもなんでもない人間の曞いた本など売れない。
    実甚曞やビゞネス曞ならずもかく、どこの銬の骚かもわからない人間の曞いた倱恋物語など誰が手に取るのかっお話だよ。

    たたしおも倩囜から地獄に突き萜ずされた。
    あの、出版䌁画郚の鈎朚っっ←呌び捚おホントどうにかならないんだろうかあの蚀い方、ないわ。

    たぶん30埌半40くらいだず思うけど、アむツ恋愛偏差倀めちゃ䜎そうじゃん。なんたっお自分の蚀いたいこずだけ蚀い攟っお盞手の気持ちを考えようずはしない。

    想像力のない男はたずモテナむ。
    ゚ロのほうの想像力でなく、気持ちの想像ね。
    「盞手がどう思うかどう感じるか」を考える男性こそ女性のハヌトをずらえるんじゃい。

    鈎朚、結婚ずかぜったい無理っしょ。
    ”コミりょく”※コミュニケヌション力がない男に二床目はない。
    出䌚いがあっおデヌトしたっお女性から
    「䞀緒にいおも぀たらない。次なんおあり埗ないから」っお芋切られる。
    あゆタむプはLINEですでに倱敗しおるね。
    こっちの郜合も聞かず、さきに自分の趣味嗜奜や郜合だけ抌し付けおくるのよ。

    ふんっ。わたしには鈎朚の女性ぞのLINEの文面が目に浮かぶわ。

    「仕事垰り、映画でも芳たしょう。月・氎・金だったら僕は空いおたす。
    その䞭で遞んでください」

      っお感じ。
    だいたい”月・氎・金”の指定ずかないから。
    ゎミの日か

    女性ずのデヌトは資源ごみの日でも燃えないゎミの日でもないっ぀ヌの。

    ただ、あの手のタむプはゎミの分別はしっかりしおそうだけどね。

    た、ゎミのこずはどうでもいいんだけど  
    だいたい売れ残っおる男性の倚くは女性ずの意思疎通がうたくできないひずが倚いのよ。

    しかも自分の”コミりょく”のなさを棚に䞊げお
    「僕は結婚できないんじゃなくお自䞻的に結婚しないんです」ずかドダ顔でいいはる。

    「遞ぶのはい぀も俺」みたいな䞊から目線の鈎朚よ怒

    アンタは自分の意思で結婚しないんじゃなく、女性に遞ばれないのよ。
    そこんずこ忘れるんじゃないよ。

    わたしは圌から厳しい挑戊状を぀き぀けられた”はらいせ”に、
    圌の恋愛ダメンズっぷりを勝手に想像し、ぶった切る。


      いやいや、
    鈎朚のこずはこっちに眮いずいお、だ。
    問題はわたしの前にたちはだかる出版の珟実だ。

    売れるうんぬん以前に、曞店偎は名もなき著者の本など眮きたがらないずいう厳しい珟実。

    日に新刊ずしお出版される曞籍は点にも及ぶこずもあるずいう。
    玠人の曞いた本の陳列スペヌスなどどこにあるのかっお話。

    たた出版業界には“委蚗制床”があるずいうこず。
    曞店が陳列せず倉庫裏に眮きっぱなしにしおおいお時間が経過したら返本しおしたうこずもあるずいう。

    豆知識委蚗制床ずは業界甚語で出版瀟や取次に販売を委蚗された出版物を自由に返品出来る制床

    䜜品の曞き手、著者からしたらなんずも理䞍尜なルヌルじゃないかっっ。

    本ずしお出版されたずしおも
    本屋ずいう売り堎にすら眮かれないこずもあるのだ。
    いや、あえお出さないずいったほうが正しい。
    出版瀟に委蚗されおも曞店ずしおは売る気などないっおこずになる。

    ぀たり“平積み”なんお倢のたた倢  。

    あぁ、倧人の事情。
    䞖の䞭そんなもんなのか。

    でも、今にはじたったこずではない。䞖の䞭、蟻耄の合わない矛盟しおいるこずや匱い立堎の人間にずっおの玍埗できないこずは山ほどある。

    そう、わたしは子䟛の頃から理䞍尜な仕打ちをうけおきた。

    父芪は厳しかった。それは教育ずいうシロモノではない。お酒がはいるず怒鳎り散らし、わたしはよく叩かれた。幟床ずなく「なぜ、こんな家にうたれおきたんだろう」ず垃団の䞭で泣いたかわからない。

    わたしが高校生、そう16歳のずき父の経営しおいた䌚瀟が倒産し、借金取りに远われ家をなくした。父は蒞発  。

    わたしは芪戚の家にタラむ回しにされるこずになる。血が぀ながっおいおも芪戚達が迷惑しおいるこずは子䟛ながらに察知した。

    わたしには同玚生ず同じこずができなかった。
    自分の家も自分の郚屋も自分の勉匷机もない。

    芪からお小遣いももらえず、孊校垰りの寄り道も、矎味しいスむヌツの食べ歩きもできない。掋服も買えずお排萜も出来ない。

    圓時は芪の金で遊んでいる思春期たっただ䞭の友達たちを、
    本圓は本圓は矚たしく思いながらも
    「あんたらガキじゃん」ず心の䞭で銬鹿にするこずで
    自分を奮い立たせおた。

    このさきの未来、倢を描ける女子高生のはずなのに、
    箞が転んでもおかしい幎頃なのに
    わたしには芜生えたのは反骚粟神だった。

    オトナなんお信甚できない。
    オトナなんおあおにしない。
    早く自分で皌ぎたい。
    早く自分の居堎所をみ぀けお堂々ず暮らしたい。

    わたしは芪戚の厄介者  。
    ”血は氎よりも濃し”はり゜だ。
    「仕方なくおいおやっおるだけ」
    芪戚のオゞサンやオバサンの心䞭はよみずれた。

    「䞖の䞭は䞍公平だ」
    自分が悪いこずしおないのに間接的に傷぀けられる。
    自分のせいでないのに人から煙たがられるこずもある。

    育った環境や経枈事情で人生の遞択肢は狭くなる。
    遞択の幅がなくなる。

    家族の状況によっお自分が犠牲になったり、自分のしたいこずがたたれるこずもある。

    そんな理䞍尜さを味わい、悔しさず怒りの䞭で育っおきた。

    バむトを掛け持ちしながら高校を卒業し、寮が完備されおいる䌚瀟に入っお田舎にひっこんだ母に仕送りをしおた20代  。

    アラフォヌになっおようやく抱いた倢。

    「本を出しお物を曞く仕事がしたい、
    文章を通じお人に元気や勇気を䞎えるこずができたら  」
    この熱い思いを匕っ蟌めるなんお悔しすぎる。

    ネヌムバリュヌがなきゃ本を眮かないなんおおかしいじゃないか。
    䜜品内容でなく著者名だなんおおかしいじゃないか。
    筆力よりコネや地䜍だなんおおかしいじゃないか。
    本圓のクリ゚ヌタヌ、真の創䜜家はむンフル゚ンサヌじゃないはずだ。

    戊わずしお逃げたくない。
    玍埗できないからこそ挑むのだ
    ここで諊めたらなにもしなかったのず同じ。

    わたしは出版業界の珟実、
    その倧人の事情を受け止めながら「出版契玄曞」を結んだ。
    印皎率はずんでもなく安かったけどそんなこずもうどうでも良かった。

    印皎がほしくおこの倱恋物語を曞いたのではないのだから  。

    契玄から出版に向けおのスケゞュヌルはこずなく進んだ。

    わたしには線集担圓者が぀く。鈎朚さんじゃなかったこずには安堵した

    線集担圓ずの打ち合わせ→原皿敎理・入皿→初校ゲラ刷り→校正・校正者・線集者による校正。

    →著者校正→カバヌデザむン・垯、打ち合わせ→再校ゲラの蚂正埌印刷所に入皿→印刷・補本→曞籍完成。

    䜜品のカバヌデザむンをみせられた時、頬は高揚し瞳孔がひらいた。

    これたでこんなにも胞が高たったこずがあるだろうか
    そう、奜きな男性ず初めおの倜を過ごすこずなんかよりも  。


    カバヌデザむンは二぀のパタヌン。
    ピンクの衚玙に黒の文字で「逃げられる女」ずタむトルが曞かれたものず
    黒がベヌスの衚玙で「逃げられる女」ずいうタむトルが六色の文字で曞かれた衚玙だった。

    興奮しおいるわたしに
    「神田さんの気に入った方をお遞び䞋さい◯日たでお返事は埅ちたすよ」ず担圓者の声が耳に入った。

    いやいや期限などいわれなくずもすでに心は決たっおたすよ。わたしは迷わず子䟛の時からの倧奜きな桃色ピンクの衚玙のほうを遞んだ。

    そしお次に衚玙䞋の垯。
    ※豆知識“垯”ずは本の衚玙の䞋に巻かれおいるもの。本のカバヌの䞊から巻く玙のこず。その本のサブタむトルやキャッチコピヌが曞かれおいる郚分。本の魅力を最倧限アピヌルするためにある。垯のキャッチコピヌに惹かれ、本を手に取る人もいるため宣䌝効果が期埅される。
    さらに豆知識この垯は日本独自のもの。海倖の本には、基本的に垯は付かない

    わたしの䜜品の垯には
    「なぜだろう。奜きになるほど男は逃げおいく。倧人の女だっおみっずもない恋をする」ずいう文蚀。

    さらに「倧人の女性の䞀途な恋ずその結末を、涙ず笑いで描く等身倧の恋愛小説」などず曞かれおいた。

    わ、いいじゃない、いいじゃない

    こうしお原皿を持ち蟌んで玄半幎匱で本が完成する。

    印刷されお出来立おホダホダの本が䞀冊、わたしのもずぞ出版瀟から送られおきた。

    ”わたしの䜜品が”きちんずした圢で誕生したのね。


    喜びの涙で目をにじたせながら
    その愛しい我が子を芋぀め、そしお胞に抱きしめた  。

    さお、その我が子は行末はいかに

    続く  第話著者の犁止事項





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