
【暮らしと食】食品ロスって、仕方ないと思ってた。
食品ロス、あなたはどう思いますか?
始まりは、職場の小さな現実からだった。
私が働いているお店で卸売している抹茶シロップ、期限が近いものが大量にあるという話を聞いた。
卸して売っているだけの立場だから、責任を感じる必要はない——そう言えば、そうかもしれない。
――でも、本当にそれでいいのかな?
そう感じて、自分にできる精一杯を考えて動いている職場仲間の姿があった。
その姿を見て、私も何かしたいと思った。だから、その抹茶シロップを購入して、様々な活用法を試し始めた。
いろいろ試していくうちに、思いがけない発見があった。
抹茶のテアニンと、肉や魚のイノシン酸が掛け合わさると、うまみが5〜8倍になるという。
実際に調理して食べてみると、本当に美味しかった。
まさに、アルケミーだった!!!
異なる要素が掛け合わされて、新たな価値や本質が生まれることを、現代的な比喩表現として「アルケミー(錬金術)」と言うそうです。
そこからさらに、抹茶そのものを深く知る記事に出会う。
抹茶は収穫前に一定期間、覆いをかけて日光を遮る。そうすることで、テアニンがカテキンに変わるのを抑える工夫がされているのだという。緑茶と抹茶の栄養素の違いはここにある。
以前、茶摘みや茶揉みを体験したことがあるけれど、それだけでも相当な労力だった。そのとき初めて緑茶の値段が高い理由を理解した。でも、抹茶はさらに高級だ。それは、この緑茶以上の手間暇や工夫がそこに重ねられているからなんだと腑に落ちた。
抹茶の栄養価の高さ、味の奥深さ。
そしてそれを大切にしてきた日本の茶文化。
――これが、私たち日本人が世界に誇れる食文化なんだろう。
でも今、向き合うべき現実がある。そんな抹茶が、食品ロスになりそうだという現状。
ちょうどそのころ、売り物にならない大根をたくさんもらった。見た目は不揃いでも、とても美味しい大根。それでも売れない現実がある。
その大根を、抹茶シロップと一緒に煮込んでみた。
——抹茶×豚肉の相乗効果で旨みが増した煮汁が、大根をより美味しくしてくれる。「無限大根!」と言って、娘は黙々と食べていた。
元々は、「食品ロス」をキーワードに私の元に来た2つの食材。
食べられるものを捨てなければいけない現状。商売の上では仕方のないことかも知れない。でもその「食べ物」に重ねられている「ここに来るまでのstory――たくさんの人の手や労力や想い」がある。
どんな想いで、どんな手間暇をかけてつくられてきたか。それをあらためて大事にしたいし、無駄にしない在り方を、まずは私自身から模索していきたいと思った。
食品ロスって、難しい問題じゃなくて、こういう小さな出会いと工夫の積み重ねなのかもしれない。
あなたは、どう思いますか?
手間暇かけてつくられたものを、無駄にしたくない。 そんな想いから、期限間近の抹茶シロップを必要な方に届けたい!と思っています。
気になった方、覗いてみてください。
私が実際に美味しい!と感じたレシピはクックパットに載せています。