資金繰りと数字の話①
今日は数字の話をしてみたいと思います。会社を経営する上での資金繰りの観点から、初歩的な話ですが、お金がどのように動いているのかを、決算書類などからどう読み解くかについて触れたいと思います。
売上高の構成要素
事業者は誰しも、売上を上げることを目的に事業活動を行っています。そして売上から利益を生み出し、生活を成り立たせたいというのが共通の思いです。
損益計算書という、会社の1年間の業績を示す財務諸表には、一番上に売上高が記載されます。ではその売上高はどういった構成になっているのでしょうか。事業によってさまざまですが、基本的には「単価 × 数量」で表されます。
例えばコンビニで商品を販売する場合、1個あたりの単価があり、それが何個売れたかという数量があります。購入者数やリピート回数も数量に含まれます。単価も商品やサービスによって異なりますが、平均を取って分析することも可能です。
売上を分析する方法はさまざまです。上位2割の商品をピックアップしたり、取引先ごとや部門ごとに分類したりすることもあります。しかし全ては「単価と数量」の組み合わせで成り立っているという点は共通しています。
変動費と支出
次に、売上を得るために必ず発生する経費について触れます。売上が増えるほどかかってくる経費を「変動費」と呼びます。ただし、この「変動費」という名称が損益計算書に載っているわけではなく、便宜上の区分です。売上が増えると同時に生じてくる経費を指しています。
具体的には、商品を販売する場合は仕入原価があります。コンビニなら、商品を仕入れてから販売する流れです。お金の流れは、まず仕入代金を支払い、その後販売によって代金を回収するという順序になります。売れ残って廃棄になる商品があれば、ロスとして経費が発生します。
また、最近は現金よりもクレジットカードや電子決済が使われることが多くなりました。例えば1,000円の売上があっても、店舗が受け取れるのはその全額ではなく、決済会社に手数料を差し引かれます。これも売上に比例して発生するため、変動費と考えられます。
さらに消費税もあります。例えば1,000円の商品に100円の消費税を預かって販売しても、その税額は最終的に国に納めなければなりません。損益計算書上は「変動費」とは呼びませんが、実質的には変動的に発生するコストと見なす必要があります。
限界利益の確保が最重要ポイント
このように、売上に伴って変動的に生じる経費を整理し、売上高から差し引いたものが「粗利」または「限界利益」です。この粗利や限界利益をいくら確保できるかが、会社にとって最も重要なポイントとなります。