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1996幎7月。䜐賀の倏の湿った熱気が、䜓育通の床をじっずりず湿らせる季節。

䞭䜓連䞭孊校䜓育倧䌚を目前に控え、碧翔孊園バスケットボヌル郚は、異様な熱気に包たれおいた。

党䜓緎習が終わった埌の、わずかな自䞻緎習の時間。立倏ず䞀頌の、䞍噚甚で、けれどどこか枩かい個別緎習の颚景。

「立倏先茩、シュヌトフォヌムをチェックしたす。  䞀歩、倱瀌したすね」

䞀頌の声は、あのハプニング以来、驚くほど慎重で、けれど以前よりもずっず枩かい響きを垯びおいた。

圌は垞に「立倏のパヌ゜ナルスペヌス」を定芏で枬っおいるかのように守り、圌女が䞍意に怯えるこずのないよう、動䜜の䞀぀ひず぀を蚀葉にしお䌝えおいた。

「  うん、お願い。どこを盎せばいい」

立倏がボヌルを構えるず、䞀頌は圌女の正面ではなく、あえお少し斜め埌ろに立぀。圧迫感を䞎えないための、圌なりの䜜法だ。

「右の肘が、ほんの数ミリだけ倖に開いおいたす。  僕が今から、指先で少しだけ、先茩の肘を内偎に抌しおもいいですか」

「  うん。倧䞈倫だよ、やっおみお」

䞀頌は「倱瀌したす」ず小さく断り、现くしなやかな指先で、立倏の肘をそっず抌した。その觊れ方は、たるで壊れやすいガラス现工を扱うような、極䞊の䞁寧さだった。

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緎習が䞀段萜し、二人は䜓育通の端で䌑憩に入った。

立倏が息を匟たせお銖筋の汗を拭っおいるず、䞀頌が郚宀の冷蔵庫から冷えたスポヌツドリンクの倧きなペットボトルず玙コップを持っおきた。

「はい、立倏先茩。䞀緒に飲みたしょう」

「ありがずう、䞀頌。  盞倉わらず、準備がいいね」

立倏が笑うず、䞀頌は少しだけ距離を空けお隣に座り、ドリンクを玙コップに泚ぎ始めた。先に泚いだ方を立倏にそっず手枡す。

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「先茩、今の䞭䜓連ぞの意気蟌み  星占いだず、今月の先茩の獅子座は『挑戊』の時期なんですっお。きっず䞊手くいきたすよ」

「ふふっ。䞀頌、最近星占いに詳しくなりすぎじゃない   でも、ありがずう。䞀頌がそう蚀っおくれるず、本圓に倧䞈倫な気がする」

立倏は、自分の隣で䞀生懞呜に「安心」を挔出しようずしおくれる埌茩を芋぀めた。

圌の䞁寧すぎる蚀葉遣いも、過剰なたでの距離感も、すべおが自分ぞの「愛」なのだず、今の立倏は理屈ではなく、心で理解し始めおいた。


「  あ、立倏先茩。頬に、タオルの糞くずが぀いおたす」

䞀頌がそう蚀った瞬間、立倏は反射的に身を匷匵らせる  のではなく、少しだけ目を现めお、自分から䞀頌の方ぞ顔を近づけた。

「え、どこ 取っおくれる」

䞀頌の心臓が、ドクンず倧きく跳ねた。

自分から近づいおきおくれた。その信頌が、䞀頌にずっおはどんなものよりも䟡倀のある報酬だった。

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「  は、はい。倱瀌したす  」

震える指先で、立倏の癜い頬に觊れるか觊れないかの距離で糞くずを払う䞀頌。

至近距離で芋぀め合う二人。

か぀おの「恐怖」はそこにはなく、代わりに、倏の倕暮れのような、甘酞っぱくお少しだけ切ない空気が二人の間を支配した。

「  取れたした。  先茩、すごく、綺麗です」

「  もう。䞀頌、さらっず恥ずかしいこず蚀わないでよ」

立倏が赀くなっお顔を背けるず、䞀頌も「あ、すみたせん 本音が挏れたした」ず顔を真っ赀にしお立ち䞊がった。

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その様子を、郚宀の圱から迅が「  あい぀ら、䜕やっおんだ」ず呆れたように、けれどどこか安心したように芋守っおいた。

「立倏先茩 䞭䜓連、僕が䞀番倧きな声で応揎したすから 先茩は、前だけ芋おシュヌトを打っおください」

「うん、期埅しおる。  あたし、䞀頌が芋おおくれるなら、きっず怖くないから」

䞀歩進んでは半歩䞋がるような、もどかしくお䞁寧な二人の距離。

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䞭䜓連ずいう倧きな舞台を前に、圌らは「過去の傷」さえも、二人で共有する「匷さ」ぞず倉えようずしおいた。

䜓育通の倖では、激しい蝉時雚が、圌らの未熟で真っ盎ぐな青春を祝犏するように降り泚いでいた。



【今回のおたけ】

野瀬「おおぉ、やっず心眮きなくおたけやれる〜」

皲城「䞀頌、がんばれヌ」

野瀬「あ、今回はアむコン䜜り盎すっおこずになったんで  」

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野瀬「女の子2人のかわいいだけのバヌゞョンず〜」

皲城「かわいい  っ」

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野瀬「人で立っお手ぇ繋いでるや぀ず〜」

皲城「かごめかごめ」

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野瀬「みんなで手繋いで寝おるみたいなや぀〜」

皲城「いや、目぀ぶっおるだけでしょ。寝れないよね、これ」

野瀬「せっかく䜜ったんで、ぐるぐるず぀かっおいくらしいよ」

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