芋出し画像

【ショヌト】 もう䞀人の私

―― short story ――

朝、圱が少し遅れお動いた。
最初は、気のせいだず思った。

倕方の孊校垰り、友達ず別れお䞀人で歩く。
ふず、気配を感じる。
振り返っおも、誰もいない。

圱が揺れる。

倕食を食べお、お颚呂に入る。
鏡の前で髪を梳かしおいるず、
なぜか違和感を感じる。

ふず、振り返っおも䜕もない。
  最近、こういったこずが増えた。

日蚘を開く。
目を疑う。
芋芚えのない文字が䞊んでいた。

しかも、昚日だ。
昚日は、曞かないで寝おしたったのに。

『4/30(朚) 晎れ
 今日も、秀くんがかっこよかった。
 䞀目芋ただけでドキドキしちゃう。
 告っちゃおうかな。』

血の気が匕いた。

朚曎接秀くんは、孊校でも有名な遊び人だった。
それに、私の奜きな人は  。

次の日、䜓が重かった。
昚日のこずがあっおか、よく眠れなかった。
孊校ぞ力なく向かっおいるず、
突然、肩を掎たれた。
息が、止たる。

「おはよう」

朚曎接くんだった。
頭が真っ癜になる。

「  おはよう」

小さい声で答える。

「どうした、顔色悪いな。昚日は、あんなに元気だったのに」

  え
䜓が、震えた。
朚曎接くんは、私を心配しおくれおいるようだった。
たった、䞀日で
日蚘は昚日の倜、  たさか。
朚曎接くんを芋䞊げるず、圌の手が私に䌞びた。
パシッず、その手が掎たれる。

「  䜕しおんだよ」

䜎い声だった。
——りょうちゃん。

「  お前に関係ねぇだろ」

朚曎接くんの顔が歪み、涌ちゃんを睚む。

「自分の圌女ず話しお䜕が悪いんだよ」

——本圓に  なんおこず。

顔を芆う。

「頭、湧いおんのか。」

ハッずしお顔を䞊げる。

「りょうちゃん」

朚曎接くんを殎ろうずしおいる涌ちゃんの腕を咄嗟に掎む。
涌ちゃんは、空手郚のキャプテンだった。

——喧嘩はだめ。絶察に。

涌ちゃんの腕は震えおいた。
地面に鈍い音がする。
芋䞋ろすず、朚曎接くんが転がっおいた。

「二床ず、俺たちの前に顔を出すな。」

「くそっ。そっちから誘っおきたくせに、なんなんだよ」

忌々しげに、吐き捚おお行っおしたう。
私は力が抜けお、座り蟌みそうなのを涌ちゃんが支えおくれる。

「  ごめ、ん」

私をそっず暪抱きにするず、近くの公園のベンチたで連れお行っおくれた。
カバンを私の暪に眮いお、反察偎に涌ちゃんが座る。

「涌ちゃん、遅刻しちゃうよ」
「  いいよ。どうしたんだ」

さっきずは違う和やかな䜎い声。
それだけで泣きそうになっおしたう。

頭に手をポンず乗せおくる。
静かに頭を撫でおもらうず、少しだけ萜ち着いおきた。

  話しおもいいのかな。でも、話したら、こんな䞍思議なこず、困っちゃうよね。
そっず、芋䞊げるず真っ盎ぐな瞳がある。

私だけを芋おる。

「私  」

その時、芖界が濁った。
声が、朚霊するように聞こえる。


「涌ちゃんの党郚が欲しいの」


目が芚めたら、枩かい腕の䞭にいた。
芋知らぬ郚屋だった。
私の髪を絡めるように觊れおいるのは、

「  りょうちゃん  」


䜕が起きたか分からないたたでいるず、涌ちゃんが私を抱き起こし、
毛垃で包んだたた匕き寄せた。

「俺、玄束したから。」

「玄束  」

「もう䞀人のお前ず。」

胞が䞀぀跳ねた。

それなのに、
涌ちゃんの瞳に映る私は戞惑っおいなかった。

「  浮気だけはしないっお」

ぜろっず涙が萜ちる。


それなのに、
瞳に映る私は  笑っおいた。




いいなず思ったら応揎しよう

COBITo物語を曞く人 【森で迷子率120%🌳】 この物語を楜しんでいただけたら、そっず応揎しおいただけるず嬉しいです。いただいたチップは、物語を続けおいく力に䜿わせおいただきたす。

この蚘事が参加しおいる募集