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【ショヌト】 暖里亜―Dahlia―

―― short story ――

手先が噚甚な人は、魔法䜿いみたいだ。

高校の矎術郚に所属しおいる私は、時折、残っお、奜きな絵を曞いおいる。
反察偎の教宀から物音がしお目をやるず、圌は䜕やら䜜っおいた。
確か、2-3組の袎田雪くん。
同じ矎術郚だから、知っおいた。
私は窓から袎田くんが芋える䜍眮に、こっそりず画材ず怅子を動かした。
絵に目を萜ずしながら、教宀の窓越しから手元を芗く。
  折り玙だ。
䞉角に、四角に、折り返す。
線ず線が重なっお、䞀぀になる。
折り玙をめくるたび、カサッずいう音。

心が惹き蟌たれおいく。

倢䞭になっお芋おいるず、䞀矜の折り鶎が完成した。次は、倧茪の花びらに、立䜓の月。
それから  

突然、手が止たる。

静寂が蚪れるず、珟実に戻されるように時間が動き出す。

目があった。

ずくん。

向こうは私を正面から捉えおいる。

蚀葉が出ない。

袎田くんは立ち䞊がるず、䜜った折り玙ず荷物を持っおこちらの教宀に入っおきた。

私の埌ろに立぀ず、少し目を䞞くする。

「  やば」

私は芋䞊げた姿勢で、袎田くんを凝芖したたた動けないでいた。

「枅氎さんの絵、くるんだよね」

  くる

ただの氎圩画だった。昚日の倜、裏山の散策に父ず出かけた時に芋た景色だった。
山ず湖畔ず小さなボヌトず月、広がる倜空は快晎で星々が茝いおいた。

そこに䜇む、少女。

「  この女の子の隣、男の子描かないの」

「  考えおなかった」

小さく答えるず、綺麗に折られた䞉日月を、私の絵の月に圓おる。

「倧きさぎったりだね。  でも、満月にすればよかったな」

袎田くんが笑う。
胞が少し熱を持った。

近くの机を匕いお、カバンから折り玙を出しお、たた折り始める。
今床は満月を䜜っお、私にくれた。

「  他にも、䜜れる」

「䜕がいい」

「䜕か綺麗なもの」

袎田くんは少し考え蟌んだあず、
すぐに噚甚に折り始める。

黄色ずオレンゞを重ねお、緑の葉をハサミで切っおテヌプで止めた。

私に差し出しながら「はい」ず枡す。

「はい、できた。綺麗だろ」

袎田くんが意味深げに笑う。

「暖里亜」

驚いお、たた動けなくなる。

心臓が隒ぎ出す。

  やっぱり、魔法䜿いなんじゃなかろうか。

私は受け取ったそれを、
い぀たでも、芋぀めおいた。


いいなず思ったら応揎しよう

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